WE

少しずつ書いていきます。短編、長編、会話劇、ショートショート、エッセイ、コラム、などな…

WE

少しずつ書いていきます。短編、長編、会話劇、ショートショート、エッセイ、コラム、などなど。

マガジン

  • エッセイとかいろいろ

    ちょっとした文章を入れていきます。

  • 読み切り

    短いお話です。

  • 青木古書店の不思議な一日

    前作「青いマグノリア」の新シリーズです。ミステリーです。

  • 青いマグノリア

    少しずつ書いて載せていきます。ミステリーです。完結しました。

  • バベルの塔と歌うたい

    少しずつ書いて載せていきます。物語です。完結しました。

記事一覧

ギリシャ したたかで強靭な国

2024年のGWはギリシャに。いつも通り一人旅、フライトとホテル以外はノープランです。泊まったホテルについて書きます。 その前にまず物価。数年前破産するかもと大騒ぎだ…

WE
3日前
1

諦めないのが人生だ

私は人が人を貶めたり保身のために誰かを犠牲にするという現実が理解出来ないのです。何度も酷い目に会ってきました。 そして決めました。逆境にあってどう生きるか。私は…

WE
3週間前
1

ゴールドコーストでスカイダイブ!

初めてのオーストラリアは往復とも夜便だったせいで4泊7日となり、あっという間の旅でした。 シドニーで2泊した時点であくせく働くのが阿呆らしくなりました。強い日差し…

WE
1か月前

シドニー 海辺の街の喧騒と静けさ

初めてやって来た南半球のその街は、初秋というのに日差しは強く、夜もそれほど冷えません。お昼過ぎからサーキュラーキーをオペラハウスまで散策すると、さすが観光地だけ…

WE
1か月前

ある夏の思い出 伊勢神宮から賢島 後編

伊勢神宮おかげ横丁を後にして五十鈴川駅までバスに乗ろうとしましたが、バス停が見つからずかなりの距離を歩く羽目に。なんとかバスに乗り駅に着き近鉄に乗車し終点の賢島…

WE
2か月前
2

ある夏の思い出 伊勢神宮から賢島 中編

伊勢神宮下宮の参拝を終え、バスに乗って内宮に着きました。いやあ、この距離ってもはや一括りに同じ神社ってみなすのが無理があるというか、元々一つの神社が先にあってそ…

WE
2か月前
1

ある夏の思い出 伊勢神宮から賢島 前編

2022年の夏、伊勢神宮から賢島へ2泊3日の小旅行に出掛けました。当日は朝から大雨。でも昼には上がる予報を信じて土砂降りの中最寄り駅に向かい、東京駅から新幹線に乗りま…

WE
2か月前

なぜ書くか。

誰に読まれようと読まれまいと思うことを思う形で文章にするのは、そうすることで心に溜まった膨大で無秩序で時に押しつぶされそうに重い感情の塊を外に出して気分を軽く出…

WE
2か月前
1

竹光侍

永福一成さんが原作を書き松本大洋さんが漫画に仕上げた『竹光侍』。あらゆる芸術の枠を超えた傑作です。 ふわふわと掴みどころのない浪人が背負う悲劇。宿命。その人が見…

WE
3か月前

毒親?

「私のことを愛してくれてることは間違いないのよ。もちろん私も愛してるし感謝してる。でもね、いつも私が何かを目指そうとする度に阻んできたことも事実。」 「例えば。…

WE
3か月前

優しい嘘をたくさん

「あっこ、ママ。別に用はないんだけどさ。」 母からの電話は以前は必ずこのフレーズで始まった。数ヶ月に一回程の頻度で掛かってくるその電話も少しずつ減っていき、今で…

WE
3か月前

殺して生きると書いて殺生

友人から声が掛かり出掛けて行った店で鯵の活き造りを注文しました。出てきた鯵は三枚に下ろされながらもまだパクパクと息をし尾びれを震わせています。何と残酷な料理を頼…

WE
3か月前
4

1年で8ヶ国旅をして見えたもの

2023年は自分にとって特別な年でした。一年で8ヶ国を一人で旅したのです。 マイラーでもなくバックパッカーでもなくFire したわけでもない自分がここまで多くの国を純粋に…

WE
3か月前
2

目も合わせられないヘタレ野郎

「今日出社したらさ、私の元の部署への復帰と昇進阻んでる奴がさ、理事になるから写真撮影してた。」 「あのカメレオンのコンプレックス野郎でしょ。」 「そう。でもって…

WE
1年前
1

the Whale 救われたいと思うか否か

ブレンダン・フレイザーのカムバックで話題の映画『the Whale』。既に多くの評が出ていますので粗筋を含め諸々省略します。 登場人物の関係や心理について感じたことをい…

