Zenta Sato

イカしたチームでAsagayans Recordsというレーベルを、そのB-sideと…

Zenta Sato

イカしたチームでAsagayans Recordsというレーベルを、そのB-sideとして極私的なbokenasu recordsってものをやっていますよ。 本職は無職(あるいは、無色)。

マガジン

  • エッセイ的なものは

    エッセイ的なものはここにまとめてみたよ。

  • 歌詞だよん

    話の中にで出てきた歌詞などを参照用にここにまどめてみようかな、と。 マガジンという機能の練習をかねて。

  • études pour FFF

    次のアルバム『A Fart From the Future(仮)』にに合わせてリリースしようかと企むテキスト群のエチュード。

記事一覧

万愚節

poor man's roseという二人組のバンド。二年前ぐらいかな、コロナの時代になってから知ったので生で観たことはない。チェックしてみたら2022年の4月のプレイリストに「寂春…

Zenta Sato
1か月前
4

駄目なときって

あさがやんず 2004.11 雨の降る夜は 何もする気なし。 寝転がって 夢の中をゆらゆらと。 だけど、晴れの日も やはりやる気なし。 こんなものさ、 駄目なときの おれの日…

Zenta Sato
1か月前

ロウでダウン?

近頃テンションが上がらないんですよ。いやはや。 美しい国だとかいう日本は腐敗政治の真っ只中で回復への道筋が見えない有り様だし、世界に目を向ければ際限なく人が殺さ…

Zenta Sato
1か月前
5

All We Need is Love

2024.02 Nobody knows where we're to go Or, do you know how to save souls? Time is slipping away Over the thousands prayers astray Genes may know what waits fo…

Zenta Sato
2か月前
3

All We Need Is Love、配信がはじまりましたよ。

「All We Need Is Love」配信がはじまりました。 bandcamp/Spotify/Apple/Amazonのまとめリンクを貼っておきます。 先日公開したYoutubeの動画にも飛べます。 何はともあ…

Zenta Sato
2か月前
2

下手の考え

芦川いづみの映画を眺めながら……って、またその話? まあ、他の映画でもいいんだけれども、というか、映画である必要性さえなく、たとえにあげるのはどんなネタでもいいん…

Zenta Sato
3か月前
9

海の色

先日来、ちょこちょこと芦川いづみ出演作品を観ている、なんてなことを Misaco + Otherz のポッドキャストで喋りましたが、その後も引き続き、いくつかをぼんやりと鑑賞継…

Zenta Sato
3か月前
9

北斎ブルー

ちょびっと前、『日曜美術館』で北斎を取り上げていた。ぼんやりと眺めていたところ、「神奈川沖浪裏」には何色が使われているか、というような話になった。八色だそうだ。…

Zenta Sato
4か月前
5

運命的な出会い

高校に入ったとき、大いに驚いたことがあった。同級生の中に父親同志も同級生である人が私も含めて四人もいたこと。親子揃って同級生が四組ってことね。父親たちは都立高、…

Zenta Sato
4か月前
14

サンスヴェリアの冬支度?

前にサンスヴェリア・ハニーの話を書いたよね。切った葉っぱを土や水に挿しておくだけで、株分けというのか何というのか、とにもかくにも、増やせるわけ。事実、増やせまし…

Zenta Sato
5か月前
9

Home

by 望月+全太 へちま 1991.10 眠れない夜の空は 限りなく遠く続く。 瞼閉じてみる。 そこは何処だろう。 窓を打つ雨の音は 聞き覚えのないリズム。 記憶が揺らめく。 懐…

Zenta Sato
5か月前
1

平常心? あるいは、ドキドキの記憶

平常心を保つことは大事ですよ、というようなお説教を聞いた記憶がある。中学の修学旅行だったかなあ。詳細は忘れてしまったけれども。 これはごもっともなことでありまし…

Zenta Sato
5か月前
6

君と風とぼくと

Misaco + Otherz 2006.07 小さな罪を重ねて のこのこ歩き続けてる。 いつのまにか それに慣れて 振り返ることもないよ。 街が人を消費する 壊れた星の片隅で、 こづかれ…

Zenta Sato
5か月前
2

君とここで出会ったのは運命だと思うんだ

7:22って数字を、メニューバーの時間表示や卓上の時計、あるいは、カウントダウンのタイマーだったりで目にすると、おっ、また7:22だ、なんて思う。ふと気づくと7:22ってこ…

Zenta Sato
5か月前
12

俺の名は牧

あさがやんず 1986.04 世界のはじめに 社会ができた。 社会は支配と 同級生さ。 誰かと誰かが 存在すれば そこにはいつでも 差異が生じる。  知らなかったんだよ、  …

Zenta Sato
5か月前
1

天沼の原田?

