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Unknown.番外編

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・仏蘭西硬貨 ・Clt.(Chantez les temps) ・13 O'Clock.
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記事一覧

トナリニイルコト。

浴衣の鼈甲の帯留めに 貴方の思い出が詰まってる
1人でするつまらない金魚すくい ゆらゆら揺れてる
階段をのぼると始まる 綺麗な提灯が下がってる
神社への道のりの出店の掛け声がなんだか別次元

ここに来たら 貴方との記憶が走馬燈になり
姫リンゴ飴の紅さに私も色付く
貴方の隣にいたことがこんなにも普通じゃなかった

石畳に鳴る下駄の音(ね)に 恋愛運の悪いおみくじ
浴衣の中でも泳いでる金魚が

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君を知らない物語

恋ひとつ 思い出すこと 恋ひとつ 憧れること
やさしい気持ちになれる やわらかい水面に映る

恋ひとつ 愛おしむこと 恋ひとつ 感じゆくこと
水面に揺れる波紋に 葉がまるで小舟のようで

行く先々の淡い恋が水底深くに漂う

君を知りたい 君を知りたい
裏も表も 君を知りたい
今日も明日も昨日も 君のことを想っている
今日も明日も昨日も 君とともに費やしてる

恋ひとつ 願うことさえ

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一連托生

一蓮托生 平均台でも 手を繋げば 怯えもしない
50m 奈落の底へも 堕ちる時は 共に堕ちよう

それが2人の花道になる頃 どんな花でも季節外れでも
咲いて 咲かれて 蜜も毒も 2人なら罪も乗り越える
そんな道に足跡を付けた時 どんなゴールがあるだろう

一蓮托生 大広間だって 装飾にも 宝石はない
悔し泪に 嬉し泪さえ 君とならば 石も変われる

春夏秋冬の時の流れにも 増す絆の強さ

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揺るがぬ

東風(こち)の靡きに揺るがぬ想いも
いつの日にか 抜き足差し足 遠ざかる日も来る
なんて寂しい面影に変わってしまうんだろう?

手をつながずに 見上げた櫻の樹
最後に目を合わせて バイバイ

最後の気持ちまでも揺るがない あなたらしい
一緒に過ごした時間も川に流されれば
あしたから少し変わるのかな?

佐保姫のにこやかな微笑みに
足並みだけ揃えて来たけど せせらぎに冷やされ
泳ぐ魚たち

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あの日、すべての者が雨に唆された日を迎えて

風の向きも 当たるように 斜めに降る 傘も壊す
雨の痛み 身体に刺さり 服もびしょ濡れ 心の中

あの日、すべての者が雨に唆(そそのか)された日
迎えに来た死神と ふと目が合った者の死が

あたし 連れて行って 地獄でもそれでもいい
あたし 連れて行って どうか情けをみせて
あたし 連れて行って 八大すべてでもいい
あたし 連れて行って この世よりは心があたたかい

月の夜が しばらく

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孤独をどう活かせますか

私から大事なものを次々と奪って
私の反応を楽しむ悪趣味な貴方
時代のせいにして私を罵りながらも
別にそれはいいのよ 大した問題じゃないわ
私の好きを真っ二つにするのが正解なら

貴方の間違いを正す人は"孤独"かな?

私はよく知ってる 私がよく知ってる
暗闇に生きなきゃいけない性分を
陽を浴びたら肌が焦げ付くのか
陽に当たらないように陰に隠れて生きるのを

容赦ないのは何も人間だけでは

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海沿いを歩く

君の手を握りながら 防波堤に座って眺めた
あの夕日が沈むまで こうして一緒に居たいだけで
君が立ち上がったら もう帰る時間と解ってしまう

海沿いを歩きながら 無口な君の背中を追う
波音がささやくように 君は愛へと振り向いて
私の手を握るまで君は待っていてくれる
そんなゆったりとした時間の恋を 君としている

海に浮かぶ夕日の線も君と歩く道
その気持ちを大切に持って 君と時間を包みたい

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Close my Eyes

退屈な日々にキスをして まぶたの裏に浮かぶ景色
私が一番欲しかった 何よりも欲しかったもの
目を瞑ったときにしか訪れない 他愛ない平和

Close my Eyes. Close my Eyes.
目を開けなきゃ現実が始まらない
Close my Eyes. Close my Eyes.
だけど 離れられない心地良さがある
だから Close my Eyes.
私はひどくない世界に選ぶ

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无法无天

无法无天(ウーファーウーティェン) 无法无天(ウーファーウーティェン)
愛が世にある限り
あなたを抱きしめたい 大地にヒビが入っても
无法无天(ウーファーウーティェン) 无法无天(ウーファーウーティェン)
愛が止まないうちに
溶け込む 愛をもっと ふたりで築き上げようよ

ルールなんて忘れて ルールを断ち切っても

何もかも 棄て去って 愛だけを 信じよう
そうすれば ヒビ割れた 大地さえ

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濡れ場-exotic element-

シャワーを浴びながら 服は脱ぎ棄てず
私を守るように 激しくキスをして
募る想いを抱き もう離さないで、と
言葉を語るように 激しく求め合い

true love 其れを確かめる為に ありのままで
real love 何処から何処まで確かめれば
2人の魂(こころ)は満たされるんだろう?

容赦無く 灯してる 愛の美麗を 光らせて
名前を呼んで もっと呼んで 耳を噛んで 止めないで
恥じらい

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すべてのモノから色を消して

愛に寄り添えば 泪が流れてくる
私に縁がない 判ってるけど虚しい溜息
深呼吸しても すべてが排気ガス 私を汚してゆく

すべてのモノから色を消して
私はひとりぼっちがよく似合う
憂うつも木偶の坊でも 相槌で終らせよう
すべてのモノから色を消して
あなたと繰り出す街に孤独な夜
サヨナラに関しては今 不透明な I LOVED YOU

夢の狭間には 笑顔が失ったら
私の取り柄さえ 街の樹海の中

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My Birthday Song

My Birthday Song 夢を見ていた
願い事して キャンドル吹き消して
ケーキのネームに棄てたい名前でも
My Birthday Song 歳を重ねて
変わらぬ自分を 嫌いになったけど
でも今日もこの日は訪れる

継ぎ接ぎだらけの心をホチキスで止めても
すぐに取れてしまう 上手に止められない腕

何年もこうしてここまで来て 精一杯に
笑うことの日々に 躊躇してしまわないように

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