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【加藤諦三】心を変装しない能力が人生を救う〜 「心の仮面をはずそう」発売記念/マドモアゼル愛氏・コラボ配信

この記事をご覧いただき、ありがとうございます🍀 今回は、翻訳記事ではなく、おすすめの動画ご紹介記事になっています。

ニッポン放送・最長寿番組「テレフォン人生相談」では、加藤諦三先生《感情が仮面をかぶって変装している相談者にアドバイスする実例》の放送後、今年放送58年目を迎えたニッポン放送の最⾧寿番組「テレフォン人生相談」で半世紀以上相談者の悩みに向き合っている「テレフォン人生相談 心の仮面をはずそう」(加藤諦三)ご出版にあたり、2022年11月30日、長年相談者さんの回答役をつとめる、加藤諦三先生とマドモアゼル・愛さんによる、ライブ配信がありました。

「心の仮面をはずそう」出版にあたり、加藤諦三先生、マドモアゼル愛 コラボ配信 ニッポン放送スタジオにて (1時間)

この記事では、同じテレフォン人生相談の回答者でもある、マドモアゼル愛さんが、ライブ配信にて加藤諦三先生から引き出された珠玉の言葉の中からほんの一部、個人的に印象に残った部分の要約を記載しています。

ぜひ、前回のライブ配信(2021年9月22日ライブ公開)から1年2ヶ月を経て、貴重な加藤諦三先生のライブのお声が聞けるオリジナル配信動画をご覧ください🍀 

今年放送58年目を迎えたニッポン放送の最⾧寿番組「テレフォン人生相談」で半世紀以上相談者の悩みに向き合っている加藤諦三さん。その加藤さんが同番組を題材に書いた本『テレフォン人生相談~心の仮面をはずそう~』が、11月30日(水)全国の書店・ネット書店で発売されます。この本は、昨年9月に発売され、以来6回の重版をしている加藤諦三著『テレフォン人生相談~心のマスクを忘れるな~』の待望の第二弾となります。 加藤諦三さんは、昭和、平成、令和と三世代に渡り、様々な人の悩みに答えていますが、どんな時代であっても悩みを持つ人には共通の心の動きがあり、それをつきつめていくと50年前も今も悩みの本質は変わっていない、時代は変わっても“人の悩みの本質”は変わらないと話します。 とくに近年、コロナとの闘いが⾧期化するなか、悩みがより身近な事柄に変化する時に、自分の感情が変装している事に気が付かず電話してくる相談者が増えています。 この本では、まずは自分の心の本当の姿に向き合うことからスタートし、これまでつけていることすら気づいていなかった心の仮面の存在を知り、その仮面を外す努力をすることで、心がすっと軽くなっていくヒントが見つかるかも知れません。

マドモアゼル・愛 YouTubeチャンネル

半世紀以上相談者の悩みに向き合っている加藤諦三さんが見つめてきた "心のマスク"

ニッポン放送のラジオ番組『テレフォン人生相談』のパーソナリティを半世紀以上に渡って続ける、社会学者・心理学者の加藤諦三先生は、コロナ禍による社会の変化、家庭内の変化の中で、前著作で書かれた「感情の抑圧」「抑圧される心」に続き、最近の相談の内容が、「感情の変装」によって、相談内容も、孫の不登校の問題であったり子供への不満など、家庭内での不満が非常に高まり、家庭内で今色々な問題が増加しており、社会現象になっていると語っています。

自分の本当の姿に向き合うことが幸福感へのスタートライン


加藤諦三先生のメッセージを聞いていると、身近な家族、家庭、外側の世界の人々をジャッジし、そのドラマに入り込んでいく前に、また入り込んだ後でも、ふと一人になった時に、これまでどこか「いい人」になろうとしてきた自分、「いい人」になろうとしている自分に、優しく丁寧に向き合い、まずは、本当の自分の姿を優しく温かく寛容にいたわりながら見つめていくプロセスが、いかに大切な時代かを確信させられます。

