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オーストラリアとニュージーランドがGMバナナを世界で初承認 パナマ病に抵抗性
オーストラリア・ニュージーランド食品規制機関(FSANZ)は2月16日、「パナマ病」への抵抗性を高めた遺伝子組み換え(GM)バナナについて、「既存のバナナと同等の安全性と栄養価がある」として、食品としての流通を承認したと両国政府に通知しました①。GMバナナの承認は世界で初めてです。
パナマ病は、世界中のバナナ生産に深刻な被害を及ぼしているとされ、このGMバナナへの期待が高まりそうです。ただ、開
世界の有機農業面積は26%増の9638万ヘクタール 日本は92位に後退
スイスの有機農業研究機関FiBLとドイツのIFOAMが2月13日に発表した年次報告書によると、2022年の世界の有機農業栽培面積は前年比26.6%増の9637万6196ヘクタールとなり、過去最高を更新しました。オセアニアや欧州、南米、北米、アジア、アフリカの全ての大陸で増えており、有機農業が世界的に拡大し続けていることが示されました。日本は27.7%増の1万5319ヘクタールと大きく伸びましたが、
もっとみるEUが農薬半減目標を撤回 農業戦略を見直し
フォンデアライエン欧州委員長は2月6日、2030年までに農薬使用量を50%減らす目標を撤回すると表明しました。6月の欧州議会選挙を前に、環境規制の強化に対する農家の抗議行動が欧州各地で激化したことを受け、軌道修正を迫られました。これにより、欧州連合(EU)の農業・食料政策を定めた「ファーム・トゥー・フォーク(農場から食卓まで、F2F)戦略」は見直されることになりました。
フォンデアライエン氏は
EUが農家との「戦略対話」をスタート 農業戦略の見直しが焦点
欧州連合(EU)の欧州委員会は1月25日、農業関係者との「戦略対話」をスタートさせました①②③。EU当局による環境規制の強化に対し、農家の反発が増していることを踏まえ、食料・農業システムの将来ビジョンを改めて検討するのが狙いです。2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指す「欧州グリーンディール」や、それに基づく「ファーム・トゥー・フォーク(農場から食卓まで、F2F)戦略」の見直しが焦点と
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