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【Study_note】

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記事一覧

小泉八雲「小泉八雲「明治日本の面影」(講談社学術文庫)

小泉八雲「小泉八雲「明治日本の面影」(講談社学術文庫)読み終える。大変興味深い。明治期に日本を訪れた西洋人の中では全く異色。もし妻子がいなければ、本来の紀行記作家として日本を去っていったことであろう。日本の江戸期までの文化的・道徳的遺産にほれ込み、この本を書き世界に紹介したが、その後文明を進める日本に嫌気を感じたことが随所に率直に書かれている。

 本書は、以下の内容から構成されている。

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【探究すると云うこと】

【探究すると云うこと】


【はじめに】

探究学習のガイドブック『知りたい気持ちに火をつけろ』
岩波ジュニア新書のシリーズとして刊行されています。
しかし、内容は学生に限らず社会人にも重宝する内容です。
1) データベースを活用し、情報検索をする。
2) 調べることと、探究することの違いについて。
これまでの【Note】や【情報】を交えながらマトメてみました。

【岩波ジュニア新書】ブックレビュー

【探究心と好奇心】

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『景観の作法』を読む

『景観の作法』を読む


【はじめに】

この本の内容は、3つの章から成っています。
1) 街の風景をめぐって繰り広げられてきた紛争の具体的な事例紹介。
2) 「景観」とは何か?「風景」とは何か?について考える。
3)これから具体的に何を どうすればいいのか。
事例紹介は省いて、2) から読んでいくことにする。

【景観とは】

ドイツ語の Landshaft の訳語と言われています。
「景観」と「風景」
広辞苑や大辞林

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読書感想文の書き方のコツも。書評家・三宅香帆さんに学ぶ「“好き”を伝える文章講座」レポート

読書感想文の書き方のコツも。書評家・三宅香帆さんに学ぶ「“好き”を伝える文章講座」レポート

これまでに8冊の本を出版し、メディアでも多数の連載を持つなど、書評家・作家として大活躍されている三宅香帆さんに、「好き」を伝える文章の書き方を教えていただく講座を開催しました。

この記事では、三宅さんの文章メソッドのポイントをお伝えします。開催中の読書感想コンテスト「#読書の秋2022」に参加しようと思っている方はもちろん、好きなアイドルやアニメなど“推し”について文章で伝えたい人に参考になる文

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「景観法について」学びなおす

「景観法について」学びなおす

▶ 景観法の概要

▶ 景観法全文

▶ 島根県ホームページ

▶ 松江市ホームページ

▶ "まちづくり"と景観

2024.02.21.

【2分で読める】効率の良いインプット・アウトプット6選【勉強】

【2分で読める】効率の良いインプット・アウトプット6選【勉強】



✅概要現代の社会人や学生にとって、効率的な学習は成功への鍵を握る重要な要素です。

この記事では、知識やスキルの習得において中心的な役割を果たす「インプット」と「アウトプット」のプロセスの重要性に焦点を当て、それらを最大限に活用する方法を探求します。

質の高い情報源の選定、目的に沿ったインプット、効果的な記憶法、アクティブラーニング、定期的なアウトプットの活用、そして継続的なフィードバックの

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今日の読書『武器としての漫画思考』

今日の読書『武器としての漫画思考』

今日の読書は、
武器としての漫画思考

2024年1月14日に開催した、読書会でつながった仲間とのオンライン新年会で、話題になった書籍です。
記事はこちら↓↓↓
読書好きな仲間とオンライン新年会

たぶん、イベント中に、こちらの本をAmazonで、ポチった人はたくさんいるはず(笑)

東京大学の理科Ⅰ類に現役で合格した著者ですが、
実は、学校では勉強ができず、先生や同級生たちだれもが、
大学すら進

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『菊と刀』 ②

『菊と刀』 ②

『菊と刀』
なぜ「菊」と「刀」なのか?

【著者ルース•ベネディクトについて】

著者ルース•ベネディクトは、第二次世界大戦中の1944年6月に日本人がどんな国民であるかと云う事を解明するために日本研究の仕事を委嘱されていた。

▶ 菊(美を愛好し 菊づくりに秘術を尽くす)
▶ 刀(刀を崇拝する) 

この「理解する」ことと「押し通すこと」の二つの矛盾が日本に関する書物の縦糸と横糸になるのである。

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『菊と刀』 ①

『菊と刀』 ①


【はじめに】

「リードフォーアクション」と云う読書会で、話題になった本。

「リードフォーアクション」と云う読書会は、本を読んでいなくても、集まった人達から知識を得る事が出来る。
また、必ずしも 本からだけではなく、
その人の経験などから得た発言から参考になる事があります。
この本が取り上げられた切っ掛けは「外国人に日本の文化や風習を教える場合、どう伝えるか?」でした。
数人の方々と話をするう

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[読書感想文] 菊と刀 -国民性から考える日本人のメンタルとの向き合い方-

[読書感想文] 菊と刀 -国民性から考える日本人のメンタルとの向き合い方-

菊と刀読みました!!!

日本人特有の心理状態について書かれていて、今通じるところもあり非常に興味深かったです!!!

気になるところを何個か見ていきます。

タイトルについて菊と刀とは2つの意味があります。

1. 菊(趣を理解する心)と刀(武を押し通そうとする心)の一見矛盾していると思われる2つの心を持っている民族が日本人であるということ

2. 1のように、矛盾していると思われがちな感情は、

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(超長編)【本要約】菊と刀

(超長編)【本要約】菊と刀

2022/2/12

「 日本の文化に見られる行動するパターン 」について、論じられた著作である。

解説菊と刀の核心的部分についての解説である。

日本人の行動の核には、恩の賃借という概念があり、それが、日本人の倫理規範の要になっている。

そのトリガーは、夏目漱石の『 坊っちゃん 』からであった。

恩を受けておきながら、それをそのままにする者は、借金を返済しないのと同じことである。アメリカで

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菊と刀 日本文化の型

菊と刀 日本文化の型

おはようございます。
毎週日曜日に更新している書評ブログです。

本書はあまりにも有名ですが、
日本を知るという意味では
読む価値は大いにありですね。

実に考えさせられることが多かったです。

<菊と刀 日本文化の型>
https://ka162701.hatenablog.com/entry/2023/02/12/085614

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・ジーネット株

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【読んだ】菊と刀

【読んだ】菊と刀

おすすめ度 ★★★★☆

齋藤孝さんの「読書力」の推薦図書100選からの一冊。
「忘れられた日本人」と同様、読むのにやっぱり頭を使う。でも読み応えがあった。

第二次大戦中にアメリカがしていた日本研究を元に執筆された、いわゆる日本人論。
「菊と刀」というタイトルは菊のように柔らかく美しい面と、刀のように厳しく頑なな面のある(外国人にとっては)複雑で理解し難い日本人の特徴を表している。
「忘れられた

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【なぜ本を読むの】

【なぜ本を読むの】

想像力と数百円

【はじめに】

「想像力と数百円」
1984年(昭和59年)の「新潮文庫の100冊」のキャンペーンのコピー。
制作者は、糸井重里さん。
今は文庫や新書は、1,000円の時代だが当時は、500円〜600円見当か?

【なぜ本を読むの】

活字を読んで想像力を働かせる。
想像しなければ、目に見えるものしか見えない。

【終わりに】

「つぶやき」では、字数制限があり、十分に意図が伝わ

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