将棋は強くない。というか、まあ、動かし方は知っているけれども素人枠というところ。中学生の頃、ヤン・オブライエンくんと盤を挟んでいて、待った、いや、待たない、さっ…

Zenta Sato
5か月前
14
万愚節

万愚節

poor man's roseという二人組のバンド。二年前ぐらいかな、コロナの時代になってから知ったので生で観たことはない。チェックしてみたら2022年の4月のプレイリストに「寂春」という曲を選んでいた。拙いような青くさいもどかしさも魅力的だと感じさせるような、未完の可能性に満ちたとでもいうべきお嬢さんたち。世間が落ち着いたらぜひ観てみたいな、と思っていた。活動拠点が福岡らしいので、東京ではごくた

もっとみる
駄目なときって

駄目なときって

あさがやんず
2004.11

雨の降る夜は
何もする気なし。
寝転がって
夢の中をゆらゆらと。

だけど、晴れの日も
やはりやる気なし。
こんなものさ、
駄目なときの
おれの日々。

 頁をめくる指さえもだるい。
 眠り過ぎた背中
 床擦れができそうだ。
 笑いたければ笑えばいいさ。

欠伸をしながら
映画を眺める。
猫とおいら
うたた寝して
日が暮れる。

 現実が綻んでくるようだ。
 一秒一

もっとみる
ロウでダウン?

ロウでダウン?

近頃テンションが上がらないんですよ。いやはや。
美しい国だとかいう日本は腐敗政治の真っ只中で回復への道筋が見えない有り様だし、世界に目を向ければ際限なく人が殺される日々が続く。苦しい。
近視眼的に眺むれば、貧乏という持病でよろめくだけでなく、役所をうろうろしたり、ゴミ屋敷に突入したりという任務に振り回されている現実がある。このあたりの雑務はちぃとも楽しいことではない。なんだけれども、これはこれで人

もっとみる
All We Need is Love

All We Need is Love

2024.02

Nobody knows where we're to go
Or, do you know how to save souls?
Time is slipping away
Over the thousands prayers astray

Genes may know what waits for us
Endless moans ring in chorus
No, I

もっとみる
All We Need Is Love、配信がはじまりましたよ。

All We Need Is Love、配信がはじまりましたよ。

「All We Need Is Love」配信がはじまりました。

bandcamp/Spotify/Apple/Amazonのまとめリンクを貼っておきます。

先日公開したYoutubeの動画にも飛べます。
何はともあれ、よろしくどうぞでございます。

下手の考え

下手の考え

芦川いづみの映画を眺めながら……って、またその話? まあ、他の映画でもいいんだけれども、というか、映画である必要性さえなく、たとえにあげるのはどんなネタでもいいんだけれども……リアルタイムって何じゃらほい、なんてなことを思ったりするって話。
いたいけないお嬢さんが冤罪で死刑囚となっている兄の無罪を晴らすべく東奔西走する『青春を返せ』という作品。1963年公開。なので、ご年輩の方で公開時に映画館に足

もっとみる
海の色

海の色

先日来、ちょこちょこと芦川いづみ出演作品を観ている、なんてなことを Misaco + Otherz のポッドキャストで喋りましたが、その後も引き続き、いくつかをぼんやりと鑑賞継続。
芦川いづみの、何というか、愛らしい子狸のような笑顔がいい……なんてな表現は失礼かしら。そもそも子狸の実物は見たことがないんだけれども。そんな彼女の笑顔を堪能するばかりではなく、時代の景色を見たいという目的もあるんですよ

もっとみる
北斎ブルー

北斎ブルー

ちょびっと前、『日曜美術館』で北斎を取り上げていた。ぼんやりと眺めていたところ、「神奈川沖浪裏」には何色が使われているか、というような話になった。八色だそうだ。ふむ。この二種類の青と水色が……なんてな説明を耳にしていたところ、そういや、二年前だか三年前だかに北斎ブルー的なインクを買った覚えがあるな、と思い出した。

私はまあそこそこに萬年筆を愛好する人間であります。
中学の入学祝いにもらって以来、

もっとみる
運命的な出会い

運命的な出会い

高校に入ったとき、大いに驚いたことがあった。同級生の中に父親同志も同級生である人が私も含めて四人もいたこと。親子揃って同級生が四組ってことね。父親たちは都立高、私らも都立高。どちらもかつての第三学区(杉並・中野・練馬)。都立高というのは地元の人間が集まる場所なわけで、親が引っ越していなければ子ども同士が同級生になることだってそうそう珍しくはないという考え方もあるかもしれんけれども、四百人のうちの四

もっとみる
サンスヴェリアの冬支度?

