松下一成 彩方技研

大学を卒業後、サラリーマンへ。その後いろいろあって退職し、やりかけていた色彩、気質を学…

松下一成 彩方技研

大学を卒業後、サラリーマンへ。その後いろいろあって退職し、やりかけていた色彩、気質を学びなおす。今の人、そして次の世代に「生きている、考える、どうすればいい」という自分との対話への橋渡し。その一つとして物語を書いています。よろしければどうぞ。

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マガジン

  • 空き缶、彩へ舞う

    ―極寒の土地。その土地にある国家。そしてここはその国家の為に勤める労働者の生活母体の建物。理由は分からないが外の世界からは「空き缶」と呼ばれている。

  • 【物語】やさぐれ魔法の王女様

    完結済みのオリジナルの小説です。全21話。文字数は大体18万字あります。少々長いですが良ければどうぞ。

  • 【短編】をまとめているマガジンです

    noteに投稿した短編をまとめておいてます。よろしければどうぞ

  • 800文字ショートショート

    1つの短編は「800字以内」に収まっている時もあるし、いない時もありますが、大体の目安はそれくらいです。読むのに時間はかからないと思うのですが、読むには時間がかかるかもしれません。

  • 自分のことを知る、自己分析

    一旦の記事のまとめになります

記事一覧

固定された記事

365日、毎日、色彩と向き合う

・色彩の世界へ  この世の中には様々な「色」が存在します。「色」と「色彩」という言葉意味の違いは重なり合いがあるかどうかです。これから話すことは単独の色ではなく…

【短編】メモリアルティアラ

 誕生した新しい命に贈られるメモリアルティアラ。グレンはそれを作る工房で職人をやっていた。その日、制作に取り掛かったティアラは、いつもより作るのにとりわけ気合が…

【短編】金刺繍の青色乙女

 その国には悪習が存在した。 〝最も貧しい子供は国を守っているとされている精霊に仕えるため、毎日人里離れた社に赴き、お供え物と掃除をしなければならない。これに…

【短編】黄昏時刻に起きる姫

 かつて人々は自分の居場所を確かめるために、毎朝起きると朝日に向かって祈り、日が暮れる頃に夕日に向かってお辞儀をしていた。しかし、今はそれもしなくなってしまった…

【空き缶、彩へ舞う】第4話 忘れ物を担ぎ上げる

 普段なら勤めが終わってそのまま帰るのだけれど何故か気になってしまった。私はステーションの反対側を目指して足を進める。どうして、なぜなんだろう。と思いつつも半分…

【空き缶、彩へ舞う】第3話 ターミナルのお勤め

 ターミナルは都市缶の中心部に位置する開けた半地下の大きな場所にある。国に点在するこのような場所を繋いで走っている軌道車と呼ばれる鉄道がやってくる物流の要であり…

【空き缶、彩へ舞う】第2話 歩くのは自分で

 この国、この土地は厳しく冷たい。1年の内の半分は冬期。気温は氷点下70℃、ブリザードの風速は60mにも達することが有る。生活都市缶「空き缶」はそんな環境下で私達の…

【空き缶、彩へ舞う】第1話 ブリキの缶詰

 キコキコと缶切りで丁寧に缶の上の方をなぞっていく。この時の私は無心。何も考えずにスタートの切り口からゴールへと向かって缶切りを走らせていく。やがてゴールにたど…

【絵本原案】白光の魔女、黒闇の魔女、

これは、ここではないどこかの世界のお話。  まだ世界が朝焼けも夕焼けも知らない時、二人の魔女が降り立ちました。最初の一人は白光の魔女でした。後に人々からは〝シ…

【ショートショート】#57 地球最後のニュース記事

彩方技研のベランダ実験「150日間のタイムラプス」

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プロフィールをまとめてみました

松下 一成 1989年1月17日 長野県長野市生まれ  長野市にある小学校・中学校に通う。そこであまりいい思いをしなかったのと、頭が悪かったので手に職をつけようと考え…

【ショートショート】#56 失った恋愛感情

 乗り越えた悲しみの数だけ、人は誰かに優しく出来ると昔聞いたことが有るのだけれど、そのためには優しさを私に求めてくる人が少なくとも必要なわけで、それは他人に対し…

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 「2度目はうまく行く」 そう自分に言い聞かせ、びっしりと解答が書かれた答案用紙をリュックにいれたことを何回も確認した後家を出て、乗り慣れない電車を乗り継ぎ、都…

