鈴木諭

地獄の詩世界と秋田弁ブルースを唄う、純血秋田県人。じゅんさい王国(旧・山本町)出身。バ…

鈴木諭

地獄の詩世界と秋田弁ブルースを唄う、純血秋田県人。じゅんさい王国(旧・山本町)出身。バンド「無善寺ドクダミ団」も営業中。noteでは只管に私の中にある憂鬱を綴ってゆく。

記事一覧

苛烈と穏当(2023.08.10)

疲れが溜まってる状態で、19度の日本酒(原酒)を飲んだせいか矢鱈と眠い・・。 終電で寝たらマズい状況なので、眠気覚ましに文章を書く。 本日は初めて行って以来、大のお…

鈴木諭
3週間前
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佐渡山豊を見た。(2023.12.08)

佐渡山豊を見た。 久しぶりに本当に感動した感覚がある。 体に穴が空いたんじゃ無いかと思う程、ザクザクと言葉が刺さってきた。 私はこれを浴びたいし、そして多分これ…

鈴木諭
3週間前

裏日本後記(2024.01.21)

凄く疲れてる筈なのに、あまり寝れなかった。 時計を見るとまだ五時半で、窓の外では雨の音がしとしと鳴っている。 雨の向こうから救急車の音が聴こえてきて、気づけば七…

鈴木諭
4週間前
1

消えた盟友。

「バスジャックをしよう。バスジャックをしよう。行きたいところへ行けるように、バスジャックをしよう。」 その歌が私の中に飛び込んで来たのは、昨年五月の事だった。 …

鈴木諭
4週間前
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ブルース夜話

私は音楽が好きで音楽を始めた人間だから、普段からよく音楽を聴く。 しかし色々なミュージシャンと会うようになり、音楽を殆ど聴かないミュージシャンが一定数いることを…

鈴木諭
1か月前
1

2023.11.05 ムジカライブ翌日の日記。

何だかずーっと憂鬱なスイッチが入ったままなので、気分転換に早起きして久しぶりに絵を描く。 どうも先週の木曜から続いてる気がする。 私は気分の高低が100か0かのとこ…

鈴木諭
1か月前
4

私の山怪

裏日本の際に、猫道さん(@nekomichic )からお借りした一冊。 山間部に残る不思議な話を集めたモノ。 読んだ後の率直な感想としては"どこかで聞いたような話が非常に多い"…

鈴木諭
1か月前
3

卓球を清算したい。

卓球を清算したい。文章を書くことで。 「音楽をやる」と決めて東京に出てくるまで、15年やっていた。 中・高・大・社会人と。だから音楽歴よりよっぽど長いのである。 …

鈴木諭
1か月前
7

ずっとブルーハーツを聴いていた。

高校一年生の夏休み、小学五年の発病時以来のアトピー重症化により治療で引き籠もっていた。 汗をかくと悪化するので、丸一日クーラーのガンガン効いた部屋にいるだけ。 …

鈴木諭
1か月前
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「もう秋田に帰ろう」と思っていた、という話。

もう秋田に帰ろう。 そう思ってた時期があった。 2022年頃。 上京して最初に組んだパンクバンドは、ボーカルとのいざこざで逃げるように脱退。その後に組んだバンドも、…

鈴木諭
1か月前
4

死の防波堤

痒い、痒い、兎に角痒い。 この数日、顔を中心とした皮膚が只管に痒い。 昔から酷い痒みに襲われる日々が続く度に思うことがある。 死ねばこの"痒み"という感覚から解放さ…

鈴木諭
1か月前
2

海を渡りたかっただけなのです。

以下記事の経緯で会社を休職からの退職をした私だが、その休職期間中の話である。 2017年のクリスマス頃に休職を始め、3月末まで休職期間が続く。 何かもう全てに絶望し…

鈴木諭
1か月前
2

今日も、秋田の日本酒が美味い。

秋田県人の性か、日本酒が好きである。 日本酒消費量全国一の都道府県。 酒をいつ最初に飲んだのか、という事を考えてみると大学生の時の飲み会だった気が。 あまりよく…

鈴木諭
1か月前

方言を忘れた子供たち。

方言についてまた考えたい。 いつだったろうか。母にこう言われた事がある。 「ちゃんと標準語で育てたつもりだったんだけど」と。 即ち何を言いたいのかと言うと"綺麗…

鈴木諭
1か月前
1

秋田弁を笑え。

高校生の頃、同学年の所謂イケイケグループ的な奴らに喋り方をしょっちゅう弄られて馬鹿にされた。 私の訛りが強すぎるからである。 方言話者についての話を進めたい。 …

