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名のない奴に言葉を持たせる音楽②
前回からの続き。
とにかく我々の世代に舐達麻は刺さった。
北関東のチンピラ感丸出しの風情で由緒正しいともいえるサンプリングビートに乗って歌う様は、ある種新鮮で斬新な感じがした。2010年代、日本では本家USの影響下で「トラップ」というジャンルが流行していた。前頁で述べた「ドリル」の原型ではあるが、どちらかというとドラッグ云々に纏わる話の多い音楽で、リズムマシンTR-808を駆使したビートの上で「
名のない奴に言葉を持たせる音楽
前頁のようにいろいろとあった2023年、秋ごろから巷ではBADHOPと舐達麻の間で日本語ラップ史上最も大規模なビーフが勃発したという話が界隈を駆け巡った。
「ビーフ」とはヒップホップが好きな人であれば常用語であるが、要するに格好良く言えば抗争のことで、ヒップホップという音楽ジャンルの文化に於いては付き物のゴシップであり、シーンが盛り上がる要素となっている。とはいえ本番アメリカではビーフが起因で当
いつもとんでもない歌が鳴り響く予感がした
久しぶりの投稿が今年最初の投稿。
というのも昨年の春先から夏前ぐらいにかけて何となく没頭していたnoteへの投稿は、過去類を見ないくらいの暑さでアイスクリームみたいにその情熱が溶けていった。その間も身の上話など諸々言いたいこと書きたいこともあったのだが、実際それほどそれに割く時間もなかった。つい先日産まれたと思っていた倅も気付くと既に家の中を走り回っていて、時の流れる速度が早すぎて焦ることが最近
Do the ポテトチップ
先日倅が一歳になったのだが、私自身がこの一年で結構太ったことは周知の事実だ。偶然にも倅の誕生日と私が妻にプロポーズした日が重なっているのだが、妻にプロポーズした時60kg前後だった体重も、先の健康診断では73kgを計測しており、当時着ていた服が全く着れないという危機的状況を迎えている。言い訳にしか過ぎないのだが、仕事が終わり19時前には帰宅し、倅が寝付く21時には消灯し、晩酌をして23時前には寝落
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