うえぽん

毎日note更新中。舞台俳優、お笑い芸人です。ここではちょっと不思議なお話や妄想やエッ…

うえぽん

毎日note更新中。舞台俳優、お笑い芸人です。ここではちょっと不思議なお話や妄想やエッセイや、不器用な恋バナのようなものを書いております。フォローいただけると喜びます。

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自己紹介数え歌

そう言えばちゃんと自己紹介をしていなかったなと思ったので、今更ですがゼロから自分のことを書いてみようと思います。 一応、本業はお笑い芸人をやっておりまして、都内…

うえぽん
3年前
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僕が出会い厨だった頃の話

基本的にここに書いていることは全部嘘ですよ、という話を昨日書きましたね。 と、前置きしておいて、 僕が不特定多数の女性との出会いを楽しんでいたのはおよそ7、8年前…

うえぽん
2時間前
6

方便も嘘

ここでは基本的に創作のお話を書いている。創作ということは実際にあった出来事ではなく自分で考えた嘘の話だということである。が、割と近しい人からも、実際にあった出来…

うえぽん
1日前
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俺の書いた俺たち

「オイお前、何で俺たちの恋愛はいつもうまくいかないんだよ!」と、これまで書いてきた作品の主人公たちが文句を言ってきた。 「仕方ないじゃないか、俺は恋愛経験が少な…

うえぽん
1日前
13

好きの構成要素

・もっと知りたいなと興味を持つ ・会いたいと思う ・一緒にいて楽しい ・感情が動く出来事があった時にそれを分かち合いたいと思う ・何でもないような出来事も分かち合い…

うえぽん
3日前
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祖父の光線銃

世界が大洪水に見舞われて人類が滅びた時、僕たち家族は世界樹の上に造られた避難所『エデン』へと避難して難を逃れたのだという。僕がまだ赤ん坊だった頃の話だ。以来僕は…

うえぽん
3日前
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おしりを出した子一等賞

こう毎日書いているとネタなんてものはすぐになくなる。面白いお話、素敵なお話、ポジティブな人生哲学、そんなものが都合よくポンポンと思いつくわけがない。そうなると使…

うえぽん
4日前
13

永遠に美しく

魔女の愛していた竜人族の男を私は殺した。私は魔女を愛していたからだ。竜の返り血を浴びた私は不老不死となり、魔女は想い人を殺した私に復讐するために私を殺す方法を探…

うえぽん
5日前
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ネバーエンディングストーリー

昔書いた小説たちのことを思い出した。まだ小学生の頃、ノートにシャーペンで書いた物語。途中で飽きて、展開に悩んで、もっと面白そうな新しいネタを思いついて、未完成の…

うえぽん
7日前
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五月病

五月病とは、新しい環境に適応出来ずに無気力や無関心などの状態になる症例を言う。新年度の4月に環境が大きく変わった新入生や新社会人が、ゴールデンウィーク明けに発症…

うえぽん
8日前
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小屋入りの朝のソネット

ドキドキワクワク 小屋入りの朝 ギシギシミシミシ 大荷物 稽古の日々に 想いを馳せて あとは本番 がんばるぞ これが私の 生きる道なの ドキドキソワソワ 小屋入りの朝…

うえぽん
9日前
7

自分だけど自分じゃないの

小さい頃から何かを書くのが好きな人だった。ノートに絵を描き、小説のようなものを書き、詩を書くようになった。見た映画の感想を書き、ネットが普及しSNSなんてものが生…

うえぽん
9日前
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ある隣人の話

・稽古帰りの電車で隣り合わせた女性2人。聞くとはなく聞こえてしまった会話の内容から察するに、ホスト帰りの2人組のようだった。どうやらかなりの額をぶっ込んでいるらし…

うえぽん
10日前
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ソーセージと洗濯バサミ

ソーセージと洗濯バサミは、付き合い始めてから1年になりました。洗濯バサミに一目惚れをしたソーセージが熱心にアプローチをして2人の交際は始まりました。2人はとても愛…

うえぽん
11日前
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妖怪の棲む部屋

朝、米を炊こうと思ったら、いつも米びつのそばに置いてある1合軽量カップが見当たらない。そんな変なところに持っていくはずがないのに。あちこち探したけれど結局見つけ…

