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世界で一番不思議な人、そして会いたい人
森達也著「千代田区1番1号のラビリンス」を読みました。「戦後日本の表現における臨界に挑む問題小説が…」などと帯に書かれていたのでドキドキしながらページを開きました。ところが全部読み終わってみると、特に「問題」はなかったように思いました。もしかすると私があまりに無知なので問題を問題と認識できなかったのかも知れません。それでもとにかく歴史あり、社会問題あり、恋愛あり、そして冒険ありで楽しく読める一冊
もっとみる全てはこの人のために? 全仏オープン2022
テニス界は芝のシーズンに入り、つまりウィンブルドンの足音が聞こえてくる時期なので今更ですが、全仏オープンを振り返っておきます。
納得いかない男子シングルス 昨年は「テニス界のエヴェレスト」と評される仕事を成し遂げたノヴァク・ジョコヴィッチ(セルビア)が優勝しジョコファンの私は大満足でした。その仕事とは、「ロラン・ギャロス(全仏)でナダルに勝つこと」です。そして続くウィンブルドンでもジョコは優勝し
全仏前の3大会。バルセロナ、ベオグラード、シュトゥットガルト
テニスの世界は今、クレイコート(赤土)のシーズンに入っています。そこで最近気になること、気になる選手のことなど書いてみます。
テニスならではの「表面」への適応
以前書きましたが、テニスというスポーツの珍しい特徴は、異なる三つのコートサーフェス(コートの表面)に対応しなければいけないということです。そして現在はヨーロッパを中心に「クレイコート」で試合が行われています。「クレイ clay」とは