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諸悪と悲劇の根源=「奪う文化」と「負の連鎖」に立ち向かう

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人が奪う理由は、飢餓や喪失感に根差す本能のため。そして奪われた者は、恨みの矛先を奪った者、または他者に向ける。その繰り返しが、恩(pay)ではなく苦(pain)を送る(forwa… もっと読む
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2020年8月の記事一覧

新しい『正しさ』の様式

新しい『正しさ』の様式

(※当記事は有料設定されておりますが最後まで読むことができます。もし面白いと思ってくださった方は投げ銭として記事を購入していただけると幸甚です。)

 TwitterのようなテキストベースのSNSにおいて、我々は整合性や一貫性といった論理に『正しさ』を求める傾向がある。

 これは古代から連綿と続いている一つの様式でもあり、過去の哲学者たちもその論理をぶつけ合うことで、それぞれの『正しさ』を主張し

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現実でもネットでも男叩きであふれていません?

現実でもネットでも男叩きであふれていません?

※メイン部分は一応全部読めます。有料部分はお布施とでも思っていただければいいです。

 一体いつからだっただろう。日本のネット環境ではまことしやかに「ネットでは女叩きであふれている」というような言説を見るようなことがあった。

 まあ、確かに普段では女性を叩くような言説というのはなかなか目にすることはないのかもしれない。テレビでは、何か女性差別的なものが発見されたらテレビや新聞などで叩かれるのは目

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「悪気はなかった」という人は「悪意があった」という人より“タチが悪い”?

「悪気はなかった」という人は「悪意があった」という人より“タチが悪い”?

人が「悪意がある」と自覚して行っている言動は、“善悪の判断材料”を持ち合わせているということだ

「悪気はなかった」「迷惑だとは気づかなかった」と言う人はその“善悪の判断材料”を持ち合わせていないのだろう

その人は

「自分にはその行為をおかしいと判断できる材料を持ち合わせがなかった」

と言っているのと同じで、今後、改善するということは期待できない

私は、「悪気があった」「悪意があった」と言

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【論破付き】大坂なおみさんのプロテストに対するクソコメントまとめ

【論破付き】大坂なおみさんのプロテストに対するクソコメントまとめ

大坂なおみさんの行動が話題となっています。

大坂さんはベスト4まで勝ち進んでいた「ウエスタン・アンド・サザン・オープン」の準決勝を棄権することを表明しました。

これは先日米ウィスコンシン州で起きたジェイコブ・ブレイクさんへの警察による銃撃事件等、一連の黒人差別への抗議でした。

大坂さんはTwitterとInstagramで自身が試合を棄権することを表明。

クソコメ殺到したのでまとめますとこ

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炎上マーケティングしたときに起こること

炎上マーケティングしたときに起こること

先日、「旅館で出てきた料理が多すぎる」という苦言風のtweetが拡散し、結果的に宣伝効果があったこと、そして発信者のプロフィールに「田端大学」というキーワードがあったことから「炎上マーケティングではないか」と話題になりました。

この田端信太郎という方を調べてみると、以前にも「コロナ禍で同業者が倒産すれば競合が減るのだからいいことだ」などと発言していて、中々すごいお方のようなのですが、それはさてお

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ポスト安倍時代のポリコレのあり方について。ゴーストオブツシマと欧米のフェミニズム本「BOYS」と「萌え絵」問題と悪役令嬢ストーリーとサムライカルチャーにハマる外国人についてなど

ポスト安倍時代のポリコレのあり方について。ゴーストオブツシマと欧米のフェミニズム本「BOYS」と「萌え絵」問題と悪役令嬢ストーリーとサムライカルチャーにハマる外国人についてなど

(トップ画像は「ゴーストオブツシマ」公式サイトより)

・はじめに
この記事は一週間前ぐらいに概ね書き上げていたんですが、なんか「記事の最後の着地をどうしようかなあ・・・」というところで何かピンとこないまま放置していたら、安倍氏の辞任のニュースが流れて驚きました。

