Otoya Kobayashi

仕事はまちづくり。「人が人らしく生き生きと生活できる地域社会づくり」がライフワーク。都…

Otoya Kobayashi

仕事はまちづくり。「人が人らしく生き生きと生活できる地域社会づくり」がライフワーク。都市とイノベーションの関係、持続する都市の要件、これからの公共の姿、都市経営、が主な関心事。

マガジン

  • まちづくりに関すること

  • 「世界標準の経営理論」を自分の経験を通して読解するシリーズ

    経営書としては異例の売上を誇る鈍器本こと「世界標準の経営理論」。 世界中の経営理論の中でも評価が定まったている最先端の「知」が集積されており、かつ死ぬほど分かりやすく書かれていると言うのが大きな特徴です。 ただ経営理論とは「答え」を教えてくれるものではなく、「人間とは本来こういう生き物だよね」ということを、あらゆる角度から突き詰めて切った「切り口」なので、その中身を深く理解するには、具体的な事象や経験を通してみる必要があります。 毎回、原則1理論について「①読解」「②自分の経験を通した解釈」の2部構成で解説していきます。

記事一覧

これからの社会インフラづくりの途中経過(2023年3月の頭の中の記録)

久しぶりにnoteを書く。 しばらくは時間と心に余裕が無かった。 文章を書くのは楽しいが、とても疲れる作業である。 だからnoteAIのβ版で、切り口の提案を生成してもらっ…

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"都市には四つの敵がある。疫病、無知、貧困、無慈悲である"
後藤新平

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広島里帰り2022

ふと、感受性が下がってるかも、と気づく。

愛媛県の大三島の朝、海岸を散歩。

とても綺麗な海を眺めていて、

あれ?以前はもっと心が動いていたのに、と。

取り戻さなければ、と焦る。

"楽観的に構想して、悲観的に計画して、楽観的に実行する"

こんな気分。

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お金が中心ではない経済圏を支える社会インフラを、ビジネスを通じて創り出す ー背景としての自分前史

私はまちづくりの会社で働いている。 私の今の最大の関心事は、これからの時代のまちづくりとは何か?そして、企業人であるため、それをビジネスとして持続可能な形でサー…

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"不動産"vs"アプリ"のモノづくり比較 【非IT事業会社のDX奮闘記②】

非IT事業会社がDXするのがどれだけ大変かを、リアルな体験を記録として残していくシリーズ。前回の記事はコチラ。 今回は、不動産開発とアプリ開発の比較を通して、「リア…

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「現在の都市」を俯瞰できる3雑誌

コロナによって社会全体や日常生活が変化し始めて、もうすぐ2年が経過しようとしている。 その間、結構早い時期から、まちづくり業界の内外で、今後の都市のあり方が変化…

2

非IT事業会社のDX奮闘記

今世の中はDX(デジタルトランスフォーメーション)ブームに沸いている。 DX、SDGs、MaaS、スマートシティ、、、など時代的にもなんとなくキャッチーな雰囲気を持ち、かつ…

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良い街とはどんな街か?

まちづくりの仕事をしていると、一度は考えざるを得ないテーマがある。 それは、 良い街とは何か? 理想の都市の姿、理想の街の姿とは? 持続可能な都市とは? といっ…

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1日1日を意識的に生活する

今更ですが、昨年を振り返るととても有意義な1年でした。 その理由は、40代にもなり、久しぶりに顧客と向き合う仕事を始めたからだと思っています。 また、今の状況下の…

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noteではじめて「つぶやき」を使ってみる。これ使ってる人おるんかな??

