マガジンのカバー画像

おすすめnote 〜タイムラインから〜

1,023
もう一度読みたい記事、応援したい記事を収録させて頂いています
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

桜はなぜ美しいのか - 和歌と俳句を辿りながら、散る桜の美しさと、記憶や祈りとの連関を考える -

桜はなぜ美しいのか - 和歌と俳句を辿りながら、散る桜の美しさと、記憶や祈りとの連関を考える -

なぜ私たちは桜をみて美しいと感じるのだろうか。なぜ私たちは花の中でもことさら桜に関心を持つのだろうか。桜に宿る不思議な力は何に支えられているのか。改めて問うとうまく言葉にできないことに気付く。

桜の美しさを感受する精神はもはや無自覚に受け継がれている。水原紫苑さんの書いた『桜は本当に美しいのか』という本は、それを改めて相対化して言葉にするよき伴走者である。水原さんは今なお精力的に活躍する歌人であ

もっとみる
【選は上手いものではなく、偉大なものを】俳句的を読んで(1章-4のまとめ)

【選は上手いものではなく、偉大なものを】俳句的を読んで(1章-4のまとめ)

 引き続き、「思考の整理学」の著者、外山滋比古先生の「俳句的」のまとめである。今回は1章4項「枯れ」についてまとめていきたい。この章も大変読みごたえがあった。

・俳句や短歌は詩なのか(P19-20) すべての芸術活動のうちで、詩がもっとも早く完成に到達することも注目される。中でも叙情詩が早く成熟する。純粋なものほど結晶も早いということを意味するのであろうか。詩は青春の花である。老いたる詩人とは冬

もっとみる
老木に咲く花が年々増えている。命のバトンタッチが進む     The number of flowers blooming on old trees is increasing year by year. The baton touch of life advances.

老木に咲く花が年々増えている。命のバトンタッチが進む The number of flowers blooming on old trees is increasing year by year. The baton touch of life advances.

先週末の雨にも負けず、昨日、今日頃が満開見ごろ。
毎年、地元の夙川に咲くサクラを見学する。

It was in full bloom yesterday and today, despite the rain last weekend. Every year, l visit the cherry blossoms that bloom in the Shukugawa.

ここ数年、気にかか

もっとみる
今日の名言(541個目)!

今日の名言(541個目)!

『何が「正解」であるかは、そんなに簡単にわかるものではありません。のみならず、ある人にとっては「正解」な生き方でも、他の人にとってはまったく正解でないことだってあるのです』

茂木健一郎

自分のモノサシ!人を測るのに使うと、大きな失敗をする!その人のモノサシでなければならない💪

心の中で生き続ける景色    三島由紀夫先生の研究記録

心の中で生き続ける景色    三島由紀夫先生の研究記録

こんにちは。

人生には、転機となる出来事が存在します。心に残る出来事かも知れませんし、又時間が経ってからあの出来事が重要だったと思うこともあるでしょう。

三島由紀夫先生の文学を常々読んでいますと、先生の転機はどこなのか? どこからこの描写が生まれたのか? などなどと、勝手な研究が進んでおります。

昨年は没後50年でして、三島由紀夫先生の名前がいつも以上に世に溢れました。見たことがない映像も数

もっとみる
怒りを超えて理知と優しさへ

怒りを超えて理知と優しさへ

 高校教員です。

 2020年度が終わった。
 なんだか全然よくわからない1年だった。大抵、「今年はこんな年だったな」とか「今年はこれを頑張ったな」とか思うものだが、それがないのである。この1年間を自分の心の中に位置づけることができず、「振り返り」というものが成立しない。こんな宙ぶらりんな気持ちも、何年か経った後で、「あの時ってああだったなあ」だとか、思い返すことができるのだろうか。
 そのよ

もっとみる
コラボ 【花が舞う】

コラボ 【花が舞う】

初ざくら世阿弥の舞ということか
【俳句・草笛】

時は義満の世、花の頃。

芸に身を置くひとりの少年が、既に目にする事もめっきり減った、水干を身につけ舞う女人の姿を目の前に座していた。
そもそもは色の淡いはずの桜。その桜の花が、あたかも朱の炎をはらみ、夜空の星々を目指して燃えてゆくかのようであった。
音を消し去り、我を消し去り、哀しみを哀しみのままに喜びを喜びのままに携えて、待ち構える無の境地に登

もっとみる
始発まつ星はどこへと春あけぼの

始発まつ星はどこへと春あけぼの

五七五作りました。

始発まつ星はどこへと春あけぼの

(おはようよねちゃん)

はい、どうも、ありがとうございました。


はい、それで、上のは、Kusabue様の現代俳句をみて、とても素敵だなと思い、オマージュ作品(?)として作ったものでした。

星々よざんねんながら春あけぼの(Kusabue)

とても素敵に思いました。私は朝が早くに出勤をいたしまして、星空と、夜明けの、季節による移り変わ

もっとみる