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いつまでも近づけない、惑星のようなふたり
ひどく寂しくなった時、誰に伝えるわけでもないのに、風の便りがあるはずもない彼から、連絡が来ることが多い。
「明日休みになったから、よかったらどこか行かない?」
いつだってそれは突然で、都合さえ合えば、近場のどこかゆっくり出来るところに連れて行ってくれる。
とはいえ、彼には彼の考えや好みがあり、例えば「海に連れて行って」と伝えたとしても、自分が想像している海にはたどり着けないことが多い。
例えば、私
愛すればこその、ほろ酔い文学
誤解を恐れずに言うのであれば、お酒が大好きなんです。
こういう言い方をすると、ふしだらとか、だらしがないとか、いい加減とか、ネガティブなキーワードが片っ端からつきそうな感じがします。
大人になるかどうかくらいの年齢からお酒と出会うのが楽しくて、ちょっと背伸びした場所に入り浸り、時にはお酒に飲まれて正体を失くし、反省することばかりが増えていくけれど、お酒をやめることは考えられません。
お酒をやめられ
無駄だけれど好きなものに囲まれて暮らすということ
食周りの仕事をずっとしてきたこともあって、食器も含め、食まわりの道具がとても多い部屋に住んでいます。
ひとり暮らしなので6畳の居室に6畳のダイニングキッチンという間取りの部屋に住んでいるのですが、食器と調理家電がたくさんあるので、居室を圧迫していたりして、時々、ミニマルな生活を目指し始めた人の話を聞いたりすると「そうよね、そうなのよね、でもね」となります。
友達でガジェットやフィギュアなどを集めて
人生が暇つぶしなのだとしたら
敬愛してやまない、大滝詠一さんが生前に言ったことのひとつに「人生は暇つぶし」という言葉があります。
仕事をしてお金を稼いだり、衣食住にともなうあれこれをこなしたりするだけで、人生は意外と忙しいように思っていた私にとって、暇つぶしと思えるほど時間は長くないぞ、とも思ったりしたのですが、仕事や生活も暇つぶしのひとつなのではないかと、この年になって感じるようになってきました。
これまで趣味を仕事にしてき
ギフトが作る笑顔と楽しみについて
誕生日やクリスマスなどの記念日に、プレゼントを贈るのが大好きです。
相手の喜ぶ顔を想像しながら、どんなものがいいかなと考えたり、その人にこれをプレゼントしたら、こんなふうに楽しんでくれそうと想像したり、実際に渡した時のリアクションを想像したり。
プレゼントにまつわることは、受け取るときも、贈るときも、そのひとつひとつの物事が愛おしく、その手間すべてが楽しいなと感じたりします。
50代になるまで、ギ
私と母のメイク・ポーチ・ストーリー
女の子なら誰しも、母親の使っている化粧品をちょっとだけ拝借して、つけてみたりしたことがあるのではないかと思います。
クラブホステスをしていた母が、夕方になると仕事の支度のために座る鏡台には、毎日使う化粧品がいろいろとしまってありました。
アイシャドウにチーク、ファンデーションにフェイスパウダー、アイラインやアイブロウ、ネイルカラーや口紅、そしてマスカラ。
仕事の時は着物だった母の化粧品は、割とナチ