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MyTreasureBox

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私の宝箱。共感するって思ったnoteのアーティクル達、勝手にまとめさせて頂きます。迷惑だったら言ってね。 週に2、3個くらい発見したいなって思ってます。なお、もっと好きだと思った… もっと読む
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#コラム

この父にして

この父にして

オカシな人ほど、憎いような愛しいようなで、ムカつく。

ある休日の昼下がり。台所で父が、手に余るほどのでっかい球体を「おっとっと」とニヤニヤしながら林檎のように皮を剥いてるのは、よく見たらメロンだった。

「何してんの???」 とギョッとしている娘に父は、

「ひひ。いつかやってみたかったんだ」

そうしてまるっと剥き終わると、瑞々しい黄緑色の球にそのままあんぐりとかぶり付いた。まるで桃を丸かじり

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「ありがとう」の5文字じゃたりなくて。

「ありがとう」の5文字じゃたりなくて。

575の5は、GO!の5だよって聞いたことがあって。

でたらめだけどそれ好きです。

GOだぜって気持ち大事ですね。

いつもいつもGOできない時もあるけれど。

出来そうなときはGOした方がいいなって。

今日は朝から幸せな気分だったんです。

白先生が如月桃子さんとわたしのために

ななんと、俳句を詠んでくださり!

誰かに俳句を詠んでもらったことなかったです。

そしてお昼には桃ちゃんが流

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似顔絵を描いてもらったのに、泣いてしまった。

似顔絵を描いてもらったのに、泣いてしまった。

小さい頃電車に乗っていたら、目の前の人が

スケッチブックみたいなものにわたしと弟を

描いてくれたことがあった。

母も絵を若い頃描いていたので、その人が絵を

描く人だとすぐわかったみたいで、ごそごそと

外の風景を見たい弟に

「ちょっとの間だけじっとしていて」って

耳元に囁いた。

それに気づいたペンを走らせていた男の人は、

母の気遣いに気がついて軽く会釈をしたそうだ。

ぼんやりとし

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「心臓病患者」と「内部障害者」を21年間生きてきた私の話

 私が初めて「人と違う」ことに気が付いたのは、幼稚園生の頃だった。幼稚園では、年度末に自分の描いた絵が先生から返されるのだが、私だけ絵が明らかに他の子に比べて少ない。当たり前だ。だって私は、幼稚園にほとんど通えていなかったのだから。

 生後5か月で「無脾症候群」という難病があることが分かった私は、5歳になるまでのほとんどの時間を病院で過ごした。生まれつき心臓が半分しかなかった私は、人工血管や馬の

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生理が個性なら俺たちは膣に数珠を入れるしかない〜ロリエの「kosei-ful」プロジェクトに思うこと〜

生理が個性なら俺たちは膣に数珠を入れるしかない〜ロリエの「kosei-ful」プロジェクトに思うこと〜

2020年8月18日にリリースされたロリエの「kosei-ful」プロジェクトが炎上しつつあります。

「kosei-ful」プロジェクトとは花王のサイトを見る限り、「生理を"個性"ととらえれば、私たちはもっと生きやすくなる」をキャッチコピーに清野菜名さん出演の特別動画が作成され、花王社員72名に対して行われた30問の質問を基に消費者も生理にまつわる質問に答えると「個性的な生理」を「宝石」のビジュ

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渡部の射精を児嶋に舐めさせたのは誰だ〜もう「不快」という言葉で謝られたくない〜

渡部の射精を児嶋に舐めさせたのは誰だ〜もう「不快」という言葉で謝られたくない〜

そりゃね。楽しみましたよ。六本木ヒルズの多目的トイレに女性を呼び出して射精ってちょっと常軌を逸しているのでね。こんな面白いネタないでしょう。わたしだって残念ながら聖人ではないのです。与えられたら食いついてしまうゴシップ大好きな下世話人間。「多目的トイレ」ってそういう意味なわけ????って。なのでわたしは「多機能トイレ」って名称の方を推しますけど。あまりに奔放な無秩序さの前にはこんな些細なレトリック

