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フィレンツェサッカー
フィレンツェの伝統行事の一つにフィレンツェサッカーがあります。
起源は1530年。
この時フィレンツェはヨーロッパで力を振るっていた神聖ローマ皇帝カルロス5世の軍に囲まれていました。そのため外からの物資が途絶え、フィレンツェの人達は飢えに苦しんでいました。
そんな中、自分たちの恐ろしさをスペイン軍に見せつけて、追い払おうという考えが生まれます。54人のフィレンツェの貴族たちがサンタ・クローチェ
「ロミオとジュリエット」の展覧会
ゼフィレッリ監督の映画「ロミオとジュリエット」の展覧会に行ってきました。映画の中で俳優たちが着ていた衣装の公開です。
ゼフィレッリ監督はフィレンツェ出身の映画、舞台監督だった人で、彼の作品は日本でも多く公開されました。「尼僧の恋」「オテロ」「ムッソリーニとお茶を」「永遠のマリア・カラス」などご存じの方も多いと思います。
中でも「ロミオとジュリエット」は私の中で印象に残っているので、見に行きまし
今週でカーニバル期間も終わり
2月13日で17日間続いたカーニバルも終わりを迎えました。水曜から節制期間が始まり、18日日曜のクアレーズィマ(イースターの40日前の日曜日)から本格的な自粛期間に入ります。キリスト教の教義上お肉や楽しみ事は禁止です。
それはキリストが人類の罪を背負って十字架に貼り付けられて亡くなった後、天の王として復活する日に備えるためです。
その40日の自粛期間に入る前に、たくさん楽しんで、美味しいものも
ウフィツィ美術館で結婚祝い
フィレンツェ、シエナ県公認ガイドの佐藤由佳です。
今日は毎年1月31日に行われる催しについてご紹介します。
この日にウフィツィ美術館を訪れたカップル(恋人同士も含む)は、一人分のチケット代で入場できます。それは520年前の1月31日に結婚した、あるフィレンツェの夫婦を記念してです。
高級毛織物の輸出で財を成したドーニ家のアーニョロと銀行業で成功を収めていたストロッツィ家のマッダレーナのお祝い
道端で私達に語りかける記憶
フィレンツェ、シエナ県公認ガイドの佐藤由佳です。
今日は先日のブログでふれた、記憶の日に関連するモニュメントについて。
フィレンツェだけでなく、他のヨーロッパの街でも見かける、石畳にはめられた小さなプレート。
これらはストルパーシュタイン: つまづきの石と呼ばれ、主にナチスの迫害にあった人々が住んでいた家の前にあります。隠れ住んでいた人もしくは監禁されていた人たちです。プレートの表面には住ん
辰年だから竜が描かれた作品を
もう年が明けて20日も経ってしまいましたが、山田五郎さんのアイデアを拝借して、辰年に因んでドラゴンが表されたフィレンツェの作品を取り上げます。
ドナテッロ 「聖ゲオルギウス」 1417年頃 バルジェッロ美術館
今回取り上げるのは土台のレリーフ。
残念ながら西洋ではドラゴンは悪魔や異教のシンボルで、美術では聖人や天使に退治される役です。山田さんが取り上げた作品も、聖ゲオルギウスが竜を退治するも
イタリア在住者のおうちごはん
久しぶりに家でゆっくり料理をして過ごしました。随分自分のために好きなものを丁寧に作るということをしていなかったので、天気が良かったけどお籠りの日に。朝に合わせるワインを買いに行く以外はのんびりとしていました。
最初は何が食べたいのか思いつかないくらいだったのですが、オッソ・ブーコが大好きなことを思い出しました。ミラノ風にサフランのリゾットとと思いきや、冷蔵庫にあったトマト缶をうまく使いたくてフィ
バルジェッロ美術館に加わった作品
ドナテッロ 「ピエトラピアーナ通りの聖母子」 1454年頃 バルジェッロ美術館
名前の通り、フィレンツェのピエトラピアーナ通りにありました。個人蔵でしたが、2年前120万ユーロ(1億9千万円相当)で国家が買い上げ、長い手続きを経て先月からバルジェッロ美術館のドナテッロの間で公開されています。
向かって左にいる聖母が幼子イエスを見つめ、支えるドナテッロの構図は彼だけでなく、多くの芸術家にも模倣さ