安倍氏辞任については、いずれまたそれ自体を深く別記事で扱いたいと思いますが、手短に今月の「世界的大変化」について考えてみると、

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コロナのメディア報道と世論に思う「90年前と同じ無責任な過ち」との酷似

コロナのメディア報道と世論に思う「90年前と同じ無責任な過ち」との酷似

相変わらず、テレビでも新聞でもネットニュースでも毎日のように「コロナ感染者数がどうだこうだ」というネタが続いています。

個人的に違和感があったのは、先日8月6日、75年前のその日は広島に原爆が投下された日、その日の午前8時15分はまさにその時刻です。しかし、その時間に広島の式典の放送をしていたのはNHKだけで、他の民放各局はすべて「コロナ」の話をしていました。ほとんどのワイドショーは8時から始ま

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バズったらこんなクソリプが来ました 〜こうして当事者の口はふさがれていく〜

バズったらこんなクソリプが来ました 〜こうして当事者の口はふさがれていく〜

以前出した「私が普通と違った50のこと~貧困とは選択肢が持てないということ~」の記事がバズり、想像以上の反響がありました。メッセージをくださった方々、本当ににありがとうございました。一つひとつ目を通しては涙しました。救われた、なんて言葉もいただきましたが、救われたのはこちらのほうですよ。

クソリプが来ました当事者が声をあげると、必ずといっていいほど”クソリプ”というやつがくるというのは、ほんとう

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第270号『仕事は嫌々ながらやるもんだって誰かが決めた世界』

第270号『仕事は嫌々ながらやるもんだって誰かが決めた世界』

今と昔ではもちろん時代も背景も文化・風潮も違いますので価値観だってなんなら法律だって異なります。

私が子供の頃に多くの大人達から聞かされた言葉がありました。

「若いうちの苦労は買ってでもしろ」

本当に何度も何度も聞かされました。親にも学校の先生にも親戚のおばさんにもおじさんにも友達の親にすら言われたこともありました。

そういう時代だったのでしょう。

戦後の高度経済成長時代のことを考えると

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Mind my own business.  〜「手放す」からはじめるアート思考

お疲れさまです。uni'que若宮です。

先日書いたジェンダーギャップの記事を引き続きたくさんの方にお読みいただいているようで、

取材も沢山いただきとてもありがたいです。(先週だけで3回もやほおにでました(((((自慢))))))

ところで、SNSでの反響も大半がそうですが、実は取材いただく編集や記者の方は、なぜか女性ばかりです。これもこれで不思議なのですが、それなのでというかお話すると、ど

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サピエンス全史に批判文!

【農耕社会】が悲劇の始まりなのではない!

【農耕社会】×【権力】×【計画性の無さ】が、悲劇の始まりなのである!

原始時代の商業は、ギブアンドテイクだっただろうが、現代社会のギブアンドギブ教よりも、健全だっただろうと、予想出来る!

創作論の議論はなぜ正しさを振りかざすのか? デフォルメ・サンドイッチの話

創作論の議論はなぜ正しさを振りかざすのか? デフォルメ・サンドイッチの話

先日から異世界で外国語、サンドイッチは有りかと作家達が議論していたが、今度はデフォルメ表現で絵師達が議論しているようだ。

私個人の考えではこれらはバカバカしい議論だと思っている。
それは創作とは己を突き詰めた先にこそ答えがあり、その答えはその人のみの真実であると考えているからだ。だからこそ、他者に受け入れられることも、他者が真似することのできない聖域とも思っている。

実際、ピカソの絵を見れば分

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一番の敵はお客さん

一番の敵はお客さん

先日ツイッターで旅館のごはんが多すぎて体験価値としては・・・って燃えるやつがあって、めちゃくちゃ「あーーーーー」ってなんたんですよね。

あーーーってなったのは、炎上目的とかステマとか、サロンてやつに群がる人たちとかそういう事じゃなくて、「お店にとっての一番の敵はお客さん」という事をまざまざと思い出させられたからです。

お店にとっての敵は、競合店でも、増税や不況や、原価高騰や土地開発の導線変化で

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