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詩(家族 娘 息子 孫 友人 知人など)

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自分の子供時代、子供たちとの宝石のような思いで、両親や家族の心の通い合い、長年の友人、知人、などの思い出を、書き綴りました。きっとニッコリとされるかもしれません。
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記事一覧

「想い出の柱傷」詩―子供の日#シロクマ文芸部

「想い出の柱傷」詩―子供の日#シロクマ文芸部

ボク 鯉のぼり 立てたいなぁ
ママは マンションだから
とんでもないと そっぽむく
パパは う~ン 鯉のぼりか~と
空を 見上げる

里山の 川の上には 
毎年 色とりどり鯉のぼりが
大きな口で 風を食べながら 泳ぐ
どれも 生きているよう

ジイジは 巻き尺を手に
背丈を 測ってくれる
ジイジの家には 傷だらけの
太い柱が ある
この家に 住んだ人たちの
命の記録が 刻まれてる

一番背の 高い

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「父親の苦手なもの」―詩―

「父親の苦手なもの」―詩―

子どもの涙だけは 苦手です
ちょっと 息を吸うのを
止めたと思うと
急に 大泣きし
涙の 洪水ができます

こうなると
父親は ただ 
おろおろする ばかり

「ごめん 父さんが 強く 叱りすぎた
だから もう 泣くのをやめな」

でも 泣き声は まるで この世が
終わるのを 悲しむように
大きく 長くひびく

「ほら そんなに泣くから
子犬のルルが 心配してる」
犬は 子供の頬のなみだを
舐め 

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「母さんと手をつなぐ」ー詩ー

「母さんと手をつなぐ」ー詩ー

春陽が キラリと光る
里山の 坂道を
母さんと 手を繋いで
帰り道

道は 木漏れ日色の
着物を 羽織り
つつじは
紅色の花で 蝶たちと
おしゃべりしてる

僕が 疲れて
足を止めると
顔を 覗き込んで
「もう 少しでお家だよ
頑張ろうね」

母さんの手は
つきたての おもちより
柔らかくて ヌクヌク

同じ坂道を 一人で
歩いていると
母さんの
暖かな 匂いが
まだ 残っているようだ

🐱🐱

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「父さんの想い」詩―青プラ文芸部 小さなオルゴール

「父さんの想い」詩―青プラ文芸部 小さなオルゴール

古く 傷だらけで
色褪せた
小さなオルゴール

箱には手やインクの
染みが点々

家族は こんな汚い
オルゴール捨てたら?と
神の予言のような
断定さで いう

このオルゴールは
父さんが 大事にしていた物だ

出征した 満州にも
お供して
父さんのつらい心を
癒してくれた

戦闘で 友が無くなると
耳元で オルゴールをかけて
涙と一緒に
こっそりと 聞いたという

父さんの 形見として
このオル

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「子ども可愛さ限りなく」―詩

「子ども可愛さ限りなく」―詩

子どもの目には
青く 広い海がある
笑えば
白いさざ波が 立つ

頬は 朝焼け色
露のように
チカリと 光り
触れると やさしさが
溢れる

泣き声は
里山の 竹藪の笹音のよう
涙は こぼれ落ちて 
頬で 一筋の小川になる

小さな足は
たよりなげに 動いて
未来の世界を
一生けんめい
踏もうとしてる

子どもの可愛さは 無限大
親は ほんの一瞬のこの
愛らしさを 一生
心の目に 焼き付ける

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「みなさんのお陰で沢山コングラボードを頂きました!心から感謝申し上げます」💘

「みなさんのお陰で沢山コングラボードを頂きました!心から感謝申し上げます」💘



詩「面影の小箱」「#これからの家族の形」応募作品の
中で「面影の小箱」ー詩ーが
先週特に好きをあつめました!
天国に居る母の想い出を詩にしました
皆様 沢山のスキありがとうございます

詩「お雛祭り」「#子供の成長の記録」応募作品の
中で「お雛祭り」ー詩ーが
先週特に好きをあつめました!
ひな祭りを祝う娘の喜びを詩にしました
皆様 沢山のスキありがとうございます

詩「希望と涙色」「#

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「クラス替え」ー新生活20字小説#シロクマ文芸部

「クラス替え」ー新生活20字小説#シロクマ文芸部

こうちゃんとクラス一緒と ピカピカ笑顔補足:小学新2年生となり、初めてのクラス替え。
前日は とても心配顔でした。
でも 大すきな「こうちゃん」と 
また同じ クラスになれたと
ピカピカ笑顔で 帰ってきました