話が具体的ではないことも多い「悩みの法則」とは


オリジナル動画より 加藤諦三先生 一部要約

人間は、なかなか自分の本当の感情というのは意識したくないものであり、逃げる方法がその抑圧である。自分は自分の怒りを持っているが、その怒りを変装すると、今度は、自分が”いい人”でなくなってしまうため、その自分の中の悪と対抗していると気づかないまま、その自分の怒りを、自分は愛情を深い人間なんだという具合に変装させてくることが非常に多い。

例えば、ある相談で、「孫が不登校になっているみたいだ、自分の息子夫婦がうまくいってようだ、それでこれどうしたらいいでしょうか」と、自分が息子夫婦のことを心配し孫のことを心配していると「愛」の人として相談の電話をかけてくる場合、さらに「今日は家にいて学校に行っていないんですか」と聞くと、「今日は行ったみたいだ」と、話が具体的ではないことは多いんです。要するに、その方の本当の相談は、「自分が寂しい、自分が社会との繋がりが切れてくるのが寂しい」「そうした自分を放っておく息子夫婦を苦労して育てたのに息子夫婦を許せない」というような怒りがあることが多い。ただ、それを言ってしまい、意識してしまうと、自分はいい人でなくなってしまう、立派な人でなくなってしまう、つまり、自分の人生を活性化するために、他の人の人生に絡んでいくという、そこで怒りが悩みに変装して、相談してきている。少し極端な単純化した言い方をすると、悩んでいること、相談に来てることそのことが相談ではなくて、本当はその相談とは変装して表出しているので、その相談してきている内容の裏にある本当に相談したいことというのをしっかりと受け止めて話をしないといけない。…人間には、神の部分っていうのはあるけれども、 同時にその悪魔の部分っていうのがあるだけど、自分の中の悪の部分が悩んでいるんだろうが、それをそのまま出してしまうと、自分が非常に間違った人間になってしまう(と怖れがあり)…」

これだけ自由な時代になったのに幸福感を得られない人間〜
「苦悩する能力」 苦悩を悪いことにするか成長の糧にするかはその人次第

オリジナル動画より 加藤諦三先生 一部要約

「我々の人生には苦しみはあるわけだからその苦しみをただ自分の人生に絶望するのではなくて、苦しみをねどう向き合うかということで初めてその人生の意味を感じることだ」

「”消費社会の中でこうすれば幸せになります、この洋服を着たら幸せになります、これをしたら幸せになれる、これを着たら美しく見られる”っていうような商品がみんなその幸せを売っているが、本当の幸せっていうか、社会的には非常に否定されていても、心理的にはやっぱり苦悩能力の確立されている人は自分の人生の深い意味を感じることができる

僕は先生にやっぱり一番苦しい時に、青春期にノイローゼで悩んでた時代があり、そうした 苦悩っていうものに対して、加藤諦三先生という方も若い頃からこういうことを経験して言っているというのは、心に入ってくる。昔はこうした心の問題をまだ暗いとか私には関係ないっていうように人々が避ける風潮が、結構あった面もあって、今でもそうなんだと思うが、自分は、別に心の問題なんかないわよとか言って普通に明るく振る舞う人がむしろ異様なものに思えてくるという感覚が、やっぱり苦悩の先に深いものがわかると出てくる、これは、別に普通がいけないって言うんじゃない。 やっぱりその普通という形も大事だし、心に仮面を被ったまま生きていくことは やっぱり不自然だし、貧乏な時には、お金が欲しいなと思うし、それでお金を得たらお金だけに取られるのも嫌だと思うし、そうした(形に見えるものと本当の心の)バランスというのを、テレフォン人生相談では重視している一つの指針だというところが、大きな安心感につながっていると思う。

