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なんかスキ

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よくわからないけど、スキだと直観的に感じた記事を集めてみた。  何がスキなのかは、集めているうちに気が付くかもしれない大笑。
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記事一覧

鬼のいない節分

鬼のいない節分

私が思い出す節分に、恵方巻は出てこない。

私が恵方巻を知ったのは、父からだ。
それはある冬の時期に一時帰国した日、成田空港から自宅に帰る車中だった。
コンビニの前で、ちょうど信号待ちになった。

『最近はね、エホウマキというのを、節分に食べるようになったんだよ』と、父が話し始めた。

エホウマキが何かも分からず、きょとんとしている私に、見てごらんと、コンビニの方角を指差す。
そこに、大きな

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歌が歌いたい夜

歌が歌いたい夜

最高の瞬間の訪れ
それは突然やってきた…。

4日はGW中のちょうど一番たのしい盛り。
2日休んでもまだあと2日も休みがある。最高かっ!!
仕事の重圧を遥か彼方に放り投げて、仕事で使う全ての神経を開放~

遊びのみに神経を使うことを許された今日は、こどもたちと盛大なお祭りイベントに遊びにいった。
屋台や、ゲームやらを一日堪能。

そこで中3長女がゲーム屋台の景品で手に入れたおもちゃのマイクが最高す

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本好き次女がハリポタを読めなかった本当の理由と、「子どもと本」に関する私の小さな気づき

本好き次女がハリポタを読めなかった本当の理由と、「子どもと本」に関する私の小さな気づき

 私は『ハリー・ポッター』シリーズが大好きです。
 
 映画はもちろんですが、小説のほうは新作が1~2年ごとのペースで刊行されていた20代の頃に夢中になり、最終巻の7巻下巻は徹夜で読破。児童書とは思えない濃厚な人間ドラマと、ミステリーとしての見事な伏線回収に感動して涙したのを覚えています。

 あの頃、仕事や人間関係に疲れ切り、大好きだった読書すらできなくなっていた私は、友人に勧められた『ハリー・

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可愛いトイプードルのアメリちゃんは、8年間も繁殖犬だったのです

可愛いトイプードルのアメリちゃんは、8年間も繁殖犬だったのです

京都のマミさんが、愛犬アメリちゃんの写真を送ってくれました(見出しの写真)

毎日、アメリちゃんと鴨川沿いを散歩しながら、時々はカフェで寛ぐそうです。なんて素敵な暮らしでしょう。

可愛いトイプードルのアメリちゃんと並んでテーブルにつくマミさん。
絵になるわね~。

マミさんは珈琲。アメリちゃんはお水。ちゃんとテーブルにセットされているのが素敵。
優しいお店のかたね。

ふたりで京都の鴨川の景色を

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堀辰雄『大和路・信濃路』を逍遥する

堀辰雄『大和路・信濃路』を逍遥する

昔、文学にかぶれていたことがあります。

とにかく古典、と名のつくものはなんでも好きで、ギリシアの哲学から近代の私小説まで読んでました。

大学の授業なんて真面目に出ず、就活もせず(親父の会社があったので笑)、独りで自分がうなづける考えと出会うために毎日大学の図書館に行っていました。

大学の前半は快活で友達が多かった私ですが、だんだんせせこましくなってくる周囲が本当に嫌で、絶対就活なんてしない!

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ゆうぐれあさひ

ゆうぐれあさひ

 夕方になると、夕日を見に行きます。
 何を当たり前な、となるかもしれませんが、わたしの夕日は晴れ空でも雨空でも見ることができるのです。もやもやしたときには、夕日を見るに限ります。
 もやもやしているのは、職場のゲーテさんのせいです。
 わたしは都内の駅前にある、こじんまりとした書店で働いています。ショッピングビルがにょきにょきと竹のように林立する中にあって、竹になり損なった筍のように小さな店です

