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夫婦折々

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作家やってる旦那。 元新喜劇女優だった私。 旦那って、つまり元カレってことだよね。 付き合って8年で彼氏が旦那になった。 会話もいい感じに熟成してきたと思う今日この頃。
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お題:僕の妻

先日、8話におよぶエッセイを書き終えたので、
本日はお休みしたいと思います。
かわりに、私がだしたお題「僕の妻」で旦那が書いてくれました。

お題:僕の妻

僕の妻はマシュマロとアップルパイが嫌いだ。

理由をきいたが、たしかに理に適っていて、

ああ、そういう理由があるなら仕方ないね、と思う。

ちなみに僕はマシュマロもアップルパイもそれなりに好きだ。

だからといって無性に食べたくなる代物でも

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服

年々着るものが減ってきている。
それもそのはず。捨てているのだ、自分で。
洋服が好きなので、タイミングを見計らいながら嬉々として衣替えするのだが・・・。
現在を冬だとする。
箪笥から夏服がひょっこり顔をのぞかすと、「今、冬なんだよ。そんなペラペラな布、着てられるかい」となり、居てもたってもいられなくなる、で、
捨てる。現在が夏だとすれば、うっかりでてきた冬服に「夏やのに汗だくになれっちゅうんかい」

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お世辞

お世辞

「友達にさぁ、お世辞言ったことある?」

急に旦那に聞いてしまった。
わたしの中では決して、急なことではなかった。
そんな目で見ないでほしい。

ふと、旦那と一緒に入った
本屋の中にあるカフェで思ったのだ。

私は、お世辞というのが好きではない!
使いこなせもしない。

なのに、賢く世の中を渡り歩こうとして、
下品なほどお世辞を言いまくっていた時期があった。

友人に対してもだ。

「ゆりちゃんが

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布団大名

布団大名

コロコロと5回左右に転がって、

いつも落ち着くのは布団と布団のあいだ。

「あ-また挟まった」

と夢と現実のあいだでもがいている。

今日も、旦那は布団を横断中だ。

血となれ肉となれ

血となれ肉となれ

私は、昔からご飯を食べている人間を見ているのが好きだ。

それは、お高いフレンチとかではなく、お弁当とか家で食べるご飯を食べて幸せそうにしている人を指す。

私がつくったご飯でそうなっているなら尚のこと。

旦那は、作家を生業としている。

朝、自分の足の指をごにょごにょ動かした後、(旦那の起床時の癖)
「あと三本だ!」と、今抱えている小説や脚本の事を叫んでいた。

その声を側で聞いていた私は、今

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