記事一覧
阪大サークルオリエンテーション(サーオリ)における順路規制の行政学
「サーオリ」とは?「注意」の市場としてのサーオリーーサーオリにおいて各アクターの求める資源ーー・「注意」の消費者たるサークル側の動機は、新入生の注意(attention)という資源を最大限自団体に集中させること。
→この極致に、新入生をせき止め長蛇の列を形成する一部迷惑サークルが存在する。
・注意の生産者たる新入生の動機は、ミクロ的には自らの注意を自分の興味のある団体に集中させ、そうでない団体には
外山合宿で宗教やめました~第34回教養強化合宿体験レポート~
今回で34回を数える外山合宿ーー正式には「教養強化合宿」ーー。これまでの参加者によるレポートも数多く、今さら合宿内容のあれこれを紹介する隙もないような気もする。だが、外山合宿を通して、詳しく言えば新左翼運動史を学び、そこに「主体性の物語」を見て、十数年間所属していた宗教を辞める決断をした体験は、世に(特に合宿に興味がある者に!)知らしめる価値があると思うので、以下にそれを記す。宗教に入っていた事
もっとみる結局何が「自己責任」なのか?―社会構築主義とデカルトの実体二元論、「『自分』とは何か?」という問いについての一考―
思案の入り口 「学校・大学教育において、競争主義、能力主義、自己責任などの『勝ち組、負け組』の論理を導入することの問題点を挙げよ」と聞かれたら、あなたはどう答えるだろうか。後輩から「レポート課題のアイデアをください」と助けを乞われた私は、この問いに「『負け組』とされた人々が社会から疎外され、引きこもりや犯罪といった問題につながる」「そもそも『学力』はかなりの程度家庭環境や社会構造によって決定される
もっとみる