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creative notes #1

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2019年9月の記事一覧

「俺をバカにしたやつを絶対見返してやる!」と泣いていた息子が、それは時間の無駄だと気づくまで。

「俺をバカにしたやつを絶対見返してやる!」と泣いていた息子が、それは時間の無駄だと気づくまで。

ある日、学校から帰ってきた息子が唇を震わせていた。
小学2年になった息子は学校でのことをあまり家で話したがらないが、その日は様子が違ったので「何かあったの?」と聞いてみた。

「仮面ライダー幼児って言われた。仮面ライダーが好きなのは赤ちゃんか幼稚園児だって。」

マジか、そんな超くだらないこと1ミリも気にしなくていいじゃん、と内心思ったが息子はひどく傷ついていた。

「あなたは仮面ライダーが好きな

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スーパーの魚売り場

スーパーの魚売り場

私はスーパーによく行きます。週4ぐらいは行ってる気がします。

私は魚を食べることが好きなので、その日の魚売り場にある魚のほぼ全部に目を通します。パトロールですね。毎回毎回見ているので、例えば、冷凍が多いメカジキの切り身が、たまに「生の」切り身だったりすると、喜びを感じます。

私が普段使いしているスーパーは「OKストア」になります。OKストアの魚売り場は、年間を通して置いてある魚の種類がほとんど

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バカ殿は、バカなのに殿である

バカ殿は、バカなのに殿である

偉そうに振る舞う権利?偉ぶるにはそのための裏付けが必要だ。同じ会社の同僚や、同じクラスのあいつが、なぜか偉そうに振舞っているとき、その人は自分の頭の良さや見た目の良さ、スポーツが得意であることを理由にして偉ぶれている。

もし、偉ぶられていた人たちが反旗を翻せば、その「偉ぶり/偉ぶられ」の関係性は変化するかもしれない。偉ぶりの裏付けの質によって、反旗を翻す困難度は変わる。

バカ殿はバカなのに殿で

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『奇跡の職場』:「創意工夫にあふれた現場」には「徹底した規律」が必要な理由 | きのう、なに読んだ?

『奇跡の職場』:「創意工夫にあふれた現場」には「徹底した規律」が必要な理由 | きのう、なに読んだ?

JR東日本テクノハートTESSEI、通称「テッセイ」という会社がある。東京駅の東北新幹線ホームで列車を整列して待っているお掃除部隊の会社だ。テッセイは、ハーバード・ビジネス・スクールの教材となり、CNN, NHK など内外のメディアに取り上げられてきた。清掃という3K(きつい、汚い、危険)の職場だけれど、透明性と従業員のモチベーションを引き出す仕掛けがちりばめられ、7分で新幹線を清掃する技術と明る

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被災地にいく。

被災地にいく。



旅行でも留学でも、仕事なのか休日なのかよくわからないワーキングホリデーでもなんでもいいのだけど、海外へ渡航経験のある人のおおくが「一度は海外にいったほうがいいよ。」という。

ぼくもそうおもう。海外にいくと価値観が変わる人もいれば、日本の良さを再確認することもあれば、日本が取り込むべきいいものに気づくこともある。とにかく何かしらの変化があるのだ。

「一度は被災地を見たほうがいいよ。」
これは

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頼りの娘から「死んでもいいよ」と言われた日

頼りの娘から「死んでもいいよ」と言われた日

岸田ひろ実と申します。

車いすに乗って暮らしています。

もしかしたら「あ、かわいそうだな」「大変そうだな」「何かしてあげないといけないかな」と、そんなふうに思われた人もいるかもしれません。

11年前まで、私は普通に歩いていました。

歩いていたときの私も、きっとそういうふうに思っていたと思います。
「かわいそうだな」とか、「不幸せそうだな」とか、マイナスのイメージがありました。

でも私は、

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最愛の母に「死んでもいいよ」と言った日

最愛の母に「死んでもいいよ」と言った日

「ママ、死にたいなら死んでもいいよ」

大好きな母に、私が放った言葉です。
高校2年生の時でした。

ひどい娘だと思いますよね。
私もそう思います。
でも、母を救う唯一の言葉でした。
それしか見つからなかった。

話は少しさかのぼりまして。

私が中学2年生の時、父が突然死しました。
働きすぎによる、心筋梗塞でした。

父は建築系ベンチャー企業の経営者で、めちゃくちゃカッコいい存在でした。めちゃく

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フィーリングが合うとか、男と女とか、女の子をひっかけるやりかたとか、ぜんぜんわからない陰キャによる恋の話