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人類が間違っていたすべてのこと

人類が間違っていたすべてのこと

という本があったら、読んでみたい。

昔「地球は宇宙の中心で、太陽は地球の周りを回っている」が「真実」だった。

でも今は、太陽が中心で地球はその周りを回っていて、しかも太陽は銀河の中にあるひとつの天体でしかない。ということがわかっている。

「女性は男性よりも劣っている、政治に関われるほど判断能力がない」だから女性に参政権を与えないのは「正しい」とされていた時代があった。

だけど、いまそれ

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女の子なんだから勉強しなくていいよ、と言った父は死にかけるまで仕事を辞められなかった

女の子なんだから勉強しなくていいよ、と言った父は死にかけるまで仕事を辞められなかった

2018年8月2日(木)

わたしが11歳の頃、女の子なんだからそんなに勉強させなくていいよ派の父と女の子でもこれからは勉強して手に職つけなければダメでしょ派の母の間で一悶着あった。

この言い争いは圧倒的家庭内政治力を誇る母の勝利で決着し、わたしは中学受験用の塾に通って都内の中高一貫校に合格した。(母は、「勉強したらクーラーのある学校に通えるよ。」と言ってわたしを懐柔した。今振り返ると正確には「

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『やりたいこと』vs『できること』問題

『やりたいこと』vs『できること』問題

『やりたいこと』と『できること』
どっちを優先させたら良いのか…

このことについては時たま考える。というか永遠に議論できる気がする…

その悩みは就・転職・異動など大きなライフイベントはもちろん、日々こまごまとした仕事や読む本を選ぶ時や、今日の夕飯にまで至る。

『やりたいこと』と『できること』

どっちを優先させたらいいのか…

あぁだれかこの迷いをなんとかしてくれ…

そんな中ついに私はこの

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ある街の雑文綴り

ある街の雑文綴り

彼は色のうすい男だった。

無愛想で無口で、表情も乏しかった。道行くひとに挨拶されても、ほんのわずか頭を下げるのみ。

一応生きていくための仕事にはついているが、与えられた雑務をやはり無表情でこなすのみ。昼休みも、皆が飯と共に寛ぐ輪からはずれてただひとり、冷たく埃の浮いた長テーブルの端で、もそもそと飯を口に運ぶだけだった。

仕事が終わる時間が来ると誰よりも先に机を片付け、「お疲れ様でした」も言わ

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願うことはいいことか

昨日の帰り道、ふと思ったことがある。

日々の小さな日常の中で、何か大きなことを考える時、少なからず私たちは何かを願っている。願ったり、信じようとしたりする。小さなことだったり、大きなことだったり。

「このままうまくいくといいなぁ。」
「良い人だといいなぁ。」
「来年はこうなればいいなぁ。」

そんなことを、日々色々と思い描いたり、願ったりする。恋愛中は特に、願うことが自然と多くなる

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冒険と探検

冒険と探検

登山のレビューが投稿の中心になって、たまに友達から「冒険家?」というメッセージをもらう。男の子としては嬉しい。もちろん、もっとエクストリームなアウトドアをやっている人々のブログを見たりもするから、自分のやっている山登りなどは、比較すればそうたいした大した内容でもないくらいの自覚はある。
それでも、よくよく自分が何者か考えてみたところ、自分を端的に説明する際に「冒険家」というのもアリなのかなぁ。と思

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3枚の「嫌われカード」を抱きしめて

3枚の「嫌われカード」を抱きしめて

3枚の「嫌われカード」タロットカードには3枚の嫌われ者がいる。

大アルカナ(『正義』とか『世界』とか有名なカード)22枚で嫌いなカード選手権を開いたら、間違いなく票はその3枚に集中する。集中した上で票を三分割させて混沌を極めるだろう。

もし大アルカナが高校生で22人のクラスならば、教室の隅でエロゲの話をしている三人に、女性のカード……『女帝』辺りが「キモーい! みんなぁ、あいつら見たら目が腐る

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人の為に花束は買わん。

人の為に花束は買わん。

冒頭から壮大なちゃぶ台返しを行う。

常日頃から、恋愛については書かないとか、言及しないとか言うておるが、実はちゃんとしている。

所謂恋愛物の映画だって観るし、そういう小説だって読むのだ。noteでもいい記事には素直にハートつけるし、付き合いで、なんてな事は全然ない。ま、個人的趣向で言うと、バッドエンドが好みなのだけど、ちょっと苦境あった上でのハッピーエンドなら、良しとしてしまう。だって素敵やん

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