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現代思想史

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人は感動と共に成長する

人は感動と共に成長する

人生に於いて人は幾度も感動を覚える.しかし機会の感動は数少なく,理由の説明できない感動の共有は人生で数回しかない.

感動の最終回を迎えたドラマ,大好きなアーティストのコンサート,今まで超えることのできなかった壁を超えた瞬間や一致団結し何かを成し遂げた時.

これらの感動は人間のセレンディピティに関係し0の状態からは生まれない人間の成長によって発生する感度である.

今日,僕は感動のあまり涙を流し

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赤信号で渡らない日本人は素晴らしいのか

赤信号で渡らない日本人は素晴らしいのか

「日本人は赤信号でも渡らない」

これは日本人に普遍的な価値観として認知されている考え方だと思う.外国人が日本に来て驚くことの一つが赤信号で誰一人渡らない事と言うほど異質な考え方なのだ.

この考え方に異を唱えた人物がいる.それがサッカー日本代表監督を務めたフィリップ・トルシエだ.

彼ら「誰も赤信号を渡らないことにショックを受けた」と述べている.

日本人からすればイカれた奴程度の話なのだろうが

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消費される音楽

消費される音楽

評論家の多木浩二さんの「消費されるスポーツ」をもじって使わせてもらったのが今回のテーマ.21世紀における音楽をテーマにして音楽の自己内での地位を少し考えてみたいと思ってテーマを設定した次第である.

今や我々にとっての音楽は無意識的に消費される行動の一部であり、常に身近に存在している.1979年にsonyがウォークマンを発売してから40年以上が経った.その時まではレコードを介したり外に行けばジュー

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人間の欲望に見る技術

人間の欲望に見る技術

技術とは誰のために存在するのか.technologyは人間が生きていく上で分離することのできない概念だ.その語源はラテン語のtekhnologiaのtekhne(技術)とlogia(知識)の合成による単語と言われている.

現代社会に存在する技術は果たして誰のために存在するのか、そこに雲がかかってしまっているように感じる.本当に技術は人間のために存在していると断言できるのか?技術は何のために存在す

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現人類は現人類でしかない

現人類は現人類でしかない

2024年が始まってはや3ヶ月が経とうとしていることに時の流れの速さを感じる.今年の国大きな問題としては「物流問題2024」が挙げられ4月からは物流関係の労働規制が厳格化されると話題になっているのかなと.

これも一種の未来の話である.というのも21世紀に入ってから未来予測系の話題が盛んになり、書店に行けば未来の産業だの労働だなので埋め尽くされていることに人間の体たらくさを顕著化したような現象が起

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文系と理系はインスタントコーヒー

文系と理系はインスタントコーヒー

「僕は37歳で、そのときボーイング747のシートに座っていた」から始まる村上春樹の『ノルウェイの森』をコーヒーを飲みながら....なんて割に合わない始まり方になってしまったんだけど僕が気に留めたのはノルウェイの森の方じゃなくてインスタントコーヒーの方笑

インスタントコーヒーってまずコーヒーの粉末を入れてからお湯を入れると思うんだけど、その時完全に綺麗に混ざるやつと混ざらないやつがあってコーヒース

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倫理観の基盤が腐る

倫理観の基盤が腐る

先日,高校生がカンニングをした後に自殺してしまう事件が発生した.この事件が徐々に広められるとSNS上でも意見が活発になった.しかし内容は亡くなった生徒への批判で学校側を擁護する意見が目立った.中には先生になる人が減る理由だ.と全く幼稚としか言いようがない謬見もあった.

カンニングと教師の対応に目線が行き,生徒の自殺という最悪の結末を見えていないのではないかと心配になる.

「死」というのは人間に

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政治批判をする若者とは

政治批判をする若者とは

なんか変なコラム感が出ている今回のタイトルなんですが、最近政治批判が強まっているように感じてしまうよね.そんな軽いスタートで話を作っています.

僕の周りにも政治批判をする人はいるが、本当にそうなのか?と疑問に思う点も多く、若者が声を挙げている事だけに気を取られ実態には入り込まない上部の批判になっている場面を多い.

問題は理解する方ではなく、それを発言する方にあると僕は思っている.別に間違った理

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運動会に行きたくない

運動会に行きたくない

少し稚拙なテーマになってしまいましたがご容赦ください.

最近自分の過去を振り返るような出来事が多く、このテーマで書き始める前も丁度思い出に浸っているときでした.

それは中学校の時の話なのですが、僕は中学校の間に一回も運動会に行ってないんですね.(少し曖昧なんですが、日本に帰ってきた二年生からは一度もだった気がします)

理由は単純で運動なんかしたくない.と

ただこの理由なんですが、日本の教育

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人間の探究欲深さ

人間の探究欲深さ

少し前にGDPがドイツに抜かされ日本は表彰台の外に出たというニュースがありました.まあ近い日になるだろうなとは思っていましたが、実際になってみると少し悲しくなるものです.

やはりGDPに反映されるのはその国の生産力や国力の反映などと言いますが、生産性という面で日本は世界と徐々に突き放されている気がしてしまう.

世界の大学ランキングというTHEが中心となって作成される表があるのですが、1位がオッ

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知性のない話し方

知性のない話し方

「この人知性なさそうだな」と感じたことがある人は少なくないはず.その知性のなさは時に大きな裏目に出ることもあり得る.

実際に僕も知性のない話し方はしてきた反省はあるし、変えなければと思い立ったこともあった.

しかし以外にも知性のない人は身近に多いのではないだろうか.

知性とは行動や身姿だけでなく、言動にも大きく関わる.逆に言えば、言動を変えるだけで知性のある人と思われることも多い.

そこで

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学びが無い人

学びが無い人

人間は晩学という言葉を生み出し後世に伝えられるほど知識に飢えた存在である.

しかし最近知識に関する考え方が変わってしまい、知識はイコールの式で表せせると思い込んでいる人が出てきてしまった.そんな人たちに向けた知性とは何か.学びとは何か.について言及していきたい.

セレンディピティは人生で3回

たまたまの出会い.これは人生における大きな分岐点であり、少なくとも毎日一回出てくるようなものではない

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歴史の博物館化

歴史の博物館化

歴史というのは美術館と遜色なくなってしまった.それが今回の結論である.その結論に至るまでの脳のプロセスを追っていきたいというのが今回の目的である.その流れに一緒に流れていってほしい.

長崎という知と暴力の結晶地

長崎を思い浮かべると県花である『紫陽花』と長崎最大と言われた『出島』.そして『原爆投下の第二地点』である場所という印象が強い.

そしてそんな地に僕はたまたま降り立つことができた.幸運

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自転車青切符の導入はエラくなりすぎたせい

自転車青切符の導入はエラくなりすぎたせい

つい先日、来年の通常国会で道路交通法の改正案が提出されるニュースを見た.内容は自転車の運転手に対する青切符の配布だそう.背景には交通事故の自転車事故の割合が年々高くなっていることが挙げられるそうで、その予防措置と言うのも踏まえての改正案だろう.

確かに最近自転車運転手の横暴な運転が目立つなとは感じていた.少し前、私が青信号の横断歩道を渡ろうとしたところ横からスポーツ系の自転車が猛スピードで走って

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