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メンタルヘルス

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メンタルヘルスに関する話を書いています。 ストレス、マインドフルネス、自己肯定感など。
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行動指針はシンプルがいい~ブリーフセラピーからの学び~

行動指針はシンプルがいい~ブリーフセラピーからの学び~

自分自身の行動指針ってありますか?


迷った時や問題に直面した時、このような行動を取ろうという自分のルール。

私たちは生きていますと、うまくいかないことや問題にぶち当たることがあります。
そのような時に自分の行動指針を持っていると、解決に向けて進むことができます。

人生哲学と言うと大げさですが、自分のルール。

そのような行動指針は、複雑なものよりもシンプルな方が良いです。
この世界

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怒りを抑えるために相手の事情を想像する

怒りを抑えるために相手の事情を想像する

今回は、「怒り」を抑える方法を一つ紹介します。


私たちは生きていますと、人との関わりは必須になります。
(言うまでもないですね)

そうすると、当然人との間での嫌な思いもします。
自分に非はないのに責められたり、怒られたり、傷つけられたり。

私たちは感情のある生き物ですから、先ずは心が傷つき、反応として怒りが湧きます。

しかしながら、いつまでも自分が怒り続けていても物事は解決もス

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依存関係と感情的関与について思ったこと

依存関係と感情的関与について思ったこと

今回は、依存関係について少し思ったことを書きます。


依存関係については、難しいテーマなので、こうだって言いきれないところがあります。
一つヒントになりそうなことが思い浮かんだので、文章を書きながら言語化できるか試してみます。
ですので、ちょっと参考程度にしていただけたらと思います。

前回の記事『自分の感情が動かなければ相手に物を言わない』を読み直していてふと思ったのです。
これ依存につ

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人を傷つける方が傷つけられるよりも傷は残る

人を傷つける方が傷つけられるよりも傷は残る

今回は、人を傷つける方が人から傷つけられるよりも、その傷は残ってしまうよね、という話です。


傷つけられた経験の方が辛くて残りやすそうですが、人を傷つけてしまった経験の方が記憶に残り続けて後々自分を苦しめると思うのです。

そのような話をしたいと思います。

人を傷つけてしまった経験というのは誰にでもあると思います。

若気の至りで片づけられれば良いのかもしれませんが、残り続けていません

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ストレス解消のために「涙」をこらえないほうがいい理由

ストレス解消のために「涙」をこらえないほうがいい理由

今回は、「涙」とストレス解消との関係について。


「涙を流す」、「泣く」という行為は人間にとってストレスを軽減する役割になっていますよね。
涙を流すことは、張りつめていた気持ちが解けるような効果があります。

ですから、目の前の相手が涙を流した時に、私はなるべく自然に受け入れる態度でいようとします。
励ましたり、気分を変えさせたりということをあえてしないようにしています。

気を使われて

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「安心して悩める」ことで自立心は育まれる

「安心して悩める」ことで自立心は育まれる

今回は、「自立」がテーマになります。


私は、本業でひきこもりの相談をしています。
そうしますと、親からの巣立ち、自分の力で生きる、などの「自立」の課題が見えてきます。

私たちは、自分で意思決定をして生きていく力をつけていかなければいけません。

そのような自立する力を育むために「安心して悩める」という経験が必要だと思うのです。
悩みがない状態ではなく、悩みに圧倒される状態でもなく、「

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ペルソナを意識することでメンタルを維持する方法

ペルソナを意識することでメンタルを維持する方法

今回は、人に振り回されないように自分のメンタルを維持できる方法についてです。


ご質問をいただいたので、回答する形でこのテーマで書きます。

ご質問内容の要点を紹介させていただきます。

・相談者の話を聞く仕事において、自分のメンタルの維持はどのようにしていますか?
・管理職をしていて、人に寄り添えるように心掛けていますが、自分のストレスが半端ないです。
・人は優しく対応するとそれが当たり

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共感とネガティブ・ケイパビリティ

共感とネガティブ・ケイパビリティ

過去の記事『対人関係に必要な「揺らぐ力」』で、対人援助職に求められる「揺らぐ力」について書きました。

人を相手にする仕事なので正解がないため、いつも動揺,葛藤、不安、わからなさ、不全感などが付きまといますが、それらを排除せずに持ち続けること。
分かったつもりになって判断せずに揺らぎながら相手に対して自分を開き続ける能力が必要であると。

この「揺らぐ力」と同じ概念の言葉があることを最近知りま

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映画のハシゴは強制気分転換

映画のハシゴは強制気分転換

今回は気分転換の方法について紹介します。


ご自身なりの気分転換の方法を持っていますか?

嫌な気分のまま切り替えることができないとストレス状態が続きます。
嫌な気分ではなくても気分を変えて忘れたいというときはあると思います。

今回紹介したいのは、気分転換のために映画を観るということ。

そんなことは、わかっています、と思われるかもしれません。
でもこの映画の観方をすることで、より強

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共感しすぎずに他人と自分との「境界線」を引くヒント

共感しすぎずに他人と自分との「境界線」を引くヒント

今回は、他人と自分との「心の境界線」を引くという話をします。


前回の記事では、「『空気が読めている』と思わせる簡単な方法」という内容を書きました。

逆に「空気を読みすぎる人」もいますよね。

空気を良く読める人というのは、共感能力が高いのではないかと思います。
これはとても素晴らしいことです。

しかし、共感能力が高すぎることによる悩みもまたあります。
相手に共感しすぎて、相手と自

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好きな動物とその理由で「他人からどう見られたいか」がわかる

好きな動物とその理由で「他人からどう見られたいか」がわかる

今回は、人が他人からどのように見られたいと思っているのか、どのように評価されたいと思っているのかを探る方法を一つ紹介します。


人には周りの人たちから「自分はこのような人間だ」と思われたい自己像があります。

でもそれを口にすることはまれです。
つつましくいることがある種の美徳であるかのように。

この内面の「他人からどう見られたいか」を探ることは、良好な人間関係を築く上での一つのテクニッ

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2つの矛盾するメッセージに悩まされる「ダブルバインド」

2つの矛盾するメッセージに悩まされる「ダブルバインド」

今回は、強いストレスを与えてしまうコミュニケーション「ダブルバインド」について説明します。


日本語で「二重拘束」と訳されます。

2つの矛盾した内容のメッセージを与えられることで、混乱して精神状態が拘束され身動きが取れなくなるコミュニケーションのことです。

日常生活の中に潜んでいて、つい私たちもしてしまったりされたりしています。
ダブルバインドは、健康的ではない心の状態にします。

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睡眠の質を上げる「90分の黄金法則」

睡眠の質を上げる「90分の黄金法則」

前回の記事に引き続き、睡眠の質を上げる方法に関する内容です。


今回の記事は、『スタンフォード式 最高の睡眠』(西野精治)という本を参考に私も実践している方法を書かせていただきます。

1日の睡眠時間は7~8時間が適切と言われています。
しかしながら、寝床に入ってもそれだけの時間ぐっすりと眠れるとは限りません。

「量」もさることながら「質」も大変重要になります。

そこで良質な睡眠のた

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睡眠の質を上げる6つの方法

睡眠の質を上げる6つの方法

睡眠が健康や調子を整えるために大切なことは言うまでもありません。
それでもいろいろ対処法を試してみたのだけれど、よく眠れないという方へ。

睡眠の質を上げる方法をいくつか紹介します。
私も実際にやっている方法です。

以下がポイントになります。

・睡眠ホルモンであるメラトニン
・カフェインの接種
・ブルーライト
・寝室の光の遮断
・温度調整
・ベッドを寝るためだけの場所にする


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