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ESG経営(5):コーポレートガバナンスと社外取締役制度について
ESGの3つめとして現代企業、とりわけ上場企業にはガバナンスの重要性が問われています。
ここでまた、朝日新聞社 SDGs Action!のWeb記事を参照してみると
コーポレートガバナンス・コードそして、2015年に金融庁と東京証券取引所共同で上場企業に求められるコーポレートガバナンスについて、より具体的なルールや指針「コーポレートガバナンス・コード」が公表・制定されました。
コーポレートガ
ESG経営(4):人的資本経営(Social)
人的資本経営ESG経営のうち、Socialは雇用環境やダイバーシティの推進以外にも
地域社会への貢献など、広く社会課題を対象としたものですが、
近年、特に注目されているのは「人材」を企業における重要な資産と捉え、積極的な人材投資を通じて、最大限の能力を発揮してもらおうという考え方「人材資本経営」です。
人材版伊藤レポート人的資本経営が注目されるようになったのは、2020年9月に経済産業省から発
ESG経営(2):グリーンウォッシュ、ウォーク資本主義
今回はESG経営の陰の部分、識者から批判を受けている点について、
E(Environment:環境問題)を中心にまとめてみたいと思います。
グリーンウォッシュまず、環境面においては「グリーンウォッシュ」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。これは意図的に消費者の誤解を招く表現を用いて「この商品やサービスは環境に良い」と思わせる企業行動です。
ただ、中には考慮不足・調査不足により、企業側
ESG経営(1):概論
ダボス会議今年(2024年)のダボス会議が無事、終幕したというニュースが出ていました。今回は紛争の続く世界情勢を反映して「信頼の再構築」が全体テーマとのことですが、過去のダボス会議では環境問題やジェンダー問題を取り上げ、世界のリーダーたちによって議論されてきました。
そこで今回からは世界の潮流になっているESG経営について、私の考えも交えてまとめてみたいと思います。
ステークホルダー資本主義毎
R.I.P. Ryuichi Sakamoto
坂本 龍一さんが今年3月28日に享年71歳で惜しくも亡くなられて、はや半年。今回は経営のお話ではなく、私の趣味の音楽・読書を通じた坂本氏の足跡と印象を少し振り返ってみたいと思います。
晩年(最近10年間)の活動2014年に咽頭癌であることを発表されてから、回復と転移、療養を繰り返しながらも、数多くの映画音楽やCDアルバムの発売、東北大震災の復興支援、神宮外苑の樹木保護など様々な活動を続けて来られ
人事・人材マネジメント(6):ジョブ型人事制度 ~日本企業への導入~
人事・人材マネジメントについては、2年前に5回ほど書いていますが、それ以来となります。
この時も日本型のメンバーシップ型人事と欧米型のジョブ型人事の違いは単に処遇だけの問題ではないため、「メンバーシップ型は古い、これからはジョブ型人事」と言った単純な議論に終始しないことが「実務家には大切」と書きました。
その後、ここ2~3年で実際に伝統的な日本企業へのジョブ型人事導入の事例やコンサルタントによる
経営戦略総論(12):巨大企業の躓き(日本の事例)
日本大手企業の躓き日本でこれまで名門と言われてきた大手企業で、ここ10年近く、元気がないと言うか、事業運営に苦労している姿がたびたび雑誌で特集されている。
主な企業で言えば、東芝、パナソニック、三菱重工が当てはまるだろう。
3社とも売上高1兆円を超え、社員数10万人前後の巨大企業だ。これらの巨大名門企業が低迷していることから見出される共通点は何か?
少なくとも前回、米国の事例で紹介したような経