行動を起こした人だけが見える『確信できる未来』  【世界標準の経営理論15:センスメイキング理論】

”「未来はつくり出せる」は、決して盲信ではない。”という印象的なサブタイトルで始まるセンスメイキング理論。 著者は、本理論について以下のように述べている。 ”現…

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良い仕事をするために「感情をコントロール」する方法  【世界標準の経営理論14:感情の理論】

何を隠そう、私は感情的になりやすい人間だ。 今回は、そうした感情的になりやすい人にって、感情が仕事にどれくらい影響を与える重要なものか、また、感情をコントロール…

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豊かな経験、継続する情熱が「決める力」を育む 【世界標準の経営理論13:意思決定の理論】

経営書として異例のベストセラーを誇る「世界標準の経営理論」の読解と、自分の経験に照らし合わせて解釈していくシリーズの13回目。 鈍器本とも呼ばれる本書を昨年12月ま…

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今考えてること - 街と人の間の見えない壁を壊す

仕事柄、「良い街とはどんな街ですか?」と聞かれることがある。 「愛着ある人が多い街」と答えるようにしている。 街のミニマムの構成要素である住宅を考えると分かりや…

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これからの社会インフラづくりの途中経過(2023年3月の頭の中の記録)

これからの社会インフラづくりの途中経過(2023年3月の頭の中の記録)

久しぶりにnoteを書く。
しばらくは時間と心に余裕が無かった。

文章を書くのは楽しいが、とても疲れる作業である。
だからnoteAIのβ版で、切り口の提案を生成してもらったが、こちらからインプットする情報がイマイチだったのか、あまり良い切り口を手に入れることはできなかった。

自分の語りたいことを表に出してくるのは、まだ自分の脳にしかできないようだ。

チャレンジスタートから2年が経過しようと

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"都市には四つの敵がある。疫病、無知、貧困、無慈悲である"
後藤新平

ふと、感受性が下がってるかも、と気づく。

愛媛県の大三島の朝、海岸を散歩。

とても綺麗な海を眺めていて、

あれ?以前はもっと心が動いていたのに、と。

取り戻さなければ、と焦る。

"楽観的に構想して、悲観的に計画して、楽観的に実行する"

こんな気分。

お金が中心ではない経済圏を支える社会インフラを、ビジネスを通じて創り出す ー背景としての自分前史

お金が中心ではない経済圏を支える社会インフラを、ビジネスを通じて創り出す ー背景としての自分前史

私はまちづくりの会社で働いている。

私の今の最大の関心事は、これからの時代のまちづくりとは何か?そして、企業人であるため、それをビジネスとして持続可能な形でサービスを提供するためにはどうすれば良いか、という点である。

企業人としての自分は、(当たり前なことではあるが)会社に事業面で貢献する必要がある。

その一方で、なかなか難しいのは、「まちづくり」という領域(その領域をどう定義するかによるが

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"不動産"vs"アプリ"のモノづくり比較 【非IT事業会社のDX奮闘記②】

"不動産"vs"アプリ"のモノづくり比較 【非IT事業会社のDX奮闘記②】

非IT事業会社がDXするのがどれだけ大変かを、リアルな体験を記録として残していくシリーズ。前回の記事はコチラ。

今回は、不動産開発とアプリ開発の比較を通して、「リアルでフィジカルのモノづくり」と「デジタル・ソフトウェアのモノづくり」の違いを表現したいと思う。

どちらが良い悪いということではなく、両方の経験を通して感じた違いが、非IT事業会社がDXを目指す上で大事なエッセンスが含まれているように

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「現在の都市」を俯瞰できる3雑誌

「現在の都市」を俯瞰できる3雑誌

コロナによって社会全体や日常生活が変化し始めて、もうすぐ2年が経過しようとしている。

その間、結構早い時期から、まちづくり業界の内外で、今後の都市のあり方が変化していくという議論があちこちで沸き起こってきた。

通勤しなくて良い(してはいけない)という社会全体の変化に伴い、アカデミック分野や政策分野の人たちの中では、首都圏レベルでの都市の形(中心に機能が集中して、郊外が住居中心)って今ままでの前

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非IT事業会社のDX奮闘記

非IT事業会社のDX奮闘記

今世の中はDX(デジタルトランスフォーメーション)ブームに沸いている。

DX、SDGs、MaaS、スマートシティ、、、など時代的にもなんとなくキャッチーな雰囲気を持ち、かつ耳馴染みの良いコンセプトワードは、その言葉の成り立ちがどれだけ優れていても、世の中に普及し始めておおよそ3年もすればバズワードとして、いわば思考停止用語になりやすい。

大企業で、経営層に説明する資料にこうした言葉が使われるよ

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良い街とはどんな街か?