鈴木諭
1か月前
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苦しんでる人は美しい。

上京当初、パンクバンドでギターを弾いていた。 ある時に風邪を引いたとツイートしたら、翌日練習で会った音楽経験豊富なボーカルに説教をされた。 「ミュージシャンは常…

鈴木諭
1か月前
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苛烈と穏当(2023.08.10)

苛烈と穏当(2023.08.10)

疲れが溜まってる状態で、19度の日本酒(原酒)を飲んだせいか矢鱈と眠い・・。

終電で寝たらマズい状況なので、眠気覚ましに文章を書く。

本日は初めて行って以来、大のお気に入りになってる「工房ムジカ」へ店主の葛原りょうさんのワンマンを見に行った。

ウクライナ戦争に関する短歌連作及び、広島・長崎の原爆投下に関する詩の朗読といった内容。

この数年で膨大な量の本を読んで来たのだが、戦争に関する詩には

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佐渡山豊を見た。(2023.12.08)

佐渡山豊を見た。(2023.12.08)

佐渡山豊を見た。
久しぶりに本当に感動した感覚がある。

体に穴が空いたんじゃ無いかと思う程、ザクザクと言葉が刺さってきた。

私はこれを浴びたいし、そして多分これをやりたいのだろう。

佐渡山さんは所謂フォーク世代のミュージャンで、郷里・沖縄をバックグラウンドとした歌を歌う方。

沖縄弁・標準語双方の曲があるが、いずれにしても土地の匂いが兎に角濃い。

私が初めて音源を聞いたのは恐らく半年くらい

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裏日本後記(2024.01.21)

裏日本後記(2024.01.21)