WE
1年前

旅は忘れるためにある

日付けが変わってGW初日の夜中というタイミングで衝動的に香港行きのフライトとホテルを予約して、5月初日に旅に出ました。 旅行中はあれこれ考えながら行動することが多…

WE
1年前
1
ギリシャ したたかで強靭な国

ギリシャ したたかで強靭な国

2024年のGWはギリシャに。いつも通り一人旅、フライトとホテル以外はノープランです。泊まったホテルについて書きます。

その前にまず物価。数年前破産するかもと大騒ぎだったとは思えない賑わいで、日本人にはますますお高い国となってます。ダウンタウンや路地裏を埋め尽くすスプレーアートに情勢不安の名残りを見ましたが、そもそも日本より物価が高い状況を私達はどう受け止めて生きるのか。コロナ以前から、どこの国

もっとみる
諦めないのが人生だ

諦めないのが人生だ

私は人が人を貶めたり保身のために誰かを犠牲にするという現実が理解出来ないのです。何度も酷い目に会ってきました。

そして決めました。逆境にあってどう生きるか。私は自分の夢を叶えていく人生を選ぶことにしました。

皆さんはどう生きますか?

ゴールドコーストでスカイダイブ!

ゴールドコーストでスカイダイブ!

初めてのオーストラリアは往復とも夜便だったせいで4泊7日となり、あっという間の旅でした。

シドニーで2泊した時点であくせく働くのが阿呆らしくなりました。強い日差し、青い空、白い雲、港、岬の絶景、人の賑わい、昼下がり、太陽の下で飲むビール、スパークリング、そしてオイスター。

翌日はゴールドコーストに向います。シドニーと打って変わって曇天ですが、どこまでも続く砂浜と白く波打つ海に圧倒されました。さ

もっとみる
シドニー 海辺の街の喧騒と静けさ

シドニー 海辺の街の喧騒と静けさ

初めてやって来た南半球のその街は、初秋というのに日差しは強く、夜もそれほど冷えません。お昼過ぎからサーキュラーキーをオペラハウスまで散策すると、さすが観光地だけあって皆海に面したテラスレストランでお酒を楽しんでいます。私も堤防席に寝転がって青い空を眺めつつペールエールを飲みました。空の色は日本ともヨーロッパとも違って少し複雑な青でした。

ロックスを歩いてハーバーブリッジの真下までやって来ると、そ

もっとみる
ある夏の思い出 伊勢神宮から賢島 後編

ある夏の思い出 伊勢神宮から賢島 後編

伊勢神宮おかげ横丁を後にして五十鈴川駅までバスに乗ろうとしましたが、バス停が見つからずかなりの距離を歩く羽目に。なんとかバスに乗り駅に着き近鉄に乗車し終点の賢島を目指します。

ガラ空きの車両には私を含めてたった二人。なのにもう一人の乗客は何故か私のすぐ後ろの席に座っています。なんとなく落ち着かない気分でいましたが、伊勢湾が見渡せる頃にはその乗客も下車し、車両は貸切状態になりました。そしてとうとう

もっとみる
ある夏の思い出 伊勢神宮から賢島 中編

ある夏の思い出 伊勢神宮から賢島 中編

伊勢神宮下宮の参拝を終え、バスに乗って内宮に着きました。いやあ、この距離ってもはや一括りに同じ神社ってみなすのが無理があるというか、元々一つの神社が先にあってそこにもう一つ作ってまとめて神宮としたんじゃないのかしら。殆ど知識のない私ですらそう思うくらい下宮と内宮は離れていました。

内宮はさすが日本で最も由緒ある社と感じ入る特別なロケーションです。宇治橋を渡り五十鈴川にほんの少しだけ手を浸し、正宮

もっとみる
ある夏の思い出 伊勢神宮から賢島 前編

ある夏の思い出 伊勢神宮から賢島 前編

2022年の夏、伊勢神宮から賢島へ2泊3日の小旅行に出掛けました。当日は朝から大雨。でも昼には上がる予報を信じて土砂降りの中最寄り駅に向かい、東京駅から新幹線に乗りました。名古屋に着くと予報通り雨は止み、午後、伊勢市駅に降り立つと、空は晴れ渡り日差しが眩しいほどです。空と同じく気分も晴れてすっかり参拝日和となりました。

まずは下宮から参拝するのだと情報収集済みでしたが、下宮と内宮が思いのほか離れ

もっとみる
なぜ書くか。

なぜ書くか。

誰に読まれようと読まれまいと思うことを思う形で文章にするのは、そうすることで心に溜まった膨大で無秩序で時に押しつぶされそうに重い感情の塊を外に出して気分を軽く出来るからです。壊れないように自分を守っているのだと思います。

