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この世界で生きている証
パソコンを起動させ、タブを開く。
ドキュメントを立ち上げ、まっしろでまっさらな背景に黒い文字をカタカタと打ち込んでいく。
今日はどんな話に出会うのかな。
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「言葉を書く仕事がしたい」と思ったあの日。あの頃の私はひどく疲れていた。
まだ寝ぼけている身体になんとか朝ごはんを取り込み、時間よりも少し遅れて到着するバスにハラハラさせられつつ、朝礼に間に合うように駅から会社までの道を走る。慣
たとえば、南極を想像してみる。
※このnoteは2021年5月に書いたものを調整して2022年の5月に公開しています。
梅雨入りした。1年でも過ごしやすい時期と言われる5月なのに。
目が覚めて最初に映る景色がグレーアウトの空という事実は、見事に私の気持ちを曇らせてくれる。「今日の東京の新規感染者は…」と流れてくるニュースは、より一層私をどんよりとした気持ちにさせる。
去年の梅雨明けは8月1日だった。四季の感覚が少しずつ変わ
甘いものとバレンタインデーが苦手だった話
バレンタインデーに対して、あまり良い印象がなかった。年にいくつかあるイベントのなかで考えると、苦手なものとして捉えていた。理由は簡単、甘いもの≒チョコレートがあまり得意ではないからだ。
小学生の頃、学校帰りに仲の良い友達の家に遊びに行った。ゲームボーイアドバンスでぷよぷよで対戦したり、登場人物を決めて寸劇をやったりして遊んでいた。遊ぶことは大好きだったのだが、友人宅で出してくれるおやつが食べられ
自己肯定感を上げないという選択
昨日は文字通り、秋晴れだった。
夕方になると、昼間32℃もあった部屋も涼しくなり、西日に照らされたバスタオルを見て、あぁもう夏じゃないんだと感じさせられる。2019年も残り2カ月ちょっとだ。
強い雨風にさらされた台風19号だったけれど、私の近所は無事で、秋晴れにぴったりな穏やかな時間が流れていた。当たり前なことなんて一つもないと分かっているものの、やはり目の当たりにしないと学べないのは人間の性
月曜日はハードルを下げたい
明けてしまった。今日はもうこの一言に尽きる。非日常生活だった連休が終わり、いつも通り水車が回るようにいつもの日常が始まった。連休に限らず、月曜日が憂鬱だという人は多いと思う。日曜日の夕方に体調不良や倦怠感を覚える状態を”サザエさん症候群”なんて呼んだことがある人も少なくないはず。この症状の似たものとして、「ブルーマンデー(bule monday)」もある。月曜日はある種の敵として扱われているのかも
もっとみる夏の甲子園、2つの安心感
昨年で100回目を迎えた夏の甲子園。令和最初の夏の大会も、今日の試合でベスト8が出揃う。どこの学校が優勝するのかは誰も分からない。
「野球は9回裏2アウトから」と言われる言葉の通り、どんでん返しな展開が起こることがある。強豪校・優勝候補とささやかれていた高校が負けてしまったり、知名度が高くない学校が最後まで残ったり、”まさか”の展開が待ち受けている。両校の思いを想像すると胸が熱くなる。試合では勝
人生を運転に例えるのはナンセンスな気がする
今日運転免許の更新をしてきた。駅から歩いて15分圏内に住みたいと思う私が、今の住所で良かったと思う数少ない1日だった。
免許をとったばかりのころに比べたら緊張しなくなったものの、未だに右折するときはドキッとするし、できるだけ赤信号の下にある矢印が点灯してから曲がりたいと思っている。実際、矢印が出るまで待っている。後ろの車から「今のタイミングで曲がれたじゃん」と声が聞こえてきそうだけど、申し訳ない
落ち込んでいる未来の私へ。
拝啓
日記を書き始めたのは小学5年生のころからだったよね?
始めたころは「学校疲れた」「体育の授業でマラソンをやった」とか一行程度のもので、日記と読んでいいか分からなかったよね。中学に入ってからはもう少し長く書き始めて、友達の話や部活のこと、好きな人の話まで赤裸々に書いていたよね。恥ずかしくてたまらないんだけど、おかげで私の思春期の記憶は、読めばつい昨日のことのように思い出せるよ。良いことも