村上 臣(電脳コラムニスト)

だれもが自分らしく楽しく働ける世の中に!働き方や注目テクノロジーなどを中心に発信。日系…

村上 臣(電脳コラムニスト)

だれもが自分らしく楽しく働ける世の中に!働き方や注目テクノロジーなどを中心に発信。日系企業でエンジニア→ディレクター→役員の後、海外経験ゼロのまま外資カントリーマネージャーへ。執筆依頼等は→ https://www.linkedin.com/in/shin-murakami/

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記事一覧

AI時代に重要性を増す言語化能力 言語にできないモヤモヤをどうすればいいのか

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 AI、AI、AI。私が身を置くIT産業では、この言葉を聞かない日がないくらいのビッグテーマになっている、AI。特にLLM(大規模言…

良質な睡眠を求める旅「スリープツーリズム」に熱視線 「無形のラグジュアリー」で差別化なるか

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 旅の目的は、と問われてなにが思い浮かぶでしょうか?世界遺産や歴史に触れる、グルメを追い求める、大自然に触れる等々、人に…

いかがわしくあれ!伝説の名著『あのバカ』が復刊

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 スタートアップや起業というものが広く理解されるようになったのはここ10年くらいのことかと思います。現在であってもスタート…

地方のさびれた商店街からグローバル企業へ ユニクロにみる日本の希望

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 いよいよGWがはじまりました。今年はあまり予定を入れずにゆっくりと過ごしています。積読を消化するチャンスとばかりに、順番…

すぐに役に立たない学びの価値とはなにか

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 わたしのコラムでも幾度となく話題にしている「リスキリング」。技術革新や変化の早い世の中だからこそ、自分のスキルを常に磨…

「おもてなし」は世界の共通語に サービス産業は輸出できるか

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 今日ニュースをチェックしていたら、こんな記事が流れてきました。オックスフォード英語辞典に23の日本語由来の単語が追加され…

仕事を始める前の準備こそが、より良い仕事のためのコツだ

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 # 本投稿は日本経済新聞とnoteが共同で開催しているお題企画への寄稿です。 今年は桜の開花が遅く、まだまだ肌寒い日々が続…

なぜ人は焚き火に惹かれるのか オフィスにも広がる炎の力とは

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 焚き火好きですか?昨今のキャンプブームもあり、焚き火に親しむ人が増えた気がします。芸人のヒロシさんが配信している人気の…

タイパ全盛の世の中だからこそ、不便であるからこそ得られる便益を考える

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 現在の技術革新は、課題を解決することで進歩してきました。手間がかかる、遅い、大量の労力を要する等々、「面倒くさい」「不…

変えられないことで思い悩まない 〜世阿弥で学ぶ人生の指針

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 3月と言えば卒業や異動など、新生活シーズンとも言われる身の回りの環境の変化が多い時期です。引っ越しや転職など、人間関係…

リスキリングのゴールはなにか キャリアを転換する上で重視すべきはソフトスキル

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 本コラムでもずっとおいかけている働き方系のトピックとして「リスキリング」があります。背景としては、年功序列・終身雇用と…

猫であふれるインターネット 経済効果は2兆円

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 先日の2月22日は「ねこの日」(にゃーにゃーにゃー)でした。インターネット上ではSNSを中心に非常に盛り上がり、X(旧Twitter…

文系・理系というバイアスがイノベーションを阻む

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 大学入試も佳境を迎え、今年も多くの受験生が将来を切り開くために頑張っていることと思います。最後まで悔いのないように実力…

認知の前に共感があった 我々の未来の希望はどこにあるのか

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 ビジネス書は日々新著が出てきており、「おっ!」と思って購入しても積読になってしまっている方も多いのではないでしょうか。…

日本の新興市場復活の鍵は、世界トップ投資家に学ぶ「経営の共通言語」だ

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 日本株が好調です。先週9日の東京株式市場で日経平均株価は、一時3万7000円を上回りました。これは1990年2月19日以来約34年ぶ…

持続的なインバウンドのために 日本版「グランドツアー」を

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 インバウンド(訪日外国人)の宿泊需要が急回復しているようです。たしかに、都内でも路上カート(あれ、まだ生き残ってたんで…

AI時代に重要性を増す言語化能力 言語にできないモヤモヤをどうすればいいのか

AI時代に重要性を増す言語化能力 言語にできないモヤモヤをどうすればいいのか

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

AI、AI、AI。私が身を置くIT産業では、この言葉を聞かない日がないくらいのビッグテーマになっている、AI。特にLLM(大規模言語モデル)を活用したアプリケーションは、ホワイトカラーの仕事を大きく様変わりさせる力を持っていると言われます。

