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エッセイ

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自分が書いたのもののなかで、おそらくエッセイに位置付けられるであろうものをこのなかに放り込んでいます。
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エッセイに挑戦してみた。

エッセイに挑戦してみた。

noteを始めたばかりの頃、
エッセイも書いてみたいなぁなんて思ってたんです。
でも実際に書き始めてみると、
あれっ?
これって自分にあんまり向いてないなぁって気づいたんです。
エッセイって、自分の日常生活で起きた具体的な出来事とかを
書かないといけないじゃないですか。
それで取り上げた出来事を中心に、それを抽象化したり、普遍化して、
自分がなにを感じたかを書くじゃないですか。
この具体的な出来事

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【エッセイ】リラックスする瞬間

【エッセイ】リラックスする瞬間

朝ごはんは、しっかり食べる派です。

冬はトーストにバター、場合によってはさらにハチミツをジャム代わりに塗って食べるのが好き。
薄暗い中でコーヒー入れてる瞬間も、牛乳を少し温めている瞬間も、静けさとコーヒーの香りで幸せになるひと時。

はちみつにも色んな種類ありますが、皆さんはどのお花のはちみつが好きですか?
わたしは、最近、向日葵のはちみつにハマってます。

暑くなってくると、スペイン料理の1つ

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【エッセイ】fremdschämen(ドイツ語のお勉強)

【エッセイ】fremdschämen(ドイツ語のお勉強)

去年の春にGarminが壊れてからジョギングの習慣が途絶えてたんだけれど、最近、職場のランニングサークルに誘われて、またランニングを再開。

外アルスター湖(Außenalster )を一周するとちょうど8キロ位になるんだけど、久々に走ったら気持ちよくって、1人でも走りにいったりしている。なんだかんだで週4とかの勢いで走ってるかも笑。特にいまは期間限定の雪中ランにすごくはまってて。めちゃくちゃ綺麗

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【エッセイ】ゆきんこによせて

【エッセイ】ゆきんこによせて

そういえば、東京では、ゆきんこを見かけたことがない。
子どもの頃、白い羽のはえたゆきんこを見れば
冬の訪れを感じ、
その小さな生物をどうにか手のなかに収めることができないかと
手のひらをかざしたものだった。
子どもたちは、たいていゆきんこが好きだったように思う。

どこかの地域では、ゆきんこを雪虫と呼ぶらしい。
「雪虫」と聞いた瞬間に、
私の中で、ゆきんこのイメージが崩れていく音がした。
ゆきんこ

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【エッセイ】久々にBefore Sunriseを観たんだけども

【エッセイ】久々にBefore Sunriseを観たんだけども

ドイツから飛行機で帰ってくる際に、機内の映画リストに「Before シリーズ」が入っていたので、久々に「Before Sunrise」(邦題「恋人までの距離」☚うわ、ださいっ)を観ることにした(1995年の作品なので、画質とかはよくない)。

イーサン・ホーク扮するアメリカ人青年ジェシーと、ジュリー・デルピー扮するフランス人女学生セリーヌが、パリ行きの長距離列車のなかで出会い、意気投合し、ウィーン

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【エッセイ】私が書く詩のテーマについて(現時点で思うこと)

【エッセイ】私が書く詩のテーマについて(現時点で思うこと)

私の詩のコンセプトは、感情的な面でいうと、基本的には、自己受容と自己決定(自律)、この二つにつきるなぁ、と最近感じている。だから、時々、つまらなくもなる。これらを主軸とした詩を書くと、どうしても説教くさくなってしまうきらいがあるからである。だから、この点をなるべくマイルドにするか、あるいは、それをテーマにしないような作品をあえて作るように心がけて書いたりしてもいるが、放っておくと、割りとすぐに、そ

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【エッセイ】人を好きになることについてちょっとだけ考えてみた

