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音楽を作るために考えていること

音楽を作るために考えていること
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#考え方

矛盾してない方がいや

矛盾してない方がいや

「もっと矛盾していてもいいのに」と思う。

あれもこれも噛み合いすぎている。

噛み合わないこととか、矛盾があるってだけで無価値になるはずがない。
だけど、僕たち人間は噛み合っていることが大好きだ。
でも僕はけっこう「噛み合わない」が好きみたいだ。

たとえば「甘いものを食べたいからスイーツを作ろう」と思い立ったとする。

そこに一見、全然合わなさそうな辛い材料や苦い材料をブチこんだら、美味くなっ

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禅寺がカルトだった話

禅寺がカルトだった話

よく禅寺で禅を組んでいた。足を組んで「喝!」とぶっ叩かれるアレだ(実際は発声しない。打たれるのも挙手制)。

あの時期はいろいろ苦痛が多くて悟りたかったし、雑念を振り払いたかったし、健康になりたかったし、強くなりたかったし、いいバンドになりたかったからだ。何か変われとワラをも掴む気持ちだった。

だけど「現実と非現実。」の歌詞を書けたのはこの寺での影響が大きい。

禅は毎回ワンセット40分ほど組む

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新しいこと古いこと

新しいこと古いこと

契約をしてきた。絵本が9月に出る。ミニアルバムぐらいの量のCDをつける。

僕のバンドが解散することになったのは、ついこの前なのに展開が早くて驚いている。

Tobariを始めてから、「新しいこと」という褒め言葉を時々、言ってもらえるようになった。

本日は「新しい」ってどうなのだろうか?という記事。

もちろん僕だってイノベーターでありたいし、「よくあること」と言われるよりも嬉しい。
何よりも善

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人間攻略マニュアル

人間攻略マニュアル

「起きたトラブルに正対する」という心持ちの有無で決まる。何がだろう。たぶんあしたへのクオリティみたいなものが。

生きていると最悪としか思えない出来事が続く。

消えたいし死にたいし亡命したくなる。

だけど「起きたことにはすべて意味がある」という説がある。古めの仏教思想だ。

僕は仏教徒というわけではないが、仏教の教えのもとに書いた歌が多い。
思うにRADWIMPSも中島みゆきも

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白紙に戻していない理由

ひまがあったら、少し遠くに行ってみたりしている。

遠出が好きなのだ。家族旅行は好きじゃなかったのに、一人で行く遠くは好きみたいだ。

ふだん行ったり、ライブで行くような場所でもいい。

用事が無いと行かないところに、用事無く行くのは贅沢に思える。

「古きをたずね、新しきを知る」ではないが、むかしの場所に訪れるのもいい。イマの視点でむかしを見つめると、眼に映るのは別のものだ。

僕が今やりたいこ

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仕事やめたい!ならば

仕事やめたい!ならば

夢や希望が大切なのは分かっていた。

「目標はデカければデカい方がいい!」と散々言われてきたからだ。

親も先生も言うし、そのへんのバンドも言う。事務所やレコード会社の担当も言う。宗教や神様まで言う始末だ。

いつも「いや、でもさ」と思っていた。

デカイこと語りたいひとは語ればいいけど、語りたくないやつにまで語らせるのは無理がある。

ビジョナリーマインドセットにはそれぞれのベストがあると思うの

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ボーカルの彼女が口出ししたバンドの話

ボーカルの彼女が口出ししたバンドの話

孔子の言葉に「その地位にいるのでなければ、その政務に口出ししてはならない」というものがある。

簡単に言うと「素人がプロに口出しすんなよ」という意味だと思う。
まぁ分かる。これはけっこう口を出されたら嫌だし、出さないようにしている。

ボーカルの彼女がスタッフをしているバンドがある。
これ自体は問題ないのだが、政務に口を出し始めるとキツくなる。

ボーカルの彼女が「もっとドラムの手数増やしなさいよ

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年表的に見ると、渦中が泳ぎやすくなる

年表的に見ると、渦中が泳ぎやすくなる

エグめの日々が続くと、心は暗くなる。

バンドが解散したことによって、ようやく年表見聞のような心持ちで、あのエグさも素晴らしかったことも清濁併せ吞みつつ、味わえるようになった。

こち亀が終わったときも思ったが、「見る」なんて、終わらないとできない。

「寿司屋になってからつまんない」とか「部長が狂ってからいやだ」とか「本田があんまり出なくなってから女ばっかでてきた」とか、こち亀もいろいろ言われて

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キレる母親、閉じ込められる子ども

キレる母親、閉じ込められる子ども

子どもにガチギレてる母親が目に付く。

「劇団・親」をやるなら親をおもいきり演じないとキツイ。

劇場にいるお客さま、「子ども」のために、いつも最高のコンディションを作る必要がある。

もちろんキレる気持ちも分かる。子どもが思いどおりに動かないから、ブチギレているのだろう。

だけど自分の子どもとはいえ、他の生命体だ。「思いどおりにいかなくてブチギレる」というのはどうなのだろうか。

「自分のこと

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さびしくてしかたない日の過ごし方

さびしくてしかたない日の過ごし方


さびしくてしかたない日がある。どう過ごせばいいのだろう。何をすればいいのだろう。じつは答えはある。

今日もそうだった。

打ちひしがれているわけでもない。悩ましく何かに対して足が止まるでもない。辞めたい、抜けたい、死にたいような感覚もない。

それでも心に穴は空く。

さびしさが爪を立てて胸を引っかき、夜にひとり置き去りにされたような時間が流れる。

でもそれが無ければ人生ウソくさいとも思う

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ブラック企業で働いていたときの話

ブラック企業で働いていたときの話

4月だしやっぱ就労の話。

僕はブラック企業で働いていたことがある。雇用契約はアルバイトだが、正社員や契約社員との境目は特に無かった。

「ブラック」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。

定義はいろいろある。

賃金や福利厚生、雇用形態、休日の有無、労働時間、社内の雰囲気etc...。

もちろんすべてが達成されている会社など稀だし、いろんな帳尻を合わせて働くというのが、結局「雇用される

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高速で届く嬉しさの話

高速で届く嬉しさの話

僕はInstagramをやっていなかった。文章や言葉を使ってアウトプットしていくという芸風だからだろうか。なんだか画像を中心としたSNSは難しいように思えたのだ。

写真もあんまり撮らないし、カフェで映えるようなものもふだん口にしない。

しかし食わず嫌いというのはホントに勿体無いものだ。

使い方によっては音楽だってアプローチできるし、言葉でだって全然発信できる。さすがみんなやってるだけある!と

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これまでの話からこれからの話

これまでの話からこれからの話

解散だー!と慌てていたら今度は発表だったりでせわしない。今週はとにかくお付き合いいただいてありがとう。

古いことを終わらせるのも新しいことを始めるのも、ラクではない。プレッシャーはあるし、張りみたいなものも感じる。不安もゼロじゃないし、ドキドキもある。

だけど「生きているなぁ」と感じる。

おもいきり息をしているから苦しいし、全速力だから楽しいのだ。

「とてつもないことが始まろうとしている」

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2016/09/13

人は自分の一番良いところと他人の一番悪いところを比べたがるから困ったもんだけど、
その一番良いところを人を叩くために使うんじゃなくて、
人を助けるために使えるようになったらいいよなぁ。

「自分ができているのに、他人ができないコト」

これをできるように導くのは、凄く難しい。

幅広くとれば、「教育」ってジャンルになるのかなぁ。コーチングとかティーチングとか。これらの技術も、厳密な区分けがあるみ

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