#1実は体操をやっていました

 普段なんか取り留めもない、よくわからない記事を書いているわけですが、何となく自分が学生時代に打ち込んでいたものについて書こうと思います。  こう見えて実は高…

#3 持っている気質や色彩による職業選択だよ

前回からの続きになります。 5.200年前の気質と色の職業分け  まずはこちらをご覧ください。これは1794年付近に文豪ゲーテとその友人である歴史家シラーが描いた気質の…

365日、毎日、色彩と向き合う

365日、毎日、色彩と向き合う

・色彩の世界へ

 この世の中には様々な「色」が存在します。「色」と「色彩」という言葉意味の違いは重なり合いがあるかどうかです。これから話すことは単独の色ではなく、色の重なり合いになるので「色彩」という言葉を使って行こうと思います。

 さて、その色彩を語るうえで外せない人物が3名います。歴史的な順番から言えばニュートン、ゲーテ、シュタイナーです。私が勝手にこの3名を選出したのには理由が有ります

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【短編】メモリアルティアラ

【短編】メモリアルティアラ

 誕生した新しい命に贈られるメモリアルティアラ。グレンはそれを作る工房で職人をやっていた。その日、制作に取り掛かったティアラは、いつもより作るのにとりわけ気合が入っていた。

もうすぐ自分の子供が生まれてくるのだ。

 子供のために作るティアラ。公私混同は良くないとわかっているものの、親になるという感動と実感が月日を超えてやって来ると、どうしても特別な感情が入ってしまうのは致し方ないのかもしれ

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【短編】金刺繍の青色乙女

【短編】金刺繍の青色乙女

 その国には悪習が存在した。

〝最も貧しい子供は国を守っているとされている精霊に仕えるため、毎日人里離れた社に赴き、お供え物と掃除をしなければならない。これに任命されてしまった子供は学校に行くことも無く、友人と遊ぶことも無く、ただそれだけをし続けなければならない〟

この悪習に従って選ばれた一人の男の子。彼の名は〝ムメイ〟彼に家族は居なかった。

毎朝彼は起きると他の子がしているように学

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【短編】黄昏時刻に起きる姫

【短編】黄昏時刻に起きる姫

 かつて人々は自分の居場所を確かめるために、毎朝起きると朝日に向かって祈り、日が暮れる頃に夕日に向かってお辞儀をしていた。しかし、今はそれもしなくなってしまった。

 時代が変わって、文化が変わったから。

 朝日が昇ると同時に一人の姫が目を覚ます。彼女は右手にフォーク、左手にナイフを持ち、空中でフォークをくるくると回して光をつかまえると見事にナイフで切り分けていく。

「あなたには、これ、

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【空き缶、彩へ舞う】第4話 忘れ物を担ぎ上げる

【空き缶、彩へ舞う】第4話 忘れ物を担ぎ上げる

 普段なら勤めが終わってそのまま帰るのだけれど何故か気になってしまった。私はステーションの反対側を目指して足を進める。どうして、なぜなんだろう。と思いつつも半分は「どんな人が来たのだろうか、顔でも見てやるか」という気持ちもなかったわけではない。

「・・・カリン君が見ていた週刊誌の事、もうバカにできないな」

 人が嫌いなくせに、どんな人なのか気になるという非常に面倒な性格をしていると自負して

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【空き缶、彩へ舞う】第3話 ターミナルのお勤め

【空き缶、彩へ舞う】第3話 ターミナルのお勤め

 ターミナルは都市缶の中心部に位置する開けた半地下の大きな場所にある。国に点在するこのような場所を繋いで走っている軌道車と呼ばれる鉄道がやってくる物流の要であり、物資も人も何もかもここを通じて運搬される。

 ここ「空き缶」には石炭、石油、鉱石など豊富な地下資源が眠っていて、それを日夜機械が掘り出しては軌道車が引っ張る貨車へ積み込み都市部へと送り届けていく。国にあるいくつかの大都市のエネルギーを

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【空き缶、彩へ舞う】第2話 歩くのは自分で

【空き缶、彩へ舞う】第2話 歩くのは自分で

 この国、この土地は厳しく冷たい。1年の内の半分は冬期。気温は氷点下70℃、ブリザードの風速は60mにも達することが有る。生活都市缶「空き缶」はそんな環境下で私達の命を繋いでくれる存在であると同時に格差の象徴でもある。

 この国で生まれた者もそうでない者も基本的にはこんな感じの都市缶に住んでいるのだけれど、私のような労働者階級はここにあるような生活空間と労働施設を兼ね備えたタイプの都市缶に住む

