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考えること。

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新学期

新学期

新学期

のような気分です。
秋物を揃えたせいか。新しい観葉植物を迎えたせいか。金魚の住処に手を入れたせいか。
新しい表現のイメージが見えてきたせいか。

アトリエの前には大きな柿の木があります。樹齢も高くてあまり柿が実らなくなりましたが、今も少しづつオレンジ色になって熟しつつあります。
鈴虫がないています。金魚はゆっくりと泳ぎ、ウンベラータと苔と盆栽が目の前に。
ただ絵の具と筆だけは、まだありま

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エレーナのインコ

エレーナのインコ

(福音館書店あらすじより)
エレーナのかあさんは人形作りです。市が開かれる日、かあさんが人形を売るのを手伝いにいったエレーナは、鳥売りのおじさんからインコの雛をもらいました。ペロンと名付けたインコをエレーナは大切に育てました。ところがある日、ペロンは雨に打たれて死んでしまい・・。
ーーー
息子に読み聞かせをして、感動した絵本。
絵のタッチもとてもほのぼのしてますし、世界観も異国な感じです。作者夫婦

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自己表現(自我)よりも大切なこと。

自己表現(自我)よりも大切なこと。

タイトル通り。
以上!!

と終わりたいくらいですが、少し補足を。独り言にお付き合いくださいませ。

2022年9月の展覧会以降、ぽっかりと生まれた空白が、なんなのかをずっと考えてきました。
自己表現をずっと追求してきた画家人生だったと言えます。その対極にあるのが、他者表現というものでしょうか。デザインなど社会表現よりももっとミニマムで個人的な、相手の物語を紡ぎ出す絵画。
似顔絵だったり、絵画教室

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上手い下手より大切なこと。

上手い下手より大切なこと。

今朝、ふと思ったことがありました


「美大受験に合格する・しないは、ただ上手いか下手かの違いだけだったんだな」と。
それが今後の人生を決定することでは全くないのです。
しかし、当時にとっては、受験というのはその後の人生が全て決まるほどのことでした。

無論、合格するに越したことはありません。近所の高校生の子も、合格して、こんなにおめでたいことはない!って心から嬉しかった。努力の結果があるわけだ

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【SHIROYAMA HOTEL kagoshima 城山ホテル鹿児島60周年記念】

【SHIROYAMA HOTEL kagoshima 城山ホテル鹿児島60周年記念】

【SHIROYAMA HOTEL kagoshima 城山ホテル鹿児島60周年記念】
2023年3月23日は、我が故郷の誇る老舗ホテル、城山ホテル鹿児島の60周年記念の日です。
記念すべき本日、南日本新聞の全面に「有難き、ホテル」というタイトルで、ホテルから皆様へこの60年間の感謝の想いが綴られております。そこに私の描いたホテルと桜島と鹿児島の街並み「日の出の光」が掲載されました。
合わせて短歌を

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それでもなお。

それでもなお。

夜のレッスン中、息子(4歳半)がギャン泣きで大変なことになりました。「パパー!パパー!」。
参加者の皆様にはご迷惑をおかけしました。レッスン中は汗だくになりながら、一生懸命伝えていきました。しかしあれが子育て中の精一杯です・・。申し訳なく思います・・。

日曜日、めいいっぱいパパと遊んで、レッスン直前まで一緒にいたので、急に離されてすごく嫌だったようでした。妻の手にも追えず、泣き喚いていましたが、

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「天路の旅人」図書館の予約と、森山直太朗の手紙。

「天路の旅人」図書館の予約と、森山直太朗の手紙。

「天路の旅人」。ある図書館の予約待ちの人数をみて驚いた。
なんと220人だという!!
これって、今予約した人は、単純計算で2週間✖️220だから。110ヶ月でしょ。そうなると約10年になるわけです・・。
10年後に「予約の本が来ました」と連絡受けても、「はて?なんだっけ?」となりますよね。それまでに中古本で買うかもしれない・・。

僕も我が街の図書館の予約待ちを調べて愕然として、すぐ本屋さんへ。決

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自由を獲得するために。

自由を獲得するために。

「天路の旅人」についてのインタビュー。
そこで、沢木耕太郎はこう語る。

自由を獲得するために “僕も し烈な闘いをしてきた。

制限を受けない自由を得るために、弛まない努力をしてきた。
天才が天才である所以。
それは、全てのジャンルにしてもそう。芸術家も、音楽家も、小説家も、アスリートも、棋士も。
ビジネスマンも、医師も、教師も、何もかも。

あなたは誰の器?

あなたは誰の器?

印象的な言葉があります。

「神様の器になって生きていく」。

神様の道具、神様の器として、今世の生を全うしていくということに、祖父の背中を見て、印象に残っていました。
それは信仰深い人だけではく、どのような職業でも同じことだと思います。
例えば大谷選手だって、野球の神様の器として、前人未到の奇跡を体現しているし、藤井名人だって将棋の神様のインスピレーションの泉の器として、自我を超えた一手を差し続

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電報を打つように

電報を打つように

犬の散歩中、近くの家から、ピアノの音色が聞こえてきました。

「月の光」ドビュッシーです。

辻井くんの演奏を貼っておきますね。

その演奏は、カタコトの辿々しい音色でした。
今、練習の真っ最中なのでしょう。しかし、たとえ辿々しくといえども、月の光はとても美しい音色です。

空を見上げると、薄い雲が浮かんでいました。立ち止まって、しばらくその音色を聴いていたときに、ふと思ったことがありました。

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いつ絵が描けるかな。

いつ絵が描けるかな。

最近は、絵画教室にてアドバイスする講師業がメインになっていて、自身の絵を描くことからは、だいぶ遠くなってきたなぁと思います。
それでも、生徒さんにアドバイスすることはとても勉強になっています。自分ではなかなか描けない世界観、それぞれの想い、それぞれのタッチ、それぞれの構図、それぞれの色合いを踏まえながら、どう教えていくのか。それは、逆に教わることばかり。違う電波を受け取って、神様と通話してるような

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美輪明宏・愛のモヤモヤ相談室。

美輪明宏・愛のモヤモヤ相談室。

大好きな番組。毎回正座をしてみています。(笑)。
巷の女子会でも「ミワさんヤバい!」という声がちらほらと聞こえるそうで。

今月の名言が刺さりすぎて、寝れませんでした。汗。寝なきゃいけないのに!

「自分はこうでなければならないという思い込みは、自縄自縛の落とし穴」。

こうでなければならない。
いっつもそんなことを考えます。そして、こうでなければならないことがぶつかって、喧嘩して、翻弄されます。

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何もない日

何もない日

なかなか日記がつけられないなと思う今日この頃。
記録がない日は、5年後、10年後にとっては、思い出せない「何もない日」。
でも、そんな記録に残さなかった無数の日々の積み重ねで、今があるのかもしれません。

オーランジュリー美術館のモネの睡蓮の蓮作は、そんな無数の光の連続をなんとか書き留めようとする試みでした。
無限に繰り返される朝と夜。光の移り変わり。私たちが知らない合間に、光はどんどん変化して、

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消えていく人生

消えていく人生

週5日、1時間半のチャリ保育園送り迎え、あと2年(600日×1.5時間=900時間)。この移動時間。そして、往復10㎞✖️600日で6,000㎞!!日本を一周できる。

ただ走るだけでも瞑想になる。いろんな感情が景色と共に過ぎ去り、雨風も雪も消えていく。そして自分の人生も・・。
それでも残るものがある。伝わるものがある。
未来のために、僕はこの選択を選んだんだ。