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そっと飾りたいクリエイターさんの言葉達です。
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記事一覧

〔詩〕わたし次第

〔詩〕わたし次第

この世界は
わたしの見方で
変わる

あたたかで
優しい
と思ったら

この世界は
自然と

そう
なっていく

時に
この世界から

弾かれたように
感じても

弾いたのは
わたし自身

確かに
わたしは
ここにいて

この世界を
どうするのかは

わたし次第

2023年のこと、そして感謝と。

2023年のこと、そして感謝と。

2023年は大きな節目の年でした。

17年間の支援の終わり

18年前にリベリアで出逢い、2006年から支援を続けていたマーサが日本の大学院を卒業することで、私にとって大きな安堵を伴う節目の年になるなぁ...と、2月くらいから漠然と、しかし強く感じていました。
卒業式の日に30歳になった彼女を、2006年初めて治療のために日本に連れてきた時、私は同じ30歳だったのでした。
この符号に、なにか運命

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「二つの脳、二つの心」を生きる

「二つの脳、二つの心」を生きる

金曜日にドイツ語のインテンシブコースが終わって一抹の寂しさを感じている。
たった3週間だったけど深く学べた時間だった。
今までもオンラインでドイツ語学習をやってはいた。でもそれは会話中心で、文法を深く学んだのは9年ぶりだった。

ゲーテはドイツ語学校として本当に優れた学校だけど、受講料がとても高いことでも有名だ。
ゲーテの先生が優秀というのは以前も受講して知っていたけれど、今回更に分かった事があっ

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父と母への詫び状(原文ママ)

父と母への詫び状(原文ママ)

お父さん お母さんへ

いつも温かく僕たち家族のことを見守ってくれてありがとう。
そして、いくつになっても心配ばかりかけてしまってごめんなさい。

でも、もうそろそろ心配はかけないようにしたいとは思っています。これまでのことを踏まえると、なかなかにわかには信じられないかもしれませんが、今度ばかりは少し期待をしていてもらえると嬉しいです。

そして、本当は、面と向かって自分の口で二人への感謝の気持ち

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〔詩〕コブシの冬芽

〔詩〕コブシの冬芽

もふもふの
コブシの冬芽たちが
おしゃべりしてる

春になったら
上着を脱いで

つぼみを
お日さまに
照らしてもらうんだ

うんうん
そうだね

それまでは
ゆっくりおやすみ

あたたかな
銀白色のもふもふに
包まれて

素敵な夢が
みられますように

わたしも
花咲くその日を

楽しみに
待ってます

妻へ贈るnote

妻へ贈るnote

妻へ

あなたと出会って何年たったんでしょう。大学一年の冬に老朽化して倒壊寸前のサークルセンターの前で新入部員として挨拶をするあなたの姿を覚えています。顔と名前がはっきりしたのはあの時だったけど、高校生の頃からステージ上でトランペットを吹くあなたを何度も見ていたと思います。定期演奏会に必ず行くくらいあなたの高校のファンだったから。

だからあなたの出身校を聞いて、すごい人が入部してきたなと思いまし

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〔詩〕いつかの日に

〔詩〕いつかの日に

その声が
届きますように

今が無理でも
いつかの日に

あきらめないで
叫び続ける

あなたの声が
こだまする

何かに
耐える
そのたびに

あなたは
さらに
鍛えられ

懐広く
しなやかに

強くつよく
なるのでしょう

あなたの声が

あなたの光に

届きますように

迷ったら、観覧車に乗って。

迷ったら、観覧車に乗って。

あらすじ

 水を張ったボウルの中でブリのえらをゆすぐ爽の長い指が、時々もてあましてるようにみえた。

「ちっちゃい頃、泥に足つっこんだりするのっておもろかったな。魚さわってるとあの頃のこと思い出すねん。おれらの定番の遊びやったやん? ずっとしてられると思ってた。あの頃なんも知らへんかった頃の永遠、えいえーんってよかったよな」

 爽が台所に立って魚料理の下準備をする時必ず嬉しそうに話す十八番はこ

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ゆめうつつ。

ゆめうつつ。

立秋を過ぎたとて、暑い。まだ夏の名残がゴリゴリだけれど。暦の上では秋で、私はまだ感じることのできぬ秋を想って、毎日を過ごしている。

氷が溶けていく様子がとてもすきなのだけれど、それは、眠る際に訪れるやさしい「ひとり」に似ているからかもしれない。

人はどんなに寂しがりやでも「ひとり」じゃないと眠れないから。

日中に「ひとり」になれる時は結構少ないけれど、眠る時は必ず「ひとり」になれて、その時は

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10年目に突入した片思い(これはラブレターかもしれない)

10年目に突入した片思い(これはラブレターかもしれない)

私には大好きな人がいる。

出会いは9年以上前、当時26歳だった。その間に私自身が結婚していたり、離婚したり、彼氏がいた事もある。他の記事に書いた様にデートアプリで出会いを求めた事もある。けれど私の心の中には彼が常にいて、その気持ちを掻き消す為に他の男性とデートを繰り返していたのかもしれない。

彼は5歳年上の「港区男子」。出会った時は31歳。独立したばかりで港区臭はしなかったけれど、今は40歳に

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漫画みたいな毎日。「遠い未来、子どもたちが思い出す夏の光景は。」

漫画みたいな毎日。「遠い未来、子どもたちが思い出す夏の光景は。」

北海道の夏は短い。
去年も、夏日が続いたのは1週間くらいだっただろうか。

私の生まれ育った街、東京は、夏はずっと蒸し暑く、多くの家庭では、まだクーラーが付いていなかった。スイッチは押すものではなく、回すもの、強弱を調整するだけの扇風機と団扇が熱帯夜のお供。夜に夕涼みをしようと外に出ると、同じように暑くて家に居られない近所の人たちが、公園を囲む低い手すりに腰掛け、雑談で賑やかになるという光景が思い

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「歌い方」は「生き方」。

「歌い方」は「生き方」。

このアルバムを作ろう、と決めてから久々にボイストレーニングを受けています。

先生は、20代の頃にお世話になっていた方で、これまたお互い20年位ぶり。お互い親になり、お互い歳を重ねていました。

今回なぜアルバムを作るにあたってボイトレに通い始めたかというと、自分のオリジナルの曲を歌うとなると、自分の曲なのに上手に歌いこなせないというか、自分のイメージしているような声が出ない場面と数多く遭遇するよ

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最後に残る人は。

最後に残る人は。

2008年にメジャーデビューした頃、私は右も左も分からない、大学卒業したての21歳でした。

そんな私たちにはデビュー当時「マネージャー」というものがいなかったので、
レコード会社のアーティスト担当、という部署の人が私たちのマネージャー代わりになってくれました。

まぁまぁ今思い出しても心臓が縮むほど怖い人で(笑)

でも、私に社会人のいろはを叩き込んでくれたのは、間違いなくこの人だったと思ってい

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さいごのきわにさいごの笑顔をあなたと

さいごのきわにさいごの笑顔をあなたと

「まずは座る事なんです」

「しっかり座らないと、しっかり立つ事はできません」

「だからこうやって座る練習をしましょうね」

私は、介護ベッドに座っていて、同じく隣に座っている男性に声をかける。

2人は視線は合わさず窓から見える庭をみつめていた。

庭は小さいながらも、木工の白いテーブルと4つの椅子がおいてある。芝生が敷かれていて、つやつやした緑の垣根が見える。
私は想像する。この人は昔はこの

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