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コントな文学『すべてのホームシッカーに花束を』

コントな文学『すべてのホームシッカーに花束を』

コントな文学『すべてのホームシッカーに花束を』

上京して足立区の北千住で初めての一人暮らし。

俺はホームシックになった。

土曜日に引っ越してきて今日が水曜日で一人暮らし5日目。

土曜の夜は初めての一人暮らしに浮かれて楽しく過ごしたが、人生で初めて日曜日の夜に1人で晩ご飯を食べていたら涙が溢れてきた。

実家の居心地の良さ。
母ちゃんの温かくて美味しいご飯。
そして父ちゃんや妹やペットも含め

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可笑しみを、引っ張りだせ

可笑しみを、引っ張りだせ

今日、札幌22℃まで気温が上がったんだって
外で仕事してないから、体感できなかった
すごく残念
患者と散歩すればよかった

今、ちょっとネジのゆるい青年を担当しててね
まだ30代半なのに、三橋美智也推しで
トレーニング中、古城を唄うのだ

(笑)

あ、お宝まんちんが舞い込んできた
って思ったよね、この青年のリハ指示が出た時

もー、毎日が楽しい

そいつがさ、週明けの今日会ったら
川柳にハマって

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写仏部作品No.9  番外編『部長紹介』

写仏部作品No.9 番外編『部長紹介』

「note写仏部」Himashun部長が、部員紹介の記事を書いてくださいました。

写仏部エース格3名の中に、popoの名前があったので、びっくり。
あやのん先輩、つきふね先輩、江口敬班長と並んで…。
いいんですか、そんな。
投稿数が多いというだけで。

写仏部に限らず、note全般(私の知る狭いエリアですが)、天才・鬼才・超人・達人が多すぎる。
記事を拝読しても、コメント欄にお邪魔しても、凡人の

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【読書日記R6】1/5 穏やかな日々の暮らしを愛す「とんがりモミの木の郷/ジュエット」

【読書日記R6】1/5 穏やかな日々の暮らしを愛す「とんがりモミの木の郷/ジュエット」

とんがりモミの木の郷 他5篇
セアラ・オーン・ジュエット 作 河島弘美 訳 岩波文庫

令和6年が始まりました。
年を重ねるほど、新しい年を迎えることが出来る嬉しさありがたみを感じるようになりました。
そんな気持ちにこの小説はふさわしい。
昨年読んだ本ですが、感想が上手く書けずに保留していましたが、新年最初の読書日記は、これにしたいと思いました。

19世紀後半のアメリカの女性作家ジュエットが綴る

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【読書日記R6】1/12 私の人生をどんなことばで語ろうか。「ちいさなことばたちの辞書/ピップ・ウィリアムズ」

【読書日記R6】1/12 私の人生をどんなことばで語ろうか。「ちいさなことばたちの辞書/ピップ・ウィリアムズ」

小さなことばたちの辞書
ピップ・ウィリアムズ(著) , 最所篤子(訳) 小学館

写字室(スクリプトリウム)の机の下で「ことば」を集めて育った少女は、文字に書かれないことば、辞書に載らないことば、すなわち「迷子のことばたち」を集め始めた。

「言葉」を愛し、その「言葉」を話す人がその「言葉」に託した意味を大切にしたある一人の女性の物語。

19世紀末の英国、大学町のオックスフォード。
マレー博士

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【掌編小説】祖父の、薬【ほぼエッセイ】

 祖父は、私が生まれたときには既に病気にかかっており、いつも寝室のふとんで、寝ていた。
「おじいちゃん寝てるから、起こしたらあかんよ」
 と母や祖母は言っていたようにも思うが、その目を盗んで私が寝室のふすまを開けると、いつも祖父はふとんに寝たまま、にやり、笑い、相手をしてくれた。どんな会話があったか、ということはもうほとんど記憶にないが、祖父と二人きりで寝室にいるのは私にとって幸福な時間だった。と

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猫入り

猫入り

(2172文字)

「猫入り」この聞きなれない言葉・・

実は私の造語なんですが、よく調べてみると窃盗犯の手口の隠語としてあるみたいです。
それは猫が狭い隙間から部屋に入ってくる様を宛てているらしく、二階の窓から侵入したドロボウの取り調べ調書に登場します。
この世に絶対無い言葉だろうと思っていたのでちょっと驚き。

しかし、結局それくらいしか調べても出て来ないので、
「猫入り」は自信を持って私の造

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