サンスヴェリアの冬支度?

前にサンスヴェリア・ハニーの話を書いたよね。切った葉っぱを土や水に挿しておくだけで、株分けというのか何というのか、とにもかくにも、増やせるわけ。事実、増やせましたよ。
成果物を期待して唐辛子やオクラを育てていたのとはちがって、ピュアにグリーンハートなアティテュードでSDGsのポイント・オブ・ヴューからしてもプラティカルなエフェクトがプロミシングであり……ああ、嫌だね、こういう薄っぺらい言い回し……

もっとみる
Home

Home

by 望月+全太
へちま
1991.10

眠れない夜の空は
限りなく遠く続く。
瞼閉じてみる。
そこは何処だろう。

窓を打つ雨の音は
聞き覚えのないリズム。
記憶が揺らめく。
懐かしい鼓動。

 Home, sweet home, sweet home.
 何処にあるのか。
 Sweet home, sweet home.

異国での夢が終わる。
触れたことのない愛に
導かれるまま
今辿り着か

もっとみる
平常心? あるいは、ドキドキの記憶

平常心? あるいは、ドキドキの記憶

平常心を保つことは大事ですよ、というようなお説教を聞いた記憶がある。中学の修学旅行だったかなあ。詳細は忘れてしまったけれども。
これはごもっともなことでありましょう。お坊さんには常に求められることなのかもしれんし、一般の人にだっていろいろな場面で当てはまることでござんしょう。ただ、私個人としては心が揺れちゃうようなことは嫌いではない。というか、平常心キープで生涯を送るということを望まない。というか

もっとみる
君と風とぼくと

君と風とぼくと

Misaco + Otherz
2006.07

小さな罪を重ねて
のこのこ歩き続けてる。
いつのまにか
それに慣れて
振り返ることもないよ。

街が人を消費する
壊れた星の片隅で、
こづかれても
無視されても
旗を振る君を見たよ。

 ほんとのこと
 教えてあげるよ
 君が望むなら。
 嘘をついて
 歩く足音は虚しいね。
 おさらばだ、いち脱けた。

  君の愛と
  君の涙
  君が叫ぶ声が聞

もっとみる
君とここで出会ったのは運命だと思うんだ

君とここで出会ったのは運命だと思うんだ

7:22って数字を、メニューバーの時間表示や卓上の時計、あるいは、カウントダウンのタイマーだったりで目にすると、おっ、また7:22だ、なんて思う。ふと気づくと7:22ってことが多いよなあ、不思議だなあ、なんてね。
けれども、これ、実際には0:00から23:59まで平等に表示される中でこの数字の時だけ意識に引っかかっているってだけでしょうね。なんせ、私、7月22日が誕生日なもので。
こういうような形

もっとみる
俺の名は牧

俺の名は牧

あさがやんず
1986.04

世界のはじめに
社会ができた。
社会は支配と
同級生さ。

誰かと誰かが
存在すれば
そこにはいつでも
差異が生じる。

 知らなかったんだよ、
 ぼくだけが特別だなんて。

  俺の名は牧。
  ツキだけでこの世を駆け抜けること、
  そんなに悪くない。
  俺の名は牧。
  みんなはズルイと言うけれど
  でも、ぼくのどこが悪いというの?

きらめく閃光
ゼリー

もっとみる
天沼の原田?

天沼の原田?

将棋は強くない。というか、まあ、動かし方は知っているけれども素人枠というところ。中学生の頃、ヤン・オブライエンくんと盤を挟んでいて、待った、いや、待たない、さっき待ってやったじゃねえかよ、それはそれこれはこれ、みたいな、よくある感じで揉めて、結局、将棋盤をひっくり返して、もうおまえとはやんねえよ、なんてなことになったりしていた程度が私の将棋のバックグラウンドです。記憶を辿ると弟にもよく負けていたよ

もっとみる