WWWの広がりにより、爆発的にネット上に文章がアップロードされました。これらを機械が学習することで、自然な言語で

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良質な睡眠を求める旅「スリープツーリズム」に熱視線 「無形のラグジュアリー」で差別化なるか

良質な睡眠を求める旅「スリープツーリズム」に熱視線 「無形のラグジュアリー」で差別化なるか

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

旅の目的は、と問われてなにが思い浮かぶでしょうか?世界遺産や歴史に触れる、グルメを追い求める、大自然に触れる等々、人によって様々な目的があるかと思います。個人的には大まかな予定だけ立てて、ボーッと過ごすような旅のスタイルが好きですが、初めて訪れる場所であればまず郷土資料館を訪れることにしています。街の成り立ちを知ることで、史跡やグルメなどの点の情報が線と

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いかがわしくあれ!伝説の名著『あのバカ』が復刊

いかがわしくあれ!伝説の名著『あのバカ』が復刊

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

スタートアップや起業というものが広く理解されるようになったのはここ10年くらいのことかと思います。現在であってもスタートアップというのはハードルが高く、国内における起業家人口はまだまだ少ないのが現状です。

スタートアップなんていかがわしい。真っ当な大企業に務めるのが望ましい。そう思う人がたくさんいるであろうことは理解できます。

しかしながら、未来をつ

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地方のさびれた商店街からグローバル企業へ ユニクロにみる日本の希望

地方のさびれた商店街からグローバル企業へ ユニクロにみる日本の希望

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

いよいよGWがはじまりました。今年はあまり予定を入れずにゆっくりと過ごしています。積読を消化するチャンスとばかりに、順番に本を読み続けている今日このごろです。

さっそく取り掛かったのが「ユニクロ」。『ネット興亡記』などの著書で知られる日経が誇る「読ませる文章の名手」杉本貴司さんが、膨大な取材を元に書き下したノンフィクション(ご恵投ありがとうございました

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すぐに役に立たない学びの価値とはなにか

すぐに役に立たない学びの価値とはなにか

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

わたしのコラムでも幾度となく話題にしている「リスキリング」。技術革新や変化の早い世の中だからこそ、自分のスキルを常に磨いていなければ生き残れない。特に日本社会がジョブ型雇用へと移行する中で、ある種の残酷な事実として認識しておく必要があります。

一方で、実行するのはとても苦労するもので、新しいスキルを身につけるための勉強をコツコツと続けられる人は少ないで

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「おもてなし」は世界の共通語に サービス産業は輸出できるか

「おもてなし」は世界の共通語に サービス産業は輸出できるか

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

今日ニュースをチェックしていたら、こんな記事が流れてきました。オックスフォード英語辞典に23の日本語由来の単語が追加されたそうです。

「カツ」「ドンブリ」「オニギリ」など、新たに追加された単語の半分以上は食や料理に関するもので、日本食文化への関心の高さが現れています。伝統工芸に関するものも追加されており「Kintsugi(金継ぎ)」や「Shibori(

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仕事を始める前の準備こそが、より良い仕事のためのコツだ

仕事を始める前の準備こそが、より良い仕事のためのコツだ

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

# 本投稿は日本経済新聞とnoteが共同で開催しているお題企画への寄稿です。

今年は桜の開花が遅く、まだまだ肌寒い日々が続いています。しかしながら、時間は刻々と過ぎていくもの。気づけば3月も下旬にさしかかり、いよいよ4月・新生活のシーズンになります。そんな中で出されたお題は「#仕事のコツ」。新たな環境でスタートを切る方々に向けて、ちょっとした仕事のコツ

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なぜ人は焚き火に惹かれるのか オフィスにも広がる炎の力とは

なぜ人は焚き火に惹かれるのか オフィスにも広がる炎の力とは

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

焚き火好きですか?昨今のキャンプブームもあり、焚き火に親しむ人が増えた気がします。芸人のヒロシさんが配信している人気のYouTubeチャンネルでも、ソロキャンプや焚き火の魅力が取り上げられています。

いまではアウトドアの枠を飛び出して、オフィスに炎を導入する会社も増えているそうです。

人と炎の関わりは長く、むしろ人がホモ・サピエンスへと進化するにあた

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タイパ全盛の世の中だからこそ、不便であるからこそ得られる便益を考える

