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コロナ禍での全豪オープンテニス
テニスの4大大会(グランドスラム)のひとつ、全豪オープンテニス。例年メルボルンで1月中旬から2週間にわたって行われるのだが、今年は3週間遅れで2月8日に開幕し、今週末(2月20日、21日)に男子、女子の決勝を迎える。オーストラリアは世界的に見ても新型コロナの封じ込めに成功している国。参加選手には指定チャーター機でのオーストラリア入国と、入国後の隔離政策を徹底した。こうした対策を行うために、100
もっとみるクリスマスにはロックウェルの絵を……
12月のクリスマス前のこの時期、「ノーマン・ロックウェルの絵が見たいなぁ」と思うことが多くなる。ノーマン・ロックウェルは1910年代から1978年に亡くなるまで、精緻なタッチで古き良きアメリカの様子をユーモアを交えて描いた画家、イラストレーター。1916~1963年にはアメリカの人気雑誌『サタデー・イブニング・ポスト』の表紙の絵を担当しており、多くのアメリカ人に愛されてきた画家だと言っていいだろ
もっとみるオーストラリア雑学ノート(1)
10月のオーストラリア雑感
生き物観察に適したシーズン
今日から10月。
僕が頻繁に訪れているオーストラリアは春から初夏に向かおうという時期で、個人的には一番好きなシーズン。オーストラリアは国自体がひとつの大陸と言うほど広大なので、場所によってこの時期もさまざまな表情を見せてくれる。北部は乾季が終わりに近づき、雨の心配は無くとも肌では少しずつ湿気を感じるようになる。乾季の間は風が強く吹く
オーストラリアは美味しい(6)
オーストラリアの和牛
Wagyuは日本からの和牛にあらず
2003~2004年頃だったと思う。レストランでメニューを見た時に「Wagyu」という言葉が目に入ってきたのは。当時の僕の認識は
「オーストラリア人は、肉本来のうまみを楽しむ人が多く、赤身の肉を好む傾向にある。しかもステーキなどは、レアよりもしっかり焼いたウエルダンに近い肉を好んでいる。」
というものだった。実際、ステーキをオーダー
あなたと一緒にオーストラリアを旅した『地球の歩き方』は?
僕は1982年、オセアニアをぶらぶらと旅しているときに、ニュージーランドのクライストチャーチで当時の地球の歩き方編集長から声をかけられ、トラベルライター&エディターの世界に入った(その当時のことはいつか記事にしてみたいと思っている)。地球の歩き方は今年で創刊40周年を迎え、記念版として初の国内版である『地球の歩き方東京編』を先日発売(僕も少し記事を書いている)。
昨日Twitterの「地球の歩き
オーストラリアは美味しい(5)
ワイン産地の豪邸で過ごす一夜
冷涼地ワインの注目産地ヤラバレー
メルボルンからヤラバレーへと向かった。
ヤラバレー――メルボルン中心部を流れるヤラ川の上流地域の丘陵地帯。メルボルンから車で一時間ほどということもあって、日帰りで訪れる人が多い場所だ。動物病院を併設し、珍獣カモノハシの生態をわかりやすく見せてくれるショーが人気のヒールズビルサンクチュアリー、ユーカリの森林の中をポッポッーと汽笛を
オーストラリアは美味しい(4)
自分だけのワインを造る
ワイナリーオーナーの思い
クリードワイン併設のホテル、リンドックヒル・ホテルに泊まると知ったオーナー、マークが、僕を自慢のレストランでのディナーに紹介してくれた。側面を全てがガラス張りの開放感あふれるおしゃれなレストランでのフルコース。そのメインコースを味わう時に開けたのが、
クリードワインのマックス・シングルヴァインヤード・シラーズ2006
Crred Win
ミクロ国家ハットリバー公国を懐かしむ
成功したミクロ国家として注目を集めていたハットリバー公国
ひとつの、そして50年の歴史を持つミクロ国家がなくなろうとしている。ミクロ国家とは、独立宣言をしているが、他国には承認されていない自称国家のこと。世界に数十あると言われており、今夏その幕を閉じそうなのが、最も成功していると評判だったハットリバー公国だ。
西オーストラリア州州都パースから海岸沿いを北に約500キロの、一見ただの牧草地。
オーストラリアは美味しい(3)
この週末ににケアンズの友人から
「オーストラリアは美味しい(1)がアップされた日、その日の我が家の夕食はローストビーフでトップ画像と同じ、(2)の生牡蠣の日は夕食が牡蠣でした。いやぁ、偶然ですね」
とメッセージをもらった。でも今回ははたしてどうなることか……さすがに食卓には並ばなさそうな気がするけれど(笑)。
オーストラリアン・ジビエ
オーストラリアン・ジビエの代表格はルーミート
オーストラリアは美味しい(2)
今日も生牡蠣はおいしかった!シドニーに着いたらまずは生牡蠣
もう何度、この町を訪れたことだろう。美しい入り江が天然の良港となっている街シドニー。諸説あるようだが、「世界三大美港の街」のひとつとして、アメリカのサンフランシスコ、ブラジルのリオデジャネイロと並び称されるオーストラリア最大の街である。
シドニーへ着くと、まず向かうのがその世界三大美港に突き出す小さな半島の突端に造られたシドニー・オ
オーストラリアは美味しい(1)
イントロダクションにかえて
オーストラリアの「食」と言われても、あまりピンとこないと思う。だいたい「食文化」といえばフランスやイタリア、スペインなどヨーロッパのラテン系国家や、中国、タイ、ベトナム、インドなど東南・南アジアの国々ばかりが注目を集める。「食」に関して、かつてははあまり芳しい評判を聞かなかったイギリスの植民地として発展してきたオーストラリアは
「どうせイギリスと同じでしょ」
と