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swimmer―mi
2019年3月26日 22:57
おまえたちは、むしられないだけ感謝したまえよ。この國は、おまえたちをむしったり折ったりすることなく、咲くことを許可している。おまえたちを見ては感動するものたちもおるのだぞ。おまえたちは咲くだけで誰かを幸福にしている。いや、哀しませることもあるかもしれないが、それでも誰かを殺しにいくわけでもあるまいに。そのはなびらがやわやわとほころぶとみながよってたかってその下に集う。
2019年3月26日 22:40
このアナを通過するハリたちはいつも痛くて痛いのはいやだからもっとアナを拡げようそうしたら痛くないって信じてた大きくあいたアナを見てなにをおもうのアナだらけになったカラダはとても軽いそれはあいてるひとしかわからないアナだらけのひとにしかわからないハリたちは今日もたくさん飛び交うよ突き刺さるよりマシでしょう? #詩 #短編 #
2019年3月10日 22:43
私は、ただひっそりと、風に揺られて、垂れるだけ。私は、ただどっしりと、風を感じて、構えるだけ。私は、現れては、また消える。私は、消えることなく、ただここに。点滅する私と、点滅しない私が、 同時に存在しているだけ。それは、あなたが、私たちを見つける限り、永遠に永遠に永遠に永遠に。 #note #ポエム #藤 #藤の花 #富士山 #富士 #日本 #詩
2019年3月4日 13:34
自分には縁がない。そんな風に思っていたから、いつも僕は君を遠くから見ていることしかできなかった。君は、この季節になると必ずあの揺れる金色の夢の世界の下で、静かに座って本を読んでいたね。君は知らないかもしれないけれど、君がそこにいるだけで、まるで幻想的な絵画のような空間が現れていたんだよ。僕は、この眼に焼きつけようと必死だった。輝く金色の揺れるフレームが、君の美しさを際立たせて、
2019年3月4日 16:06
みるく色の雲と優しい水色の空がいちごみるくの花のおやつを食べたくて。いちばん近いあたしのことを見てはうらめしそうに流れてく。どうだ!きみたちには、食べられまい!しあわせの春の甘いあまーい味。いただきまあす!をひとりじめ。にんまり時間をひとりじめ。 #春 #空 #桜 #青空 #短編 #詩 #ポエム #幻想 #ファンタジー #しあわせ #幸福 #写真 #
2019年3月2日 00:40
ひとつ、独りの地の底がふたつ、二人でみた夢とみっつ、みなが知るころによっつ、黄泉からよみがえろ いつつ、いのちの産声がむっつ、無尽の“わ”をえがきななつ、涙の髪飾りやっつ、八重の花が咲く ここのつ、今夜は祝言をとうで、永久の饗宴歌 #妖魔 #数え唄 #イザナミ #詩 #替え歌 #神話 #海 #短編 #幻想 #ポエム #歌詞 #オリジナル #神 #楠桂
2019年3月1日 13:28
穏やかな太陽が微笑んでその笑い声を連れてくる風と洗濯物が踊ってるいろんな色のふわふわタオルが自由な遊戯に恋をしてぎゅっと春のかおりを抱きしめるあそぼ おどろ 動こう 謳おういま、調和の旋律を奏でるここは淡いひみつのちいさな楽園わたしだけの平和の安らぎきみのほほのうぶ毛が優しくキラキラ白く輝くから勝手にしあわせな気持ちになるのこれはわたしだけの
2019年2月28日 16:09
これ以上は聞かないで。そう言って、きみは結界のように自分のまわりを涙で濡らす。これ以上は近寄らないで。そう言って、きみはまたぼくの前から散ろうとする。ぼくは、いつも背伸びをしてきみの姿をとらえていたい。雨の日は、気がつくと靴が中まで濡れている。桜涙のつま先濡らし。 #雨 #桜 #詩 #ポエム #春 #短編
2019年2月24日 16:39
仕事が終わり駅からバスに乗る。はじまりのバス停。3つめのバス停、大きなウィンドウガラスの前で、弾ける若さを存分に楽しみ、踊り集う者たちの確認。今日は人数が少ない。5つめのバス停、暗闇に鎮まりかえった白い階段を見つめる。誰もいないお寺の入り口。柳の枝がほんの少し揺れている。7つめのバス停、小さなお店の中は煌々とした明かりが灯っている。大きな観葉植物の葉っぱが美しく映える優しいアイボリ
2019年2月15日 03:00
不思議なものですね、あなたさまがそのようにお思いになるなんて。いつもなら、それでもまた繰り返し繰り返し、その光る銀の糸をたらしておやりになるのでしょう?ほら、御覧くださいませ。潸潸たるあのこもごも蠢く光景を。わたくしに至っては、そのようなお立場ではまず御座いませんから、これでもめっぽう困惑しているのですよ。いえ、あなたさまがそのようにお思いになることは、少しも可笑しいことでは御座いません
2019年2月9日 04:28
文明は安心のためにある。安心は、生命の存続に直結している。生命の存続のために、文明を創り出すのが人間。人間を創り出すのが、人間。人間は安心を創り続けねばならない。安心という灯りは、常にともされ続けねばならない。聖火のような安心を常に身近に感じながら生きていく。安心に、お金が必要なのだろうか?安心は、お金がなければ、得られないのだろうか?文明は、これからお金をどう
2019年2月7日 16:59
青いれもんは、青空を吸い込みました。空から降る雨も吸い込みました。満天の星空も吸い込みました。闇夜に現れる月光も吸い込みました。流れる雲も吸い込みました。爽やかな風も吸い込みました。透き通る歌声も吸い込みました。すすり泣く哀しみも吸い込みました。冷酷な決断も吸い込みました。淡々と過ぎ去る時間も吸い込みました。青いれもんは、そろそろ逆さまの青い檸檬を卒