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【空き缶、彩へ舞う】第1話 ブリキの缶詰

【空き缶、彩へ舞う】第1話 ブリキの缶詰

 キコキコと缶切りで丁寧に缶の上の方をなぞっていく。この時の私は無心。何も考えずにスタートの切り口からゴールへと向かって缶切りを走らせていく。やがてゴールにたどり着くと手を切らないように箸をひっかけて蓋を開けた。すると中に魚のオイル漬けみたいなものが現れる。匂いを嗅いで「大丈夫そう」と小さく呟くとポケットから取り出したフォークで中身を突き刺し、さっきもらったパンの上に乗せて食べ始めた。

「・・

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【絵本原案】白光の魔女、黒闇の魔女、

【絵本原案】白光の魔女、黒闇の魔女、

これは、ここではないどこかの世界のお話。

 まだ世界が朝焼けも夕焼けも知らない時、二人の魔女が降り立ちました。最初の一人は白光の魔女でした。後に人々からは〝シロ〟と呼ばれます。そして少し後に現れたのが黒闇の魔女でした。彼女も後に人々から〝クロ〟と名前を付けられます。

 シロはまず世界に降り立った時、水の精霊の力を借りて植物を生み出しました。生み出された最初の植物は見る見るうちに世界を覆いつ

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彩方技研のベランダ実験「150日間のタイムラプス」

彩方技研のベランダ実験「150日間のタイムラプス」

 これは2023年2.9~現在まで続いている実験になります(346日経過)半年前に150日間の変化をタイムラプスを制作したのですがnoteに掲載するのを忘れていました。

実験の条件は簡単で

・庭にある土をベランダに持ってきて毎日写真を撮る

だけです。

目的は何か?

 最初は「言われたからやっただけ」になるのですが、続けることで見えるものがあると思い続けた感じになります。だから明確な目的は

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プロフィールをまとめてみました

プロフィールをまとめてみました

松下 一成 1989年1月17日 長野県長野市生まれ

 長野市にある小学校・中学校に通う。そこであまりいい思いをしなかったのと、頭が悪かったので手に職をつけようと考え、高校は中野市にある中野実業高校(現 中野立志舘)の電気科へ自己推薦で入学する。

 入学と同時になぜか体操競技をやり始め、熱意の有る顧問のおかげで2年連続インターハイ出場。高校卒業後は就職しようと考えていたが体操をやりたかったため

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【ショートショート】#56 失った恋愛感情

【ショートショート】#56 失った恋愛感情

 乗り越えた悲しみの数だけ、人は誰かに優しく出来ると昔聞いたことが有るのだけれど、そのためには優しさを私に求めてくる人が少なくとも必要なわけで、それは他人に対しての優しいは「親切」という言葉に切り替わる気がするから。やっぱり優しいは私にとって親しい人、好きな人にしたいと考えている。

「つまり私にとって大切な人は、裏を返せば私の悲しみの数を知ることになるのかもしれない。それは相手にとって良い事なの

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【ショートショート】#55 次の自分は、誰が塗る?

【ショートショート】#55 次の自分は、誰が塗る?

 「2度目はうまく行く」

そう自分に言い聞かせ、びっしりと解答が書かれた答案用紙をリュックにいれたことを何回も確認した後家を出て、乗り慣れない電車を乗り継ぎ、都心部へ向かった。

「・・・・次は上手く行くに決まっている」

 何度も自分に言い聞かせながら足を進め、2度目の試験会場へたどり着いた。1度目は失敗したんだ。その理由もわかってる。

「私は、答えを持ってこなかった」

 試験に出された問

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#1実は体操をやっていました

#1実は体操をやっていました

 普段なんか取り留めもない、よくわからない記事を書いているわけですが、何となく自分が学生時代に打ち込んでいたものについて書こうと思います。

 こう見えて実は高校3年間、大学4年間の通算7年間、体操競技をやっていました。高校でインターハイ2回、大学で全日本インカレ(2部)2回出場していて、国体の県代表も6回?くらいされています。

 小さいころからやっていたと思われるのですが実は体操を始めたの

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#3 持っている気質や色彩による職業選択だよ

#3 持っている気質や色彩による職業選択だよ

前回からの続きになります。

5.200年前の気質と色の職業分け

 まずはこちらをご覧ください。これは1794年付近に文豪ゲーテとその友人である歴史家シラーが描いた気質の職業分けです。

 作られたのは今から約200年前です。だから職業や言葉がやや取っつきにくいとおもいましたのでこれの2023年版を作ってみました。こんな感じです。  

 この表を見た時

「自分の気質にあった職業を選べばいい

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