タイパ全盛の世の中だからこそ、不便であるからこそ得られる便益を考える

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

現在の技術革新は、課題を解決することで進歩してきました。手間がかかる、遅い、大量の労力を要する等々、「面倒くさい」「不便」を解消するものに価値がつき、そのサービスや技術が売れる。そのようなエコシステムがまわっているからこそ今日の経済発展があります。

インターネットの発展により世界規模の大きなプラットフォームができ、新たなサイバーエコシステムがまわってい

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変えられないことで思い悩まない 〜世阿弥で学ぶ人生の指針

変えられないことで思い悩まない 〜世阿弥で学ぶ人生の指針

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

3月と言えば卒業や異動など、新生活シーズンとも言われる身の回りの環境の変化が多い時期です。引っ越しや転職など、人間関係や生活の基盤にも影響が出る場合もあります。自分自身に変化はなくても、例えば上司が変わったり同僚が異動・転職したりして、知らぬ間に変化に巻き込まれていることも少なくありません。

個人的にこの1年は、公私ともども周辺環境の変化に翻弄された年

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リスキリングのゴールはなにか キャリアを転換する上で重視すべきはソフトスキル

リスキリングのゴールはなにか キャリアを転換する上で重視すべきはソフトスキル

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

本コラムでもずっとおいかけている働き方系のトピックとして「リスキリング」があります。背景としては、年功序列・終身雇用という日本型雇用から、いわゆるジョブ型雇用への移行に対応するために必要な行動だと広く認識されされはじめたということがあります。

では実際にリスキリングでなにをしているかというと、英語を学んだりプログラミング言語を学んだりといったハードスキ

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猫であふれるインターネット 経済効果は2兆円

猫であふれるインターネット 経済効果は2兆円

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

先日の2月22日は「ねこの日」(にゃーにゃーにゃー)でした。インターネット上ではSNSを中心に非常に盛り上がり、X(旧Twitter)では企業の公式アカウント名がねこっぽくなったりしていました。リクルートの旅行情報誌「じゃらん」が「にゃらん」、ワイモバイルが「ニャイモバイル」になったりといった具合です。

猫の経済効果が2兆円超というのは驚きです。インタ

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文系・理系というバイアスがイノベーションを阻む

文系・理系というバイアスがイノベーションを阻む

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

大学入試も佳境を迎え、今年も多くの受験生が将来を切り開くために頑張っていることと思います。最後まで悔いのないように実力を発揮できることを願っています。

進路と言えば、最近では様々な専門性をもった学部・学科が新設されています。私が客員教員を務める武蔵野大学では2021年春に「アントレプレナーシップ学部」を開設。次の時代を自らつくりだす起業家の育成に特化し

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認知の前に共感があった 我々の未来の希望はどこにあるのか

認知の前に共感があった 我々の未来の希望はどこにあるのか

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

ビジネス書は日々新著が出てきており、「おっ!」と思って購入しても積読になってしまっている方も多いのではないでしょうか。わたしもご多分にもれずそうなのですが、なるべく時間を見つけて消化しようとしています。

最近はビジネス書よりも文化・教養的なものや、自身のコア分野とは離れた領域のものを意識的に読むようにしています。また、面白い人は面白い本を知っているとい

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日本の新興市場復活の鍵は、世界トップ投資家に学ぶ「経営の共通言語」だ

日本の新興市場復活の鍵は、世界トップ投資家に学ぶ「経営の共通言語」だ

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

日本株が好調です。先週9日の東京株式市場で日経平均株価は、一時3万7000円を上回りました。これは1990年2月19日以来約34年ぶりの水準で、バブル崩壊後の高値を連日でつけたことになります。

この流れを受けて新たに日本市場に参入した海外勢を中心に、買いが買いを呼ぶ展開が続きます。海外勢は1月に現物株を2兆693億円買い越しました。月間の買越額としては

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持続的なインバウンドのために 日本版「グランドツアー」を

持続的なインバウンドのために 日本版「グランドツアー」を

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

インバウンド(訪日外国人)の宿泊需要が急回復しているようです。たしかに、都内でも路上カート(あれ、まだ生き残ってたんですね…)を頻繁に見るようになりましたし、繁華街でも多くの観光客を見かけます。

データをみると、栃木県や高知県など大都市圏ではないエリアの健闘が目立ちます。徳島県も回復度77.2%で9位となっており、山あいの秘境と呼ばれ、樹木のつるを編ん

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