ふと抱きついたポーズで寝ていることに気づいた。誰かの温もりや鼓動を欲してしまっている自分がそこにいた。君となら一緒にいてもいいと思えた夜。今と過去がぐちゃぐちゃに溶け合って欲望を高めていく。どこにあるわけでもない、この時間しか味わえない香りを味わうように。己の脚がつらないうちに。
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