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エッセイ

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読書記録ではない随筆
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「人の名前が覚えられない人」へ

「人の名前が覚えられない人」へ

突然だが、僕は人の名前を覚えるのが苦手だ。
頻繁に連絡を取ったり、よく会う友人や仕事仲間は当然覚えているのだが、ほとんど連絡を取らず数年会わない人はすぐに忘れてしまう。
高校のクラスメイトや大学のサークル仲間など、ある程度密に過ごしてたような人も数年経てば忘れてしまう。

社会人になって間もない頃、この人の名前を覚えられないことがコンプレックスになり、人間関係に悩んだこともある。
初めて会った人を

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(五月病にならないために)GWにオススメする3冊

(五月病にならないために)GWにオススメする3冊

GWが始まった。
長期で旅行に行く予定がある人や、何の予定もなくどうしようかな決めかねている人もいるだろう。
しかし、どんな人でも毎年怖いのがGWの後にくる五月病だ。楽しい休みを過ごした人も、ダラダラ過ごしていた人も、連休明けというのはなんとなく仕事がかったるくなるものだ。ひどいケースでは、このGWをきっかけに鬱になる人もいるそうだ。

休みの日まで仕事モードになる必要はないが、連休明けから快調に

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偏向的な「新社会人にオススメしたい本」3冊

偏向的な「新社会人にオススメしたい本」3冊

社会人になって10年以上経つが、毎年この4月を迎えるにあたっての心のザワザワは落ち着かない。
しかし、最も心がざわつくのはなんといっても新社会人のみなさんだろう。
そんな新社会人のみなさんに、稚拙ながら社会に出るにあたっておすすめの書籍を3冊ご紹介したい。

ところで、タイトルに「偏向的な」と付けさせていただいたのはワケがある。
たいてい新社会人にオススメの本という名目で紹介されるのは、「仕事のノ

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割合「%」を正確に読みとく

割合「%」を正確に読みとく

服屋さんに行くと、セール時期などにはこういう表記がよくある。

で、服の値札を見てみると、いくつかの商品は半額、つまり50%OFFになっている。

僕はこの表記にいつも違和感を感じる。

「30%OFFからさらに20%OFFする」というのは、

$${(1-0.3)×(1-0.2)=0.56}$$

となるので、本当は44%引きになるのだが…。

まぁそんなことを店に伝えて6%分損するのも何なので

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街で出会うむき出しの本について

街で出会うむき出しの本について

最近読んでいた本があまりに分厚くて大きいため、自宅にあるブックカバーのサイズが合わず、少し焦ってしまった。

職場や喫茶店など、外で本を読むことが多い僕にとってはブックカバーは必須である。
本のサイズもまちまちなので、各種サイズのブックカバーを揃えている(文庫、新書、ハヤカワ文庫、四六版、A5…)。

本をむき出しで持ち歩くというのは、なんだか気が引ける。
表紙が何かの折に傷ついたりするのが嫌だと

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すべての自然数は等しい?

すべての自然数は等しい?

さて、今回はみなさんに驚愕の事実をお伝えしようと思う。

なんと、「0とすべての自然数は等しい」のである。

「何をバカなこと言ってるんだよ」と思う方。
では、実際にそれを証明してみよう。

まず、

$${x = 0}$$とおく。

これを両辺、二乗すると、

$${x^2 = 0^2 = 0 = x}$$

となり、

$${x^2 = x}$$

が導かれる。この両辺を$${x}$$で割ると

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僕を構成する10本の映画

僕を構成する10本の映画

最近あまり観れていないのだが、もともと僕はかなりの映画っ子であった。

小学生の時に映画にハマって以来、貪るように映画を観ていた。近くのTSUTAYAに毎週のように通い、5本まとめて借りて観ていた。今でこそ月額で映画はいくらでも観られる時代になったが、当時、5本DVDを借りてたったの1000円(店舗により値段の上下はあったが)というのは、時間は有り余ってるがお金の限られている学生にとってはありがた

