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食べるを愛でる

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食にまつわるあれこれ
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食べるを愛でる。

食べるを愛でる。

いつも、タイトルを思いついてはその先を書かず、下書きに残っていることが多い。これもそのひとつだ。
そうしたいと思う時が、きっとベストタイミング。ということで書き進めてみることにした。

わたしは、食べることにまつわる行動や想像が好きで仕方ないところがある。
なにしろ、人間生きていればお腹はすくようにできている。

スーパーで食べたいものを想像しながら食材たちと見つめ合う。あ、今日は白菜が安い。

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悪魔的なおいしさ

悪魔的なおいしさ

しばらくホットケーキは何もつけずそのまま食べていたけれど、久々に大堂のバターを乗せてみた。

驚くほど美味しくて、うっかり腕を胸の前でクロスしてその美味しさにうっとりしてしまうほどだった。これは悪魔的だ。

ホットケーキのサイズに対して、バターの量が少し多かったこともあるかもしれない。焼きたてのサクッともっちり食感に、じゅわっと香り豊かなバターがしみ出てくる。

塩なしポテトをめぐる考察

塩なしポテトをめぐる考察

たまにフライドポテトを食べたくなることがあって、最近はなんとなくその頻度が上がっているように感じる。
特に塩なしのそれは、温かいうちに食べるとほんのりした甘みを感じられるからとても好きだ。

でも、お店が混んでいる時に塩なしを注文してしまい、受け渡しの時に微妙な空気が流れたことがあった。おそらくアルバイトであろうスタッフさんの顔には、面倒な客だという感想が顔に書いてあるように見えた。

美味しいポ

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野菜定期便

野菜定期便

普段買わない類の野菜たちが届きました。季節ごとに旬のお野菜が楽しめるように、1ヶ月に1回送られてくるとのこと。

今回は、空芯菜、小松菜、にんにく、ししとう、オクラ、里芋、きゅうりなどが入っていました。どう食べるのが良いか、献立に新しい風が吹きそうでわくわくしています。

手始めに、空芯菜の中華炒めを作りました。普段はにんにくチューブが便利で常備していますが、固形のにんにくをみじん切りにして炒める

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火を通す喜び

火を通す喜び

火を通すと甘くなる野菜がとても好きだ。とうもろこしなどはそのまま食べても甘かったりする。それよりも、玉ねぎ、かぼちゃ、さつまいも。うんうん、これこれ。

ちょっと手間ひまをかけることで甘く美味しくなるところが、好きなのかもしれない。なんだか人間っぽいというかなんというか。

火を通すのと通さないのとでは全然違った感動を味わえる良さもある。ほっと優しくなれる味わい。生で食べても美味しい玉ねぎは、万能

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生ハムマイブーム

生ハムマイブーム

時々、なぜか無性に食べたくなる生ハム。
その時々で、いま心から食べたいものが身体に良いはず!と思うタイプなので、お財布と相談しつつ、心の声もしっかりと聞くことにしている。

生ハムは高タンパク低カロリーかつ、ミネラル豊富らしい。食べたくなる時は、ミネラル不足なのかもしれない。

生ハムだけでも大喜びで食べるけれど、久々にクリームチーズも買ったので一緒に食べた。サラダに乗せたりしても美味しい。でも、

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旬のいただきもの

旬のいただきもの

まんまる満月のような、きれいで大きな梨をいただきました。今季初の梨です。みずみずしくて爽やかな美味しさ。梨ってこんな感じだったっけ…?と思うくらいに感動しました。

近所のスーパーでも売られ始めているからか、シェアハウスの共用冷蔵庫で梨を見かける頻度も上がっている気がします。

旬の果物は、見かけるとやっぱり食べたくなるものなのかもしれません。もう少ししたら、ふるさと納税で購入したシャインマスカッ

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味噌ラーメンfor 2days

味噌ラーメンfor 2days

味噌の神様がいたとしたら、とても恵まれた2日間の昼ごはんだった。

お味噌汁も大好きなので、日ごろから味噌にはとてもお世話になっている。今回は、リサーチをして気になった2箇所のお店に食べに行った。

正確には、1つ目のお店で食べた味噌ラーメンによって味噌ラーメンスイッチ(?)が入り、翌日も味噌ラーメンを食べたくなった、という流れが正しい。

一方では1時間以上待ち、もう一方では30分近く歩いてお店

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笹子餅みどりや

笹子餅みどりや

「コンビニはないけど、餅屋がある!」

山梨の滝子山に登るため、笹子駅に降り立った日のこと。行動食のおやつをもう少し買おうとコンビニを探すも、全然なくて絶望していたところに、「笹子餅みどりや」の文字を見つけて思わず感動してしまった。

そういえばさっき、駅のホームと改札前でなにやら可愛らしい色の包み紙を持ったおじさん2人を見かけて気になっていたのだ。

「もしかするとあの包み紙はここで売られている

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ピーマンと新米の会

ピーマンと新米の会

以前の職場でかかわりのあった方が、有難いことにピーマンと新米を分けてくださる。今年もその日がやってきた。茨城でつくられていて、これが本当に美味しいのだ。

新米は土鍋で炊いたものを焼き鮭や、ごはんですよと一緒にいただく。つやつやでふっくらモチモチの美味しさ。おこげも美味しい。

ピーマンはスーパーで売られているものの比じゃないくらいに肉厚で、苦味も少ない。だから、ピーマン嫌いの子どもでも食べやすい

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和風柚子ラーメン

和風柚子ラーメン

久々に有楽町で用事があったので、お気に入りのラーメン屋さんへ。

麺屋ひょっとこのラーメンは、汁を全部飲んでも罪悪感がないくらい、あっさりとした仕上がり。薄くて軽い、繊細なつくりのどんぶりは金継ぎがされていて素敵です。

噛むとほろほろほどけるチャーシュー。その絶妙な柔らかさと、鼻にぬける柚子の香りがたまりません。三つ葉も良いアクセントです。

久々に食べる機会に恵まれて良かったと、しみじみ思える

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ザーサイが食べたい日

ザーサイが食べたい日

ふらっと入った中華屋さんで、お通し的な感じで出されたザーサイを思い出して、不意に食べたくなることがある。

色も名前もなんだか不思議な感じだし、どんな原料でできているのかもいまいち分からないのになぜか美味しい。私にとってザーサイは、そういう距離感の食べ物だ。

メンマの仲間かな?などと思っていたけれど、どうやら違うようで、カラシナという野菜の根元にある部分が原料らしい。

「え!まさかあの野菜がザ

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へべすメモ

へべすメモ

へべすという宮崎の柑橘類が家に届いた。徳島のすだちや大分のかぼす、沖縄のシークヮーサーと見た目が似ていて、仲間だそうだ。

その昔、平兵衛さんという方が山で見つけて自宅の庭で栽培し始めたことから、「へいべえの酢=へべす」と呼ばれるようになったらしい。

「へべす」なのか、「べへす」なのか、はたまた「べべす」なのか。名前を言う時に分からなくなりがちだったけれど、これで覚えることができそうだ。

すだ

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ノンアルビール

ノンアルビール

自分から進んでアルコールを飲みたい気持ちになったことがほとんどない。周りが飲むから合わせて飲んできた気がする。

お酒を飲んでもそこまで楽しくないのだ。元々アルコールの味が苦手で、それよりもしっかりご飯を食べたいというのもある。

周りに合わせず飲まないようになってから気づいたのは、自分だけがシラフの状態でも、周囲のお酒を飲んでいる人たちとも無理なく空気を合わせられることだ。

今でも、お酒を飲み

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