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【書評というより感想】『発信する勇気』を読んで
僕が著者の末吉さんと出会ったのは、2017年のこと。(以降、『すえ吉さん』と呼ばせていただきます)
当時、僕はWebライターとして活動していた。
その活動のなかで、価値として長く残り続ける原稿に携わっていきたいという思いが芽生え、電子書籍のゴーストライターとして活動することを決めたタイミングで、すえ吉さんと出会った。
その後、お仕事をご一緒させていただく機会を何度もいただき、現在に至る。
報われるとか、報われないとか
努力は報われると信じたいけれど、
そんなの誰にもわからない。
そもそも、
信じなければならないことは、
報われるかどうかじゃない。
自分の可能性だ。
手を抜くことなく、
淡々と、
自分を信じてやり続ける。
それがいちばん難しいんだけど、
ほかに道はない。
だから僕は、
「もし努力が報われなかったら?」
なんて考えないことにしている。
考えるだけ時間の無駄だからだ。
それよりも、
心の記憶に刻まれた日々
緊張しながら玄関の扉を開けると、居間から母方のばあちゃんがゆっくりと歩いてきた。
「よく来たね」
くしゃくしゃな顔で微笑んだ。
嗅ぎなれた芳香剤の匂いと、幼い頃から何度も見てきた笑顔がそこにはあった。
ばあちゃんは男になった僕を見つめた。
何か言われるかもしれない。
僕を否定するかもしれない。
そう思ったけれど、違った。
早く中に入りなさい。いつ来るかと思って、ばあちゃん待っていた