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ルールを守らない大人たち

ルールを守らない大人たち

年始に家族で旅行に行った。海外ではなく国内である。
そこで泊まったホテルにはこういうルールがあった。

お部屋にご用意しておりますルームウエアは各部屋でお過ごしの際にご利用ください。
大浴場、レストラン、売店、エントランス等でルームウェアの着用はご遠慮ください。

フロントでチェックインの時にも説明されるし、ホテル内のところどころにも同様の注意書きがある。海外からの観光客を見越して、日本語のほか何

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1人遊びをする娘との距離感

1人遊びをする娘との距離感

僕には3歳の娘がいるのだが、最近になってやっと日常的な娘との距離感が掴めてきたように思う。

1番良いのは、「娘が1人で遊んでいる時には、ただ近くで見守る」という状況だ。

娘が1人で遊んでいる時には、集中力が凄まじい。だからといって、1人で遊んでいる娘から離れると、すぐにパパかママを探し出す。
たぶん、子どもには「親が近くにいるかどうか」を感じとるセンサーみたいなものがあるのだろう。どれだけ集中

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平凡な僕の「バカ論」

平凡な僕の「バカ論」

「バカの壁」「バカと無知」「バカの上手な交わし方」などなど、「バカ」がタイトルになっている本を時々見かける。
どんな人でも「バカ」を相手にして、イライラしたりストレスを溜めたりした経験はあるだろう。
そんな時に、書店で「バカの上手な交わし方」や「バカ上司の取扱説明書」なんてタイトルを目にしたら、思わず手にとって見てしまうだろう。そして、そんな本の中でその時の自分にとって有益な本はほとんど無い。

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「公理」という概念を日常の中に取り入れてみる

「公理」という概念を日常の中に取り入れてみる

数学をやっている人ならばよく知っているだろうが、数学には「公理」というものがある。

公理とは、最初から与えられている最も基本的な仮定のことである。

数学における公理は、
・平行でない二つの異なる直線はただ一点で交わる
・a=b なら、a+c = b+cである
・2つの点が与えられたとき、その2点を通るような直線を引くことができる
などが有名である。

さて、なんとなく難しそうな気もするが、公理

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育児に悩むパパたちの居場所

育児に悩むパパたちの居場所

最近の育児の悩みが、2歳の娘にキレてしまうことだ。

2歳なんだから言ってもわからない年齢だと理解してはいるものの、「食べたい」と言って出したものを口もつけずに「いらない」と言って机から払い落としてしまったり、「危ないからやめなさい」と言ってることをしつこく何度もやったり、「見るだけだよ!」と言いながら妹を掴んで投げて寝ているところを起こしたりして泣かせたり…。

そういうことが何度もあると、こち

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祖父と煙草

祖父と煙草

僕は喫煙者である。

実家の家族で煙草を吸うのは僕だけだ。父も母も姉も吸わない。
妻は、妊娠を機に今はやめているが、もともと喫煙者である。

僕が煙草を吸い始めたきっかけは亡くなった祖父である。僕は小さい頃から祖父が大好きだった。とても頭の良い人で優しかった。ほとんど怒られた記憶は無く、ただただ僕を温かく見守ってくれていた。

そんな祖父はよく庭で煙草を吸っていた。祖母は祖父の喫煙をあまりよく思っ

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「おみやげ算」の仕組みを数式で表して考察してみる。

「おみやげ算」の仕組みを数式で表して考察してみる。

今、テレビで何かと取り上げられがちな「おみやげ算」。
19×19までのかけ算を暗算でするための方法である。

知らない人のために、簡単にやり方を説明すると…

例:15×17
○手順1
片方の一の位の数字をもう一方の数字に加えて計算する
15×17 → (15+7)×(17-7) → 22×10 = 220
○手順2
それぞれの一の位を掛け算する
5×7=35
○手順3
手順1と手順2で計算した

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