フィーリングが合うとか、男と女とか、女の子をひっかけるやりかたとか、ぜんぜんわからない陰キャによる恋の話

大学4年生の夏、仕送りが止められてぼくはバイトを増やした
大学4年生の夏、新宿のとある飲食店でバイトをはじめた。

暇だったからというのもあるけれども、それ以上にお金がなかったのだ。

母は一人っ子の私を溺愛気味だったので、大学生活の仕送りはもともと潤沢だった。

しかし母親が亡くなってから、折り合いの悪い父に仕送りが止められて、バイトを増やさざるを得なかったというわけだ。

まあ、父は父なりに考

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広告費0円で掲載1500以上獲得の秘訣

広告費0円で掲載1500以上獲得の秘訣

ブランドが立ち上がる時に大事な事は売上よりも認知No,1をとる事

2014年12月にBean to Barスタイルでカカオ豆からチョコレートの製造販売を行うMinimal - Bean to Bar Chocolate - (ミニマル)を設立し、現在5店舗(2工房)を都内に展開しています。

まだまだ成功と言える状況には程遠いですが、ここまでやってこられた要因の一つに特に設立から3年間の広報戦略

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やっぱり、きてよかった。

やっぱり、きてよかった。

ほんとうは北海道のことを先に書くべきなのだろうけれど。

かたちから入りたがるぼくは、幡野さんがネパールで使っていたものと同じミラーレス一眼レフのカメラを購入した。幡野さんがあれほど口を酸っぱくして「写真家と同じカメラを使っても写真がうまくなるわけじゃない」と言っているのに、我慢できずに買ってしまった。最近のぺだるの写真は、ほとんどこのカメラで撮影している。

北海道で対面した幡野さんに、「これ、

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最後の授業は、ビールとともに。

最後の授業は、ビールとともに。

僕のことをかわいがってくれた高校の頃の担任は、文学少年をそのまま大人にしたような国語の先生だった。丸メガネに中分けの髪、ヒゲを生やしていて、ループタイ(紐のネクタイ)をしている。温和な人で、小説家の宇野浩二の若い頃に似ている。

「しゃべり方に特徴があって…」という話を以前ネット放送で話した時に、リスナーから「枯葉先生」というアダ名が付いたので、今回も枯葉先生と呼ばせていただくことにする。なぜそう

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第9回 主人公はのび太

第9回 主人公はのび太



「ドラえもんみたいなAIロボットができたら、看護師は必要なくなるかもしれない。」

どういう流れでこの話になったのか、いまいちよく覚えていないのだけど、バイタルをとる看護師さんとAIの話になった。非医療者にとって、鮮度が高く正しい情報にありつくというのは、難しいことでもある。

AIが進歩して精度が上がり、「ヘイ!siri」や「OK!google」などがホームドクターの代わりになって医療の相談

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夏休み明けに学校に行けなかった人へ

夏休み明けに学校に行けなかった人へ

学校に行くのが一番辛いのは夏休み明けだ
夏休みに入る前はどうにかこうにか学校にいけていたのに、リフレッシュしたはずの夏休み明けほど学校に行くのが辛い
高く上るほど落ちるのが怖いのだ
九月一日、楽しみで仕方ない気持ちで学校に行った子も夏休みが終わるのは寂しいけれど学校に行ってみたら楽しかった子も歯を食いしばるように頑張って学校に行った子も学校にいけなかった子もいるだろう
私は昔不登校だった
夏休み朝

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ロバート・ツルッパゲとの対話 : 魔法使い

ロバート・ツルッパゲとの対話 : 魔法使い

電気の本と、電気製品の説明書の違いは何か。

本を読むのは、応用が利く知識を得ること。説明書はその製品を使うためのモノで、新製品が出たら役に立たない。今求められているのは、「知識なんかどうでもいいんですよ。明日売れる方法だけが知りたいんですから」というマニュアル。

「勉強するのは、魔法を使えるようになること」

という誰かの言葉を聞いて納得した。目の前にある問題への対処法ではなくて、すべてを根本

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