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kokoron‥心音。詩。写真詩。

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誰に届くわけでもなく、誰に響くわけでもなく‥。それでも詠っていたい夜がある 月明かりの下‥ただとめどなく。
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【詩】We can't go back to the time 

【詩】We can't go back to the time 

人の気持ちは
変わりゆくもの

同じで居たいのに
いられなくて

巻き戻したいのに
戻せなくて

留まることなど
できなくて‥

自分でさえ
そうなのに

自分でさえ
変わっていくのに‥

取り戻したところで
偽りの‥
手に入れたところで
空っぽの‥

分かっているのに
こんなにも‥

こんなにも‥
#19 『We can't go back to the time』
るん詩の世界

We can

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【詩】春隣‥Harutonari‥。

【詩】春隣‥Harutonari‥。

ふと見上げた水色の空に
君なら何を描くだろう

僕ならきっと‥
名も知らぬ美しき色を
絵筆に取り
明日への希望を託すだろう

冬の香り残るこの空に
小さな息吹を見つけたよ

君にも見せたくて
僕色のキャンバスに
そっとキリトル春隣

届くといいな君の心に‥

聴こえるといいな‥

今はまだ‥ほらね‥
微かな微かな春の音‥。
#18 春隣‥Harutonari
るん詩の世界

好きです
美しい日

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【詩】不確かな輪郭

【詩】不確かな輪郭

光と影が織り成す
その日その時その瞬間

よく知っていたはずの
横顔は

いつからか
姿を変え

形を変え‥

気づかぬふりをして
やり過ごすには

あまりにも‥
悲しいから

明日へ繋がる心の扉を
そっと閉じた

ひとつずつ少しずつ
この指でなぞり
何度も確かめた輪郭は

不確かなまでに歪んで
もう二度と
この手で描けない

よく知っていたはずの
あの人を
なにも分かっていなかったと
知った日

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【詩】旅人‥光を求めて‥。

【詩】旅人‥光を求めて‥。

僕らはいつも不器用に
ただ‥真っ直ぐに

果てなき道を
歩き続ける時の中‥。

無邪気に笑えたあの頃は
遠く遠く‥

時につまづき
歩くことさえままならず
傷だらけの心を持て余し

それでも
自分にしか見い出せない
かすかな光を求め

今日も明日も
彷徨い続ける

どれだけの人に
守られていようと

どれだけの愛に
包まれていようと
やはり孤独の中にいる

わたしも‥あなたも‥
そしてきっと誰もが

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【詩】光と影の戯言‥。

【詩】光と影の戯言‥。

誰に届かなくても
響かなくても

詠っていたい夜がある

誰の心に落ちなくとも
鼻歌混じりに
口ずさむ歌のように‥

時計の秒針が
カチカチと
頭の芯に響く

鈍い痛みが側頭部を
締め付け
頭痛薬を手にした

何度こんな夜を越え
何度また朝を迎え

おはようございますと
挨拶を交わし

素知らぬ顔で
パソコンに向かい
文字を打つのだろう

眠れぬ夜
抱えた両膝
カーテンの隙間
お椀型のお月様

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【詩】昨日の花は今日の夢

【詩】昨日の花は今日の夢

昨日の花は
今日の夢

昨日のふたりは
今日の幻

抗うことさえ
許されず

流れ行くのが
世の常ならば

この身を任せ
行き着くままに

溺れてしまっても
かまわないと

この一瞬に
すべてを注ぎ

わたしは今日も
生きているのです
#13  るん詩の世界
昨日の花は今日の夢

✎*。......................................................。

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【詩】Simple‥微かな愛

【詩】Simple‥微かな愛

出逢った時はもう‥

キミは
他の人の隣にいたね

眩しいくらいに
笑うから

あまりに無邪気に
微笑むから

ボクは‥
届くはずのない
恋をした

なにも望んでなんて
いないから
ボクの悲しい嘘‥

なにも
答えられないから

キミの
苦しい胸の内‥

気づいた時には
もう‥

