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さよならポニーテール、また会う日まで
この旅に出るにあたって、私は髪を切った。
正しくは切ってもらった、なんだけど。
ここ数年は持ち前のめんどくさい精神のせいで、美容室から足が遠のいていた。
染めたりパーマをかけたりなんてせず、地毛のまま前髪もすべて伸ばしていた。
メンテナンスカットも半年に一度のズボラぶり。
というわけでなかなか長く、もう少しで腰につくんじゃないかな、というところまで伸びていた。
そんな伸ばし放題(でも綺麗だっ
なんか書いたほうがいい
定期的に文章を書いていた頃は、脳みそがしっかり片付いていた。必要な言葉がどこに収納されているかわかったし、それらをどの順番で並べれば自分の考えていることをトレースできるかもよくわかった。つまり話すのがうまかった。今よりは。
今は脳がぐちゃぐちゃで、どこになにがあるかわからない。引き出しを開けてもラベルと中に入ってる単語が合わなかったり、そもそも空だったりする。ドイツ語が出てきてしまったりもしょっち
どーかついでがあったら
うらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやてください。
10年ぶりに読んだ。
めちゃくちゃ悲しいことはわかっていたのだけれど、喉元過ぎれば熱さを忘れる選手権在独邦人トップ独走のエンデは「うわ~なつかし~これいい本ですよね~」と同僚から借りて読んでしまった。
結果として「うえ~~悲しすぎる…うっうっ」となっているので、親に会う際などは忘れた熱さをしっかり呼び覚まし今度こそ火傷しないよう警戒
【創作】ダブルリミテッドとかアイデンティティとか、そんなんじゃないの
「あっそうや!えっちゃん、これあげるわ」
渡されたのは四葉のクローバー。
「昨日の摘みたてやねんで」
確かにまだ青々としてる。ラミネート加工されたそれは、下に画用紙が敷いてあり、幼稚園児が短い指を懸命に伸ばして整えたような、不器用な丁寧さがこもっている。
「どう?ええやろ」
よくこんな園児の工作みたいなゴミを自信満々で人に渡せるな、と私は軽蔑する。なぜなら相手は私の伯母で、彼女は53歳だから。5
それからの人生のほうが長いと気がつくのに10年かかった(1)
見栄っ張りなわたしは気づくのに10年かかったんじゃなくて思い出すのに10年かかったんだ、viele Sache durch gemachtのあいだにただ忘れてしまっていただけと言いたくなる。いずれにせよ15で社会との関わりを断絶してから25かそこらまで、そんな大切なことを忘れていた。あの頃のわたしはあそこでの人生が終わったというだけですべてこの世の終わりのように感じていて、その「前世」での業績が芳
もっとみる予定全部めんどくさくなるあれ
予定がめんどくさい。
先日、とある会で出会った人たちとワイワイガヤガヤお喋りして、意気投合したので今度飲みに行きましょう!みたいになって、いえーいってノリで予定を立てた。けどもう立ててるときからめんどくさくて、確認の連絡を3日ほど無視した。週明けにちゃんと承諾の返事をしたのでえらい。めんどくさくなったにしては褒められるレスポンス速度。
人生こんなことばっかりだ。楽しそーう!いえーい!と予定を立て