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詩 / ・・・・・

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わたしの詩はシンプルな物から難解な物まで幅広いです。 理解しようと深追いするのはおすすめしません。 過去作から最近のものまで時間と気分で上げていきます。
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青の再結晶 / 星乃 琉香

青の再結晶 / 星乃 琉香

青のキスをする前に
青のビードロが
パリンと割れた

「青の時」が
そっと残酷に囁くの
幻だよと

時よ
時よ
溶けちゃえ!

お願い
溶けて!

せめて
これで良かったと思わせてね

「青の時」に
切ない涙をまぜたら
青の色相が私の心に痛く刺す

時よ
時よ
溶けちゃえ!

お願い
溶けて!

せめて
これで良かったと思わせてね

お揃いで買ったシャープペンはいつもの場所
香水は奥へと隠した

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アンビバレンス / 星乃琉香

アンビバレンス / 星乃琉香

返り血あびて真っ赤なの
欲しいのは4.6のチョコレート
代替案はフラペチーノ

真上月はヤなのと拗ねてはみたものの
今夜は赤い水溜に波紋が広がり月を映さない

ねぇ教えて
信じるという意味を

ねぇ教えて
戦うという意味を

返り血あびて真っ赤なの
私にシャワーを あなたで流して

余白 / 星乃 琉香

余白 / 星乃 琉香

君が居なくても日々過ぎていくけど
君が受け入れた瞬間がどうしてもどうしても切なくて

空いた席が日常に溶け込んでしまえば
哀しかった事もいずれ忘れるの

部屋には抜け毛が落ちていないし
おふとんにコロコロしなくても済んでる
掃除が楽になったけど

だけど壁の汚れは落せずにいるし
 
君の場所も おもちゃも 何ひとつ片付けられない

もう一度会いたい

もう一度抱っこで眠る君が見たい

まん丸で無邪

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侍の血を持つ女の覚悟

侍の血を持つ女の覚悟

相手の命がとれるなら相討ちになってもかまわない。

根底に流れる意識の謎が解けたのは御先祖の事から。
私は武家の子孫だった。

刀がギラギラしてカタカタ音を鳴らしてる気配を感じる私なのだ。
令和の今。
私には家系の影響があると知ったのだった。

受け継がれたモノは良い物ばかりではない。

家系の悪い物の流れを止めるために随分苦労もした。
それは今も終わらずに継続している。

記憶にはないが、 命を

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星会い

星会い

七夕ですね。

織姫と彦星は

年に一度しか会えない悲恋の宿命。

会えない時間ふたりがどう過ごしたのか

書いてみました。

忘れてしまえたら楽になるのに

忘れてしまうのが怖い

呼んでも返事が聞こえない

何所にも居ない

私は今も美しいままですか?

せめてあなたの便りが欲しいと

作った筆が空を漂う

希ったって会えない宿命なら

このまま会わず命を全うするほうが

幸せではないかと思っ

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青の色相は純粋な私_青のミニはその証

青の色相は純粋な私_青のミニはその証

青。
世界で一番人気のカラーだそうです。

青は
空や海の青は季節を問わず、
いつも毎日そこにあって身近で広大で清々しい気持ちにしてくれる。

青のひんやりしたイメージは、ファッションやデザインに取り入れると、見た目から涼を感じられます。

青の洞窟のような濃い青色は神秘的だし
人気の希少石、パライバトルマリンは地中海の色。

冷たさが心にひたりと波紋のように広がる時や、冷静に考えている状態も

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素適な夜空 / 星乃 琉香

素適な夜空 / 星乃 琉香

でもやっぱりそれは藍色
気持ちは藍色
土砂降り雨が私の脚肌を徐々に冷ましていく

黄色の破片をひとつひとつ丁寧に拾って
瓶に詰めてみたら
暗い所で眩しく発光するおもちゃみたい

それはそれは まぎれもなく私
とても愛おしく
両手でぎゅっと包んで胸に寄せてみた 

ねぇ 洒落臭いでしょう
ねぇ やっぱり藍色
ねぇ 土砂降り雨なんて似合わないと言って

素敵な夜空になれればいいのにね

秘密 秘密 秘密 これは私の秘蜜

秘密 秘密 秘密 これは私の秘蜜

うつろいの春
夕月が白んで美しいのに
窓から月を探しても見つからなくて
間夜を照らす灯り
さくらに身をまかせた

グラデーションは
さくら色からふじの色

きいろい盛夏
片影に思い出しては
伏し目流し目でやり過ごし
まあるい月夜は遣り切れず涕泣を誘う

グラデーションは
青から赤へ

秋へと至り
22 / 8343 / 5.8
私の大切な数
秘密 秘密 秘密 これは私の秘蜜。

白  /  物語人

白  /  物語人

善良であろうとする人間の性に抗えないのならいっそ負けちまえばいい

美しさの前では手も足も言葉も出ないだろう
汚すことすら出来ないと悟るだろう
キズひとつ付けられないと悟るだろう
指一本触れられなかったと気づくだろう

人は綺麗事じゃない

そこで咲くから美しい

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vintage / 物語人

vintage / 物語人

~あとがき~

20代の頃の私を思い出して書いた詩を少し編集。

あの頃の全力疾走は全方位が対象で、力の抜きどころも分からずにいました。
振りかえってみたら当時の私が娘のように愛おしく感じ
『いいから、ちょっと止まりなさい』と
時空を越えて包み込んであげたくなったのです。

あなたなら
ご自身の過去に何と声をかけますか?