まちづくりの仕事をしていると、一度は考えざるを得ないテーマがある。

それは、

良い街とは何か?

理想の都市の姿、理想の街の姿とは?

持続可能な都市とは?

といったテーマだ。

もちろん、都市・街といっても地域差もあり、一概に言えない、という話は一つの考え方だ。

一方で、「街づくり業界」にとっては、現代は時代の転換点でもあり、こうしたテーマに向き合わざるをないという面もある。

時代の転

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1日1日を意識的に生活する

1日1日を意識的に生活する

今更ですが、昨年を振り返るととても有意義な1年でした。

その理由は、40代にもなり、久しぶりに顧客と向き合う仕事を始めたからだと思っています。

また、今の状況下の中にしてはそれなりの金額の投資をさせて頂き、自分なりにリスクをとったチャレンジをさせてもらってます。

「顧客と向き合う仕事」

「リスクをとったチャレンジ」

というのは、見る人から見ると、そんなの当たり前じゃないか、と感じることか

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noteではじめて「つぶやき」を使ってみる。これ使ってる人おるんかな??

行動を起こした人だけが見える『確信できる未来』  【世界標準の経営理論15:センスメイキング理論】

”「未来はつくり出せる」は、決して盲信ではない。”という印象的なサブタイトルで始まるセンスメイキング理論。

著者は、本理論について以下のように述べている。

”現在の日本の大手・中堅企業に最も欠けており、最も必要なのがこのセンスメイキングである。”

センスメイキング理論は、日本語で言うと「腹落ち」の理論だ。

現在のような不確実な世の中で、一人一人がどのように振る舞えばよいかを考えるきっかけに

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良い仕事をするために「感情をコントロール」する方法  【世界標準の経営理論14:感情の理論】

良い仕事をするために「感情をコントロール」する方法  【世界標準の経営理論14:感情の理論】

何を隠そう、私は感情的になりやすい人間だ。

今回は、そうした感情的になりやすい人にって、感情が仕事にどれくらい影響を与える重要なものか、また、感情をコントロールするためにはどうすれば良いか、について考えるきっかけとなる理論だ。

【読解】 3種類の「感情」一般的に「感情」と呼ばれるものについて、経営学では3種類あるとされているる。それらの関係を見ていく。

①分離感情(個人レベル)
「怒り」「喜

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豊かな経験、継続する情熱が「決める力」を育む 【世界標準の経営理論13:意思決定の理論】

豊かな経験、継続する情熱が「決める力」を育む 【世界標準の経営理論13:意思決定の理論】

経営書として異例のベストセラーを誇る「世界標準の経営理論」の読解と、自分の経験に照らし合わせて解釈していくシリーズの13回目。

鈍器本とも呼ばれる本書を昨年12月までに約1年かけて読破&有志勉強会が終わり、12回目の投稿をして以来、完全に気が緩んでおりました。。ちなみに前回の投稿がこちら。

残り約1/3くらいが、ずーっと喉の奥に刺さった魚の骨だったわけですが、ちょっとしたきっかけもあり、改めて

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今考えてること - 街と人の間の見えない壁を壊す

今考えてること - 街と人の間の見えない壁を壊す

仕事柄、「良い街とはどんな街ですか?」と聞かれることがある。

「愛着ある人が多い街」と答えるようにしている。

街のミニマムの構成要素である住宅を考えると分かりやすい。

住んでいる人が手間をかければかけるほど豊かな住空間になるし、長持ちもする。

人が住まなくなった家があっという間に朽ちていくのを考えると、手間をかけられるかどうかが重要になる。

そして、しっかり手間をかけ続けた住宅は、次に使

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