小牧さんの企画に参加に
二作目として参加させていただきました。
小牧さん どうぞよろしくお願いします
#創作大賞2024 #私の作品紹介 #新二年生 #新生活 #シロクマ文芸部 #20字

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「子どもの不思議」ー詩ー

「子どもの不思議」ー詩ー

子どもの 心の中には
いつも 春の風がある
かざ車を まわし
沢山の 笑顔を 
育てる 風だ

眠っている時
その 心は
流れ星に 乗って
夜空を 飛び廻る
歓声を あげて
星の砂を まき散らし
沈んだ人の心を 明るく照らす

子どもの目は
不思議が いっぱい見える
「ホラ あそこに
妖精さんが いるよ
ママ あそこ! 見えないの??」

子どもは 日々
新しい 芽や若葉を出す
いつも 陽だまりの

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詩「小さな手の祈り」―{祈りの雨}#青ブラ文学部

詩「小さな手の祈り」―{祈りの雨}#青ブラ文学部

寺の 法要
境内の枝垂桜は
雨の中で 静かに
景色を染める

お参りにきた 小学生の女の子
バアバが 大好きだった
まだ バアバは遠くから
戻ってくると思ってる

祈りの雨の日
バアバのお墓の前で
濡れながら
小さな手を合わせて
一心に 小さな声で祈る

「バアバ 早く帰ってきて
もう 学校も一人で行けるよ
でも バアバが お迎えに来て欲しい
バアバの作る わらび餅
また 食べたいよ
彩ちゃん 泣

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新小学一年生―新生活20字小説#シロクマ文芸部

新小学一年生―新生活20字小説#シロクマ文芸部

もうお姉さんだよと 春色一年生補足:
幼稚園に行くのが 嫌だと
泣いてこまらせた娘が
小学校の 入学式のあと
得意げに言った一言です

小牧さんの企画に参加
させていただきました。
小牧さん お世話になります
#私の作品紹介 #新一年生 #入学式 #新生活 #シロクマ文芸部 #20字小説 #新生活20字小説 #小牧幸助さん #子どもの成長記録 #立山  剣

「君に会いにゆく」詩 Poetry

「君に会いにゆく」詩 Poetry

君は 天国には行かず
まだこの町の
どこかにいるのかもしれない

君に 会いに ゆきたい
春の 香しい花束と
マルセイ・バターサンドを
抱えて 行こう

神田の 古い喫茶店で
ウィンナコーヒーを
飲んでいるかな・・・

ロマンチストだから
桜の木の下の
ベンチに 寝転んで
大空を 見上げ
タバコをふかしているかな・・

雲に向かって
君の名を 呼ぶと
俊足で 天国の階段を 
駆け降りてきて
「ご無

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詩「寂寥(せきばく)の春」

詩「寂寥(せきばく)の春」

突然の電話
向こうから 聞こえてきたのは
君が 旅立ったという
冷たい 言葉だった

4月の 誕生日を
待たずして
天に 昇っていった

僕は 何も答えられずに
君の 死に際の話を
欠けた花瓶から 滴り落ちる
水音のように
ただ 聞いていた

ラグビーの クオーターバックスとして
華やかに グランドを 疾走し
花吹雪のように
人の心に 記憶された

社会に出ると
パリ ダブリン
ミラノと
世界中で

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詩「影踏みあそび」―#シロクマ文芸部 「朧月」

詩「影踏みあそび」―#シロクマ文芸部 「朧月」

朧月を 背にして
春風に 押されながら
子どもと 川べりを
家路に 向かう

春は さくらの香りを
こっそりと 撒き始めてる

「お母さんの 影踏んだ!!」

影踏みを 楽しむその声は
川面を渡り
居眠り している
鴨たちを 驚かす

「また 踏まれちゃったわ!!」

子どもの 小さな影は
たんぽぽの 綿毛のように
あちこちし
川面に 揺らめく

ふと 振り返れば おぼろ月も
微笑んで 見つめてい

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「お雛祭り」ー詩―「春と風」#シロクマ文芸部

「お雛祭り」ー詩―「春と風」#シロクマ文芸部

春と風が 縁側に
ポッカポッカ 陽だまりを作る

あやちゃん 朝から 
ソワソワ ウキウキ
今日は 彩ちゃんの お雛祭り
ママと一緒に お祝いできそうな日

バアバが 細い指で
錦色の和紙と布で お内裏様と
お雛様を こさえてくれた!
今にも 立って 歩きそう

お雛様の お顔は
白く光って
天国に旅立った 
ママのお顔に 少し似てる

彩ちゃん お正月に
買ってもらった ドレスで
お姉さん気分

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