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おすすめnote 〜タイムラインから〜

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2021年11月の記事一覧

詩について(2)

詩について(2)

 言葉は、「伝達」や「論理」のためにある、「手段」とは限らない。

 言葉には、「詩」という「目的」がある。

 言語は何よりもまず、「伝達」の機能を持っている。たとえば、「コミュニケーション能力」という言葉がよく聞かれるが、そこで測られるのは、対面での会話技術の高さのことである。身振りや表情と共に、声を使って、自身の想いや考えを伝えたり、社交的な関係を築くために私たちは普段、言葉を酌(く)み交わ

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詩について(1)

詩について(1)



 詩は、言葉の前にある。

 詩は、言葉の芸術表現だけれど、言葉が言葉に成る前のところに詩は、ある。

 つまり、作品としての言語表現の詩の前のところに、「詩」というもの自体があるのだ。

 それが「詩情性(ポエジィ)」というものだと思う。

 日常生活のなかで、何気ないものや何気ない瞬間にふいに美的な酩酊を感じることはないだろうか。クオリアと呼ばれるような美的質感のひとつが詩情性(ポエジィ)

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名無しの総菜屋

名無しの総菜屋

中由紀子



看板が無いんです
だから あの角の先の店
と呼んでいます

朝九時開店
赤玉の茹で卵 三つで百円
具だくさんの大きなおむすび
焼いた塩鮭 さんま
天ぷらは今 揚げているところ
店先までぷんぷんと油のにおい

畳三枚ほどの店内は
それで充分な品揃え

ちょいと粋な爺さんが

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新興俳句は面白い!

新興俳句は面白い!

『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』現代俳句協会青年部

◆現代俳句協会青年部・編
この輝かしい俳句の流れは、ここで途絶えてしまったのだろうか。そうではない。地下水脈となって浸透したのだ。

新興俳句とは何であったかを、広角的にアプローチし検証することが目的である。担い手は新興俳句がそうであったように、二、三十代の若者が中心となった。本書には俳句の未来をさぐる手がかりが無尽蔵であると信ずる

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今日の空と地べた613

今日の空と地べた613

曇ったり晴れたりの太陽。

秋の空。

空き地のコスモス。
夕陽に照らされて。

ボゥデニ-。

我が家の萩。

鮭ぶらぼーと叫ぶぉーう!

鮭ぶらぼーと叫ぶぉーう!

【849むすび】魚商 (小田原)炭火焼き鮭

群雄割拠であり、その可能性は無限大とも言えるのが「おむすびの具」である。

その中でも、魚の「鮭」の果たしている役割は別格かもしれない。

その本体とも言える鮭の身もそうだし、いくらや筋子など魚卵部分も含めて、大人気の具になっている。

いや大人気というか、王様クラスと言えるくらいその存在感は大きい。

しかも、鮭は今が旬だ。

鮭を語るなら今がチャン

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自作した竹筆で書いてみた

自作した竹筆で書いてみた

竹筆なるものを自作して、書いてみました

と言っても
いらない竹箸の先を
金槌で、ゴンゴン・ゴンゴン!叩き潰して
ササラ状にしただけですけど

『高浜虚子の句』

『龍』

筆の反発が強く、
書いていてとても楽しかった。

何枚か書いたら
竹筆の穂先がバラけて
使い物にならなくなりました。
テキトーに作った筆だからなぁ・・・

けっこう楽しめたので、よかったよ。

干し柿の写真

干し柿の写真



干し柿の写真です。

毎年の事なのですが、この時期になると干し柿を作っています。

そろそろ寒くなってきたので、手足が冷えながらの皮剥き・・

冷えるけど・・おいしく頂くためには仕方ありません。

そして手間をかけてからの・・・ひたすら待つ。。。

食べごろになるまでの、愛しき待ち時間。。

太陽をいっぱい浴びておいしくなぁれ。
#写真 #干し柿 #カメラのたのしみ方 #休日のすごし方 #柿

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『名を呼ぶや十一月の墓の前』亀山こうき

生れてこれなかった子がいる。本当は長男となるべき我が子だった。名前だけは決めていた。でもそんなこと誰も知らない。知らなくていい。俺と我が子だけの絆だ。だから、俺は死ぬ日までその名を呼び続けようと思う。

(季語十一月・初冬)