凄く疲れてる筈なのに、あまり寝れなかった。

時計を見るとまだ五時半で、窓の外では雨の音がしとしと鳴っている。

雨の向こうから救急車の音が聴こえてきて、気づけば七時半になっていた。

----------。

昨夜『裏日本』を終えた。
ツーマンを決めた昨年十月以降、ずっと「裏日本へ向けて」という想いを抱えながら動いていたので、緊張の糸が一気に切れたようになっている。

自分の事は後回しにして、圧

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消えた盟友。

消えた盟友。

「バスジャックをしよう。バスジャックをしよう。行きたいところへ行けるように、バスジャックをしよう。」

その歌が私の中に飛び込んで来たのは、昨年五月の事だった。

二月に初めて無善寺を訪れ、次から次へ現れる奇人変人に心を踊らせた私は全レギュラー日に出ようと思うように。

そして四月から色んな日に出始めて、五月に"酔っ払って"という第三木曜日へ出演する。

初めて片山さゆ里と会った日だ。

無善寺で

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ブルース夜話

ブルース夜話

私は音楽が好きで音楽を始めた人間だから、普段からよく音楽を聴く。

しかし色々なミュージシャンと会うようになり、音楽を殆ど聴かないミュージシャンが一定数いることを知った。

私には無い感覚だから面白い。

著名な方で言えば、以前シバさんが聴くよりも先に弾き始めたみたいな事をMCで言ってた記憶がある。

何故に唐突にこんな文章を書いてるのかと言うと、文学の話題や絵の投稿ばかりで、私自身が「あまり音楽

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2023.11.05 ムジカライブ翌日の日記。

2023.11.05 ムジカライブ翌日の日記。

何だかずーっと憂鬱なスイッチが入ったままなので、気分転換に早起きして久しぶりに絵を描く。

どうも先週の木曜から続いてる気がする。

私は気分の高低が100か0かのところがあり、大体良い詩が生まれる時は0の時だ。
昨日も3つ浮かんで来た。

ここ最近は人と会ってる際は100の状態なので、今年に入って知り合った人にはよく「鈴木さんは落ち込んだりしないでしょ」とか言われるのだが、逆に問いたい。私の詩を

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私の山怪

私の山怪

裏日本の際に、猫道さん(@nekomichic )からお借りした一冊。

山間部に残る不思議な話を集めたモノ。

読んだ後の率直な感想としては"どこかで聞いたような話が非常に多い"事である。

以下、類似した私自身の話を述べて行こう。即ち、私の山怪だ。

書き始める前の前置きとして一つ。
私は私自身の認識で、正気である。では本編へ。

1.青い二つの火の玉

正確な年齢は定かで無いが、保育園の年長

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卓球を清算したい。

卓球を清算したい。

卓球を清算したい。文章を書くことで。

「音楽をやる」と決めて東京に出てくるまで、15年やっていた。
中・高・大・社会人と。だから音楽歴よりよっぽど長いのである。

そもそも何故に卓球を始めたのか、という理由にもアトピーが絡む。
小学校五年の時に発病し、入院するほどの重症状態に。

その後、中学に入るころには一旦落ち着くが"汗をかくと悪化する体質"な為に、極力汗をかかなそうな楽なイメージである卓球

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ずっとブルーハーツを聴いていた。

ずっとブルーハーツを聴いていた。

高校一年生の夏休み、小学五年の発病時以来のアトピー重症化により治療で引き籠もっていた。

汗をかくと悪化するので、丸一日クーラーのガンガン効いた部屋にいるだけ。

体は痒い、痛い。辛い。兎に角辛い。
そして何もする事が無い。

時間は丸一日ある。

----------中学二年の時に「太鼓の達人」というゲームがきっかけでブルーハーツを知った。

世の中にゴマンと溢れる恋の歌が全て嘘っぱちに思えて、

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「もう秋田に帰ろう」と思っていた、という話。

「もう秋田に帰ろう」と思っていた、という話。

もう秋田に帰ろう。
そう思ってた時期があった。

2022年頃。

上京して最初に組んだパンクバンドは、ボーカルとのいざこざで逃げるように脱退。その後に組んだバンドも、メンバーとの関係がうまく行かず脱退。

人と関わるのが兎に角嫌になり、一人でネットを中心に活動を始めた。これが2021年春。

小賢しくマーケティングばかり考えていた当時の私は、自分の曲に人を流すための導線を作る必要があると考え、音

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死の防波堤

死の防波堤

痒い、痒い、兎に角痒い。
この数日、顔を中心とした皮膚が只管に痒い。

昔から酷い痒みに襲われる日々が続く度に思うことがある。
死ねばこの"痒み"という感覚から解放されて、楽になるんじゃないかと。

------------------自分で命を絶つ検討を大真面目にした事が、人生で三度ある。

一つ目は、高校一年生の夏休みにアトピーの重症化で引き籠ってた時期。
二つ目は、社会人三年目に重度の鬱状態

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海を渡りたかっただけなのです。

海を渡りたかっただけなのです。

以下記事の経緯で会社を休職からの退職をした私だが、その休職期間中の話である。

2017年のクリスマス頃に休職を始め、3月末まで休職期間が続く。

何かもう全てに絶望しきって、疲れていた。漠然と音楽をやりたいと考えながらも、こびり付いて取れない焦げのような迷いがあった。

兎に角、時間と金はあった。休職なので、給料も入ってくる。実家にいるし食には不自由しない。

或る日、好きなバンドのライブが北海

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今日も、秋田の日本酒が美味い。

今日も、秋田の日本酒が美味い。

秋田県人の性か、日本酒が好きである。

日本酒消費量全国一の都道府県。

酒をいつ最初に飲んだのか、という事を考えてみると大学生の時の飲み会だった気が。

あまりよく覚えてない。音楽を始める遥か前の話である。

もっと言えばギターすら弾いて無い頃だ。

そもそもギターを始めたきっかけは、大学四年の時に単位を取り尽くして暇を持て余し、手に取ったという実に何気ないものだった。

話が逸れて行くので戻す

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方言を忘れた子供たち。

方言を忘れた子供たち。

方言についてまた考えたい。

いつだったろうか。母にこう言われた事がある。

「ちゃんと標準語で育てたつもりだったんだけど」と。

即ち何を言いたいのかと言うと"綺麗な標準語を喋れる方が良い"という考え方が、頑然として在るのである。

これは一定の年齢以下の秋田県人、のみならず東北全体さらには地方全体にあるのではと思っている。

私の親世代(60歳前後)は、出身地域や経歴にも左右されるが概ね標準語

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秋田弁を笑え。

秋田弁を笑え。

高校生の頃、同学年の所謂イケイケグループ的な奴らに喋り方をしょっちゅう弄られて馬鹿にされた。

私の訛りが強すぎるからである。

方言話者についての話を進めたい。
平成三年生まれの私の世代は、たぶん育った環境により方言の体への染み込み具合が違う。

色濃い方言が残っている農村地帯出身であるとか、家の中に爺さん婆さんがいるか、といった複合的な要因がある。

私は秋田の中でもさらに田舎の部類に入る三種

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苦しんでる人は美しい。

苦しんでる人は美しい。

上京当初、パンクバンドでギターを弾いていた。

ある時に風邪を引いたとツイートしたら、翌日練習で会った音楽経験豊富なボーカルに説教をされた。

「ミュージシャンは常にカッコ良くいなければならない。俺も昔それで先輩に怒られた。具合が悪いとか絶対に外に出しちゃ駄目なんだ」と。

それ以降、私は体調に関することを書くのは辞めた。そのアカウントは消しててもう無い。

・・・時は流れ五年後、私は弾き語りをし

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