うえぽん
12日前
9

まったり願望

ゆっくりまったりゴロゴロと過ごすデートがしたい。 どちらかのお家か、どこか旅行先の旅館か、ラブホのフリータイムでもいい。何をするでもなくゴロゴロと寝過ごしながら…

うえぽん
13日前
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自己紹介数え歌

自己紹介数え歌

そう言えばちゃんと自己紹介をしていなかったなと思ったので、今更ですがゼロから自分のことを書いてみようと思います。

一応、本業はお笑い芸人をやっておりまして、都内のお笑いライブや、あとはたまにお芝居なんかにも出演したりしております。

恥ずかしながら芸人だけでは全然食っていけてないので、二足のわらじで色々と副業もやりつつ活動しています。

なかなかお笑いライブにも出づらい状況になってきた中、何かや

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僕が出会い厨だった頃の話

僕が出会い厨だった頃の話

基本的にここに書いていることは全部嘘ですよ、という話を昨日書きましたね。

と、前置きしておいて、

僕が不特定多数の女性との出会いを楽しんでいたのはおよそ7、8年前のことだ。きちんと数えたわけでもないが、おそらく3年弱の期間で30人以上の人と会った。これはそこそこ多い方なのではないかと思う。

当時僕はコンビでお笑いをやっていた。事務所には所属せず、フリーでライブに出てはネタを磨いていた。が、な

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方便も嘘

方便も嘘

ここでは基本的に創作のお話を書いている。創作ということは実際にあった出来事ではなく自分で考えた嘘の話だということである。が、割と近しい人からも、実際にあった出来事だと思われていることがそこそこあって驚く。「僕は」「俺は」と一人称視点で書いているものも多いせいだろうか。ともかく、「読者は当然嘘だと分かって読んでくれているだろう」の範囲が以前より狭まっているように感じる。

テレビのドラマやアニメ、バ

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俺の書いた俺たち

俺の書いた俺たち

「オイお前、何で俺たちの恋愛はいつもうまくいかないんだよ!」と、これまで書いてきた作品の主人公たちが文句を言ってきた。

「仕方ないじゃないか、俺は恋愛経験が少ないんだ。恋愛でうまくいくってことがよく分からないんだよ!」そう文句を言い返してやると、主人公たちはぶつぶつ言いながらも引き下がってくれた。さすがは俺が書いた登場人物たち、俺の言うことはよく分かってくれるようだ。

「しょうがない、俺たちが

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好きの構成要素

好きの構成要素

・もっと知りたいなと興味を持つ
・会いたいと思う
・一緒にいて楽しい
・感情が動く出来事があった時にそれを分かち合いたいと思う
・何でもないような出来事も分かち合いたいと思う
・困っていることや悩みがあったら助けたい
・外見を見て、かわいいな、綺麗だな、カッコイイなと好感を持つ
・触れたくなる
・連絡が来ると嬉しい
・生き様や人生哲学、仕事ぶりなどを尊敬する
・性的魅力を感じる
・性的な接触を持ち

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祖父の光線銃

祖父の光線銃

世界が大洪水に見舞われて人類が滅びた時、僕たち家族は世界樹の上に造られた避難所『エデン』へと避難して難を逃れたのだという。僕がまだ赤ん坊だった頃の話だ。以来僕はエデンしか知らずに育った。

エデンで疫病が蔓延したのは僕が5歳の時だった。同じように避難してきていた人たちが次々と死んだ。僕と、僕のじいちゃんだけが生まれつき抗体を持っていたらしい。お父さんもお母さんも亡くなり、皆がバタバタと死んでゆく中

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おしりを出した子一等賞

おしりを出した子一等賞

こう毎日書いているとネタなんてものはすぐになくなる。面白いお話、素敵なお話、ポジティブな人生哲学、そんなものが都合よくポンポンと思いつくわけがない。そうなると使わざるを得ないのが、自分が見せたくないようなものだ。

恥ずかしいこと、醜いこと、汚いこと、ダサいこと、誰もが持っているものだが、誰もが他人に知られたくないものだ。見せたくないものだ。しかし作家という生き物は少し違う。自分の中にある見せたく

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永遠に美しく

永遠に美しく

魔女の愛していた竜人族の男を私は殺した。私は魔女を愛していたからだ。竜の返り血を浴びた私は不老不死となり、魔女は想い人を殺した私に復讐するために私を殺す方法を探し始めた。愛する人が私を殺すために生きている、それはまるで愛のようだった。