マドモアゼル・愛 公式YouTubeチャンネル

「人間は矛盾した存在で神の部分も持っている、悪魔の部分も持っている、悪魔の部分がないっていう顔をして生きようとすると、本当の自分として生きられないと思う。だから。そういう人っていうのはやっぱり本当の友達もできないし、心のつながりのある友達ができない。本当の自分の心を言える友達がいるって事は、素晴らしい医者に主治医になってもらうよりも、もっと健康にもいいことだ。やっぱり自分の本当の気持ちを人に言えるそういう仲間を 持って 生きていくということの大切さが今度の本に込められている。」

「テレフォン人生相談に電話かけてきてそういうことを考えているなんてあなたひどい人だねと、我々は思わない。 本当のことを話せるというのは、それこそ一つの大変な能力だと思う。人間というのは、本当のことを言うことで救われてくる。あるFBIの捜査官が、ほんとうに本当のことを犯人が言った時、 みんなふっと楽になるということを言っているが、やっぱり、私も刑務所の調査の経験があるが、自分の本当のことを素直に言える、告白するというのは、救いであり、そして、それがその人の素晴らしい能力と言える。」


自分が自分であることを赦す:加藤諦三・マドモアゼル愛/テレフォン人生相談とは「"神を忘れて他人が神になってしまった"現代のペストとたたかっている」ラジオ番組

オリジナル動画より 加藤諦三先生 一部要約

「僕も僕自身もそういう意味で、社会的に見たら恵まれた親子関係だったし、家族旅行にも行ったりしたが、とはいえ、自分が自分であることを許さない環境の中ではあって、自分は愛されないで育ったなあっていう思いは、それはものすごい寂しさだった、そうだ、じゃあどうすればいいかなって考え、僕は”親に愛されなくても神に愛されようと思うんだ”と思った。かつては、やっぱりその人が自分のことをどう思うかってことものすごく気にする人間だった。それで、それは非常にこう無理をして人に好かれようと思っていて、そういう非常に辛い人生だったが、その時に、人から認められることじゃなくて、神様から認められるということを考えようと思った途端、とても楽になった。人から嫌われるのが怖い人から認められたいっていうのが強いといつも自分を偽っているから、自分に無理が来る・・・ 他人が神になってしまった、それが、その現代のなんというか、ペスト(疫病)かもしれまない。現代のペストでみんな人間が不幸になっている、 自分を裏切って人にいい人と思ってもらおうと思ってる・・・だから、このテレフォン人生相談 | ニッポン放送 ラジオAM1242+FM93というのは、現代のペストと闘う番組なのかもしれない」

本編、ぜひこちらの動画でご覧ください🍀

総冊400冊以上の本を出されている、加藤諦三先生は、私、はろ/Haloにとっては、大学に入学した頃、現在は、サラリーマン(MIKIHOUSE)世界自転車冒険家自転車冒険家の坂本達さんに勧めていただき、そして、その後、母の急逝後も、20代の頃、何冊も読ませていただき、心の支えとさせていただいたです。


また、昨年、一般社団法人グリーフ専門士協会(スクール代表 井手 敏郎氏)のグリーフケアスクールの講義の中で、「諦」の意味は日本語では「明らか・明らかにする」に近い、実際に日本語の「諦める」と「明らか」は言葉として同源であり、本来は仏教が語源で「諦観」とは「あきらかにみる」「つまびらかにする」「明らかにする」が本来の意味である、というお話があり、先の見えない真っ暗闇に思える死別の哀しみと向き合っていく中での重要なメッセージとして伝えられた回がありました。
その時も、個人的に、この「諦」という字は、その著作を通して、辛い時期を支えてくださった加藤諦三先生のお名前の字と感謝を思いを馳せておりました。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました🍀

※ 前回、テレフォン人生相談「心のマスクを忘れるな」加藤諦三・マドモアゼル愛記念ライブ(2021年9月22日ライブ公開)はこちら⇨


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