キミはボクの心に
住んでいたね

運命に抗うように
離れてみても

どうしようもなく
またすぐに
逢いたくなるんだ‥

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【詩】 Loss‥喪失‪‥。

【詩】 Loss‥喪失‪‥。

人は何故
失ってからでないと

その大切さに
気づけないのだろう

わたしは何故‥

あなたを失って
こんなにも
胸が痛いのだろう‥。
#10  Loss‥喪失
るん詩の世界

大切な誰かを失う
それは身も心も砕けるほどの
痛み‥。

その人を知らなければ
こんなにも
苦しむことなかったのに

心切り裂かれるような
こんな喪失感‥
知ることもなかったのに

でも‥

ふたり出会わなければ
幸せな時

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【詩】あの夏の恋‥。

【詩】あの夏の恋‥。

静かな夜に
波打つように

小さく大きく
さわさわ揺られ

それはきっとそう
あなたの光

眠らぬ街に
煌めくように

わたしの胸へ
ゆらゆらと

震えながら掴んだ
その手は
あたたかく繊細で

惹かれていくのが
怖かった

知っていくのが
怖かった

あの日選んだサヨナラを
悔やんでなど
いないけれど

それでも思う

あれは紛れもなく

夏の始まりの
短く密な恋でした
#9  あの夏の恋
るん

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《詩》Nostalgia‥ノスタルジー

《詩》Nostalgia‥ノスタルジー

探しても
探しても

見つからない

消えたくなるの
分かるから

探さない
探さない

あなたの面影を
気配を
その息遣いを

居るはずのない場所にさえ
期待して

もう逢えないのに

心の断片が
言葉の吐息が
どこかに落ちていないかと

思い合わせようとして‥。

あなたじゃないのに

痛いほど
気持ち分かるから

探さない
探さない

開いてしまった空白を

埋める術など
知らなくて

抱え

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《詩》Yumegokoti‥夢心地。‥。

《詩》Yumegokoti‥夢心地。‥。

誰もが
必ず
見つけれるわけではない

誰もが
必ず
出逢えるものでもない

ともすれば
見つからないまま

出逢えないままかも
しれない

そのくらい尊く
かけがえのないものに

出逢えたこと
見つけたこと

それだけで
望みの半分叶ったような

夢心地‥。

るん詩の世界 #7 Yumegokoti‥夢心地

 

長いようで短い
人生の中‥

やりたいこと、好きなことを
見つけれたこと

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《詩》いちにちひとつ‥。

《詩》いちにちひとつ‥。

いつからだろう

気づけばあなたの声を‥
言葉を‥待っている

どんな呟きだって
聞き逃したくないからと‥。

一日一通‥
交わす手紙の
やりとりのように

一日ひとつ‥
あなたのことを知っていく

時には
晴れた空の下

時には
眠る前のベッドの中で

また時には
雨音を聞きながら

何度も読み返し
その存在を胸の奥にぎゅっと
抱き締める

心地よく流れる
優しい時間を

なりより愛しく
大切に

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《詩》キミと僕‥。

《詩》キミと僕‥。

この距離感を
たとえるなら

なんだろう‥。

そこに漂う空気に
色があるとしたなら

何色なのだろう‥

分からないから
心地よくて
ほどよくて‥。

たまに遠くで目が合って
こっそり笑い合う

そのくらいでぃぃ

眠れぬ夜に
一言‥二言交わして

朝になったら
忘れちゃう‥

キミと僕‥。

そのくらいでぃぃ

そのくらいがぃぃ

るん詩の世界 #4 キミと僕

  ୨୧  ┈┈┈┈┈┈┈┈

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《詩》ソライロノセカイ

《詩》ソライロノセカイ

キミと見たい
ソライロノセカイ

遠い場所で時を刻み

それぞれの場所で
それぞれが見上げる

誰も知らない
ふたりだけの
ソライロノセカイ

未来も希望も
明日への願いも

高く高く
遠く遠く‥

吸い込まれそうな
あの空の向こう

ねぇ‥いつか
ふたりで見たいね

儚くも美しい
ソライロノセカイ

୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧

ソライロノセカイ
そんな場所があるのなら

わた

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