魔女は私を殺すためのあらゆる方法を試した。私を炎で焼き、水に沈め、雷を落とし、切り刻み、毒を盛った。けれども私は死ななかった。古今東西様々な文献を読み漁った魔女は

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ネバーエンディングストーリー

ネバーエンディングストーリー

昔書いた小説たちのことを思い出した。まだ小学生の頃、ノートにシャーペンで書いた物語。途中で飽きて、展開に悩んで、もっと面白そうな新しいネタを思いついて、未完成のまま放り出した物語。そんな物語がたくさんあるなぁと思い出した。

こういうのは設定を考えている時が一番楽しいものだ。勇者が魔王を倒しに行く物語。魔王軍の設定だけは一生懸命考えた。火水土風の四大元素を司る魔王軍四天王……ぐらいならまだいい。八

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五月病

五月病

五月病とは、新しい環境に適応出来ずに無気力や無関心などの状態になる症例を言う。新年度の4月に環境が大きく変わった新入生や新社会人が、ゴールデンウィーク明けに発症することが多かったことから、日本では五月病と呼ばれるようになった。

これは適応障害の一種であり、急速な環境の変化に起因する心因性のものであると考えられてきた。しかし今年2月、米ミスカトニック大学のマンソンジュ教授の研究チームが、五月病を発

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小屋入りの朝のソネット

小屋入りの朝のソネット

ドキドキワクワク
小屋入りの朝

ギシギシミシミシ
大荷物

稽古の日々に
想いを馳せて

あとは本番
がんばるぞ

これが私の
生きる道なの

ドキドキソワソワ
小屋入りの朝

背筋を伸ばして
行ってきます

自分だけど自分じゃないの

自分だけど自分じゃないの

小さい頃から何かを書くのが好きな人だった。ノートに絵を描き、小説のようなものを書き、詩を書くようになった。見た映画の感想を書き、ネットが普及しSNSなんてものが生まれると、日常や小ネタを書き流し、ブログを書いたりするようになった。こうやって自分の書いたものが残っていて面白いなと思うのは、その時その時の自分の考えが残っているということだ。

人は変わるものだ。それは良いことでも悪いことでもない。昔の

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ある隣人の話

ある隣人の話

・稽古帰りの電車で隣り合わせた女性2人。聞くとはなく聞こえてしまった会話の内容から察するに、ホスト帰りの2人組のようだった。どうやらかなりの額をぶっ込んでいるらしい。「今日は40万で……」という会話の断片が聞こえた。僕の勘違いであって欲しいとつくづく思うが、その金額は、『今日のお会計』だった可能性が高い。恐ろしいことだ。

・田舎から出てきてもう25年にもなるが、今回初めて、隣に住んでいる人を認識

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ソーセージと洗濯バサミ

ソーセージと洗濯バサミ

ソーセージと洗濯バサミは、付き合い始めてから1年になりました。洗濯バサミに一目惚れをしたソーセージが熱心にアプローチをして2人の交際は始まりました。2人はとても愛し合っていました。

1周年の記念日に、2人はお互いにプレゼントを用意していました。ソーセージは洗濯バサミのために、洗濯バサミの大好きなゾンビ映画『死霊のえじき(Day of the Dead)』のHDリマスター版スペシャル・エディション

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妖怪の棲む部屋

妖怪の棲む部屋

朝、米を炊こうと思ったら、いつも米びつのそばに置いてある1合軽量カップが見当たらない。そんな変なところに持っていくはずがないのに。あちこち探したけれど結局見つけられず、仕方なく湯のみ茶碗で目分量で計って米を炊いた。きっとキッチン周りの小物を隠す妖怪の仕業だ。

我が家には妖怪がたくさん棲んでいる。よくいるのは『靴下片一方隠し』だ。脱いだ靴下、洗濯して干しておいた靴下、何故か片一方だけがなくなってし

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まったり願望

まったり願望

ゆっくりまったりゴロゴロと過ごすデートがしたい。

どちらかのお家か、どこか旅行先の旅館か、ラブホのフリータイムでもいい。何をするでもなくゴロゴロと寝過ごしながら何でもない話をする。そういう時間を過ごしたい。

関係がまだ始まりたての時、デートというのは張り切って頑張ってしまいがちだ。どこかに出かけ、一緒に楽しい時間を過ごす。そのために計画を練る。それはとても良いことだ。それはとても素敵なことだ。

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