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好きなnote

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私の好き!と感じたnoteをまとめています。素敵!わかる!枕元に置いておきたい!と感じたnoteばかりです。ぜひのぞいてみてください。
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#小説

私だけが知る、約束の行末。

私だけが知る、約束の行末。

「35歳になってもお互い独身だったら、その時は結婚しようか」

未練を残しながら別れたカップルの、別れ際のありふれた口約束。本気になんてしていないけれど、心の片隅にずっしりと居座っている、あの日の約束。

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彼と出会ったのは、23歳の春だった。女ばかりの職場で出会いもなく、職場と家の往復ばかりの日々だと嘆く私に、みかねた友達が引き合わせてくれた。友達が職場の同期や大学時代の友達を集

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きみも【卒業】してしまうのか

きみも【卒業】してしまうのか

通り沿いの雑多な居酒屋で、夜風に吹かれながら飲むハイボールは最高だ。

「きみがいつまでも若くて安心した」

ジョッキに入った氷を鳴らしながら、友人は言う。同い年の彼とは23歳の時に森美術館で出逢った。意気投合して小松(およそ六本木にあるとは思えない大衆的な居酒屋)で飲んだのを覚えている。

当時、彼はM1、私は社会人1年生だった。理系と文系、業界も立場も違う。それでも、お互いに好きなものは

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続・住んでるマンションを退去したら被告になった話

続・住んでるマンションを退去したら被告になった話

前編はこちら→ https://note.mu/sirisiri/n/n997a1beb317f

被告になってから、私の生活は一変した

例えば、満員電車で足を踏まれた時に謝られたり

お酒を飲んで記憶がなくなるほど酔っ払ったり

友達と美味しいローストビーフを食べたりするたびに

「被告なのにすいやせん…」

みたいな気持ちになった

(些細な変化)

一方、彼は休日を返上し「答

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ほしいのは、こんな友達/あしながおじさん

ほしいのは、こんな友達/あしながおじさん

「あしながおじさんがほしい」なんて、学生のときによく友達とぼやいていたことを思い出す。

例えば「援助交際」がしたいとか、今でいう「パパ活」がしたいとか(同じか)特に深い意味があったわけではなく、ただ単に「定期的に何もしないでお金が欲しい」くらいの他愛もない会話だったと思うけど、いかにあしながおじさんを読んだことがないかがバレる恥ずかしい会話だったなあと今ならわかる。

あしながおじさんは「不幸な

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日傘をさし、パジャマを着用する男

日傘をさし、パジャマを着用する男

今年から日傘を導入した。もう手放せない。

「日傘=女性のもの」というイメージがあり、7年くらい買うのを躊躇していた。購入の決め手は主に次の2点。

① 自分が満足するかが大事で、他人の目はどうでも良くなってきた
② やせ我慢が嫌い

日傘をさす側の人間になったら最高だった。僕のアイデンティティは何も揺らぎはしない。
ビバ日傘。I'm always with 日傘。ゆりかごから墓場まで ~日傘を添

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運命のいたずらかのように、交わらなかったふたりの想い

運命のいたずらかのように、交わらなかったふたりの想い

カランと氷でグラスを鳴らし、ウイスキーを飲み干した。婚活の連敗を振り払うように、疲れきった頭を揺らす。今夜は飲んで忘れよう、そんなふうにしてやり過ごす、金曜の夜。

「やけ酒ですか?」

薄暗い小さな店のカウンターの隣、40代後半から50代前半くらいだろうか、こなれた男が声をかけてきた。
「やだなぁ。やけ酒感、出てました?」と言って、力なく笑って返す。

彼は営業マンだろうか?それとも接客業だろう

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運命の人は、最期の時に思い出す人。

運命の人は、最期の時に思い出す人。

古い日本家屋の縁側で、祖母と2人、並んで座り、よく冷えた器を持ちながら、夕食前のささやかなおやつタイム。私が一人暮らしでも毎日ヨーグルトを食べるのは、元はと言えば祖母の習慣だ。日課のヨーグルトと共に、懐かしむように遠くを見ながら語られる祖母の思い出話を、同じく遠くを見つめながら聞いていた。夕陽に照らされた祖母の瞳は、少女のように煌めいていた。

"運命の人というのは、なにも結婚して人生を共に歩

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絶対に見るべき動画

可能であれば3回見て下さい、深く考えながら。
何を感じますか?

この動画では子供時代は良い、定年後も良いとされています。
問題は「18歳から65歳 」
多くの人はお金のためだけに嫌な仕事をして人生の最も大切な時期を捨てていると言います。
同感です。
本当に好きなこととは、お金がもらえなくてもやりたいことです。

そのやりたいことをとことん徹底追及するのが人生だと思います。

今自分がしている仕事
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