【エッセイ】人を好きになることについてちょっとだけ考えてみた

 その人のことが好きでなくても愛することはできるんだから不思議だ。例えば、親。別に好きではない。でも愛している。もし自分に子どもがいて、クソガキに育ったとしたら、きっと嫌いだけど、愛することにはなるんだろう。夫も、好きかと聞かれると、正直よくわからない。嫌いではない。だけど確実に愛してはいると思う。
 「好き」って、好きな食べ物・本・映画・色・服のように、どうしても惹かれて、それらに囲まれると楽し

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めくるめくオノマトペの世界(エッセイ)

めくるめくオノマトペの世界(エッセイ)

外国語を話していて気付いた日本語の特徴の1つに、「オノマトペ」の豊富さがある。自分のみたことや、感じたことを表現しようとしたときに、日本語のオノマトペに相当する表現が外国語には見当たらない。それを補うには大量の動詞や形容詞の知識が必要となるのだけれど、自分の乏しい外国語の知識だけでは、稚拙な表現しかできず、いつも歯がゆい思いをする(←ちゃんと勉強しなさい)。

あるとき、外国人の友人に、日本語の特

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【エッセイ】最近少し悩んでいること

【エッセイ】最近少し悩んでいること

自分の手元にあるノートの代わりに、noteを使って、思いつきで、詩を書いき始めてから、結構な量がたまってきた気がする。

量がたまってくると、整理したくてうずうずしてくる。もともと、PCのフォルダも比較的詳細に小分けにしている。noteも、これと同じようにマガジンにタイトルをつけて整理したくなるのだ。

しかし、困っていることがある。整理するための箱を作るには、そのなかにいくつかのデータを入れるた

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願いというのか、

願いというのか、

一度だけでいいから
男の体で生きてみたい
と、時々思う
月に一度
自分が自分じゃなくなるような
感覚を持たずに
人生を走り抜けれる感覚って
どんなものか
白いバスタブに滴る
鮮血をみながら
憂鬱になる日は
できればすべてのものから
離れて
外部から遮断された
自分だけの世界で
過ごしたい
子宮に支配された自分を
どこかで本当の自分だと認められない
誰にもみられたくない
薬を飲めばいいのだろうけれど

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視点と角度(エッセイ)

視点と角度(エッセイ)

小学生のころ
幼馴染と一緒に歌を歌うと

「あぁ、もう!どうしてokonaちゃんは、いっつもそんな適当なん。
 勝手に歌詞を作り変えんといて。笑ってまうやろ」

とよくやじられた。

それを聞いて、
私は、自分はなんて適当な人間で、
短い歌詞もまっとうに覚えらえない
ぽんこつ人間なんだと落ち込んだ。

でも今考えてみると、
たしかに適当だったかもしれないが、替え歌が瞬時にぽこぽこ
浮かんできていた

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【旅行記】いったん落ち着こう、パリジャン

【旅行記】いったん落ち着こう、パリジャン

「そうだ!パリにいこう。」
ということで、急遽、飛行機のチケットをとり、ホテルの予約をし、一週間ほどパリに行ってきた。途中で、ボルドーへ日帰りの遠足にいき、最後にリヨンに寄り道して、ハンブルクに帰るという旅程を組んだ。

今回の旅は、パリのシャルルドゴール空港に着いた瞬間から、「うわっパリだ。気を付けなあかんやつだ」っていう経験からスタートした。

まず、シャルルドゴール空港からパリ市内までアクセ

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【エッセイ】圧倒的な感情のうねりを前にしたとき、人は

【エッセイ】圧倒的な感情のうねりを前にしたとき、人は

今日、これから書くことは、ここ2、3ヶ月の間、ずっと書こうとしてなかなか書けずにいた話である。5月に、ドイツのとある街の大学で、ウクライナの法学者たちの講演を聴講する機会があった。そこで起きたこと、特に、感情の波が伝播して会場を埋め尽くし、理論の力に対して少なからざる疑問を持つにいたった経緯について書き記しておきたかったのである。

本や、ネット上の記事・動画などを通じて、容易に情報や知識を獲得す

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