吉田兼好も実はそんな気持ちで書いていたのでしょうか。つれづれなるままに。

感情を文章で表現して気持ちが論理的に整理されていく過程は快感です。そうやって空になった心を次は嬉しさ

もっとみる
竹光侍

竹光侍

永福一成さんが原作を書き松本大洋さんが漫画に仕上げた『竹光侍』。あらゆる芸術の枠を超えた傑作です。

ふわふわと掴みどころのない浪人が背負う悲劇。宿命。その人が見せる慈愛。そして激情。

人の非情、愛情、狂気、絶望、悲哀、そして心からの優しさを描いています。

人の器とは何か。

凄まじく、そして、素晴らしい物語です。かつてない物語として完成された原作を唯一無二の画力で描き切った真の傑作です。

もっとみる
毒親?

毒親?

「私のことを愛してくれてることは間違いないのよ。もちろん私も愛してるし感謝してる。でもね、いつも私が何かを目指そうとする度に阻んできたことも事実。」

「例えば。」

「大学受験の時。父が病気で母も不安だったんだと思うけどね。それで色々あって全く勉強が手に付かなかったの。でも、秋が深まった頃やっと受験勉強初めてね、模試のつもりで受けたある大学の給費生試験に受かったの。でもって、これならいけそうと思

もっとみる
優しい嘘をたくさん

優しい嘘をたくさん

「あっこ、ママ。別に用はないんだけどさ。」
母からの電話は以前は必ずこのフレーズで始まった。数ヶ月に一回程の頻度で掛かってくるその電話も少しずつ減っていき、今では一年に何度あるか。

母も私も歳を取った。電話に出る度にお互い嘘をついていたことは、きっと最後まで言わずにおくのだろう。辛いことも悔しいことも悲しいことも全て飲み込んで、穏やかな暮らしを装って。

優しい嘘をたくさんついて。

「元気だよ

もっとみる
殺して生きると書いて殺生

殺して生きると書いて殺生

友人から声が掛かり出掛けて行った店で鯵の活き造りを注文しました。出てきた鯵は三枚に下ろされながらもまだパクパクと息をし尾びれを震わせています。何と残酷な料理を頼んでしまったのだろうと思わず手を合わせました。魚には痛点がないしただの脊髄反射だとしても、やはりそこまでする必要があるのかと思わずにはいられません。結局大変美味しくいただきましたが、そんな自分が偽善者に思えるのです。残酷な調理法は他にも山程

もっとみる
1年で8ヶ国旅をして見えたもの

1年で8ヶ国旅をして見えたもの

2023年は自分にとって特別な年でした。一年で8ヶ国を一人で旅したのです。

マイラーでもなくバックパッカーでもなくFire したわけでもない自分がここまで多くの国を純粋にプライベートで訪れたのは初めての体験でした。

さて何が見えたか。まずはもちろん景色です。
高一の地学の教科書でモノクロの小さな写真を見た時から、いつかノルウェーに行ってフィヨルドを見るのが夢でした。ついに叶いました。忘れ難い壮

もっとみる
目も合わせられないヘタレ野郎

目も合わせられないヘタレ野郎

「今日出社したらさ、私の元の部署への復帰と昇進阻んでる奴がさ、理事になるから写真撮影してた。」

「あのカメレオンのコンプレックス野郎でしょ。」

「そう。でもって、3回くらいすれ違ったんだけど、その度こっちは笑顔でお疲れ様ですって声をかけたんだけど、2回はキョドって目も合わせないの。3回目にやっとぼそっと、お疲れ様です、だって。」

「ムカつく。何でそんな態度なの。」

「どうも、奴が私を外した

もっとみる
the Whale 救われたいと思うか否か

the Whale 救われたいと思うか否か

ブレンダン・フレイザーのカムバックで話題の映画『the Whale』。既に多くの評が出ていますので粗筋を含め諸々省略します。

登場人物の関係や心理について感じたことをいくつか。ネタバレありです。

主人公のチャーリーとリズは共依存にあると思いました。それが彼等にとってのコンフォートゾーンだったのでしょう。どこがコンフォートなんだと思うような状況でも、そこから抜け出す恐怖に比べれば遥かに楽な緩やか

もっとみる
旅は忘れるためにある

旅は忘れるためにある

日付けが変わってGW初日の夜中というタイミングで衝動的に香港行きのフライトとホテルを予約して、5月初日に旅に出ました。

旅行中はあれこれ考えながら行動することが多くて、日々の仕事に思うことをずっと忘れて過ごしました。

どこに行くにも何をするにも調べること決めることが多くて、他のことまで考える余裕はなかったようです。

そう言えば、旅行中はあれやこれやを思い出したり腹を立てたり落ち込んだりしなか

もっとみる