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バイアウト→連続起業のリアル

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2012年に創業後、2016年にフジ・メディア・ホールディングスグループに約3.5億円でバイアウト。その後、再度創業を行ってからの思考や実情などについて書いていきます。
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「めちゃくちゃ優秀な人だけ雇いなさい」って嘘だよね、という話

「めちゃくちゃ優秀な人だけ雇いなさい」って嘘だよね、という話

世の中には、定石と呼ばれるものが多数存在します。
そしてそれは経営においても同じで、タイトルに書いた「めちゃくちゃor自分より優秀な人だけ雇いなさい」というのはよく言われる話です。

ただ、特にスタートアップの立ち上げ期においてはそれは当てはまらない場合が多いし、むしろその方針が害になることもあるよなと思ってるので、本稿ではなぜそのように考えるのかについて書いていきます。

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社内会議の目的別5タイプとそれらの取捨選択・効率化について

社内会議の目的別5タイプとそれらの取捨選択・効率化について

コロナウイルスの蔓延により、人々の働き方は大きく変化しました。
今後揺り戻しが起こる可能性もありますが、リモート勤務やオンラインミーティングなど、今までは一般的でなかった習慣があっという間に浸透し、労働そのものに対する捉え方も大きく変わってきたように感じます。

そういった状況下で、"社内会議"の意義が問われていると感じますが、そもそもその会議はなんのために行われているのでしょうか。
そして、会議

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スタートアップでの失敗しないための採用戦略(後編):雇用契約書や試用期間について

スタートアップでの失敗しないための採用戦略(後編):雇用契約書や試用期間について

「採用は難しいよね」ということで2記事続けて採用の基本的なところについて書いてきましたが、ひとまずこちらで一区切り。
本記事においては、採用を行う上で結ぶことになる雇用契約書や、試用期間についてどうすべきか、というところを書いていきます。

3記事の内容としては以下の通り。
ーーーーー
・前編(リンク):
採用フローの組み方と、どういった面接・質問を行っていたか。
それぞれについてどのような意図を

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連続起業家としての職務経歴書 - 行ってきたビジネスやスキルについて

連続起業家としての職務経歴書 - 行ってきたビジネスやスキルについて

インタビューや登壇記事等でまとめていただくこともありましたし、自身のブログで簡単に書いたこともあるんですが、起業前の段階から数億円でのバイアウト、そして現在に至るまでに何をやってきたのか、そして何ができるのか、について僕を雇用できるシリヤト!!というサービスを始めたこともあり整理用記事を書くことにしました。
まぁ僕は別に華々しい経歴とかではないけれども、できることは色々あるし誰かのお役にも立てるよ

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クレジットカード利用上限額問題に苦しむ企業がすぐに助かる簡単な方法

クレジットカード利用上限額問題に苦しむ企業がすぐに助かる簡単な方法

企業において、レバレッジをかけた運営が必要になるタイミングは往々にしてあります。
例えばサービスの調子がめっちゃいいから広告を大規模に出稿したいとか、なんらかの設備投資が必要になった場合とか。

その際、意外と問題になるのはクレジットカードの限度額です。
そもそも与信等の関係でカードが作れない場合もありますし、例えば利用上限が100万円程度ではかなり不便な思いをすることも多いと思います。
じゃあ地

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スタートアップ企業の資金調達時における時価総額はいかにして決まるのか

スタートアップ企業の資金調達時における時価総額はいかにして決まるのか

以前、資金調達時の高すぎる時価総額がもたらす問題3つという記事を書きましたが、そもそも時価総額というのはどのように決まるのか、という点について書いていきます。
ここらへんに関心がある方は、スタートアップの資金調達現場でなにが行われているのか(エクイティファイナンス編)という記事も以前書いているので併せてご参照ください。
結論から書くと、相場を土台にしつつ、最後は企業側と担当している方のノリと気分で

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スタートアップ起業では(あまり)やりたい事ができない理由

スタートアップ起業では(あまり)やりたい事ができない理由

まず「スタートアップ」というものの定義から始めますが、ここでは株式割当によって外部からの資金調達を行い、将来的にIPO、もしくはそれなりの金額でのバイアウトでのEXITを目指すものとして置きます。
つまり、小さな成功ではなく、大きな成功を目指すためのものです。

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じゃあなぜやりたい事ができないのかという話なのですが、その理由は勝負をかけるべき領域が限られる

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“スタートアップ村”におけるしがらみと僕の立ち位置について

“スタートアップ村”におけるしがらみと僕の立ち位置について

僕は学生の頃は個人で事業運営を行い、そして2012年にスタートアップ企業を立ち上げ、複数社さまからの資金調達や事業譲渡、バイアウトを経て、現在は投資家の方と直接的な資本関係は持たずに事業を行っています。
そして現在は再度会社を立ち上げているわけですが、現状では株式による資金調達は実施していません。

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今回の起業では色んな事業を行っていくつもりで、その中のい

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スタートアップの資金調達現場でなにが行われているのか(デットファイナンス※融資編)

スタートアップの資金調達現場でなにが行われているのか(デットファイナンス※融資編)

以前に書いたエクイティファイナンス編の続編です。
今回はデットファイナンス、いわゆるご融資を受けての資金調達はどのように進められているのかという点について書いていきます。
ちなみに僕はスタートアップのことをエクイティファイナンスを行って急拡大を目指す組織と定義しているのでこちらの内容は必ずしもスタートアップに限りませんが、前回と揃えるためにこういったタイトルとなっています。

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スタートアップのNo2に求められる、忘れられがちだけど1番重要なこと

スタートアップのNo2に求められる、忘れられがちだけど1番重要なこと

個人創業の方には同意してもらえると思うのですが、ある程度事業が軌道に乗った段階で「右腕となるNo2が欲しい病」にかかる方が多いです。
個人で創業することにも多くのメリットがありますが、事業規模が大きくなってくるに従って誰かに相談したい、業務を移譲したい、という欲求が強くなってきます。

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No2に求められる要素しかし、「自分の右腕」ということで当然誰でも良い

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