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#エッセイ
まず屈服する。そこから全てが始まる話。 #教養のエチュード賞
私は、理想と現実の区別がつけられない人間だった。架空の理想の自分像を、本当の力を発揮した自分と思いたがる性分をやめられなかった。
まだ本気出してないだけ本気出せる環境にいないだけ。もっと出来るはず。認められるはず。もっと強く、もっと深く、もっと魅力的な人間であるはずなのに。いつまでたってもそうなっていないのに、諦めきれない、どうしようもない大人だった。
社会的に認められたかった。大きな影響力が
私って、ほんとうに空っぽなのだろうか
noteで才能の塊がもがいていたり、漂っていたりする姿を見るたびに心が痛む。「おかしいだろう」という叫びが蘇る。これは、その人の才能と現実の処遇の差への叫びであり、私の中にずっと潜んでいる叫びでもあるようだ。
「いつか思い切りやりたいことをやってやるんだ」その無邪気な気持ちは鎖でがんじがらめにされていて、結局いつだって、なんとなくやりたいことをやっている風の世界に引き戻されてしまう私がいる。
髪。クリエイティブ・ディレクターの愛
去年、母親の癌が発覚した。
「電話なんかして悪いと思ってる。でも、一応…」
そう言いながら報告する母の、
掠れているくせにキンキンと耳障りな声を、私は十数年振りに聞いた。
【この女を二度と母とは思わぬ!】と、
固く決意した15歳のあの日の私が…
そう、私達セラピストが【インナーチャイルド】と呼ぶエネルギー体が、
『都合良く頼らないで!あんたなんか!あんたなんか!』
と暴れ出すのを自身のうちに
透明な自分のまま生きていく
私はいつも、気付くと誰かの真似をしていた。
意図的に真似をするのではなく、してしまう、という感覚に近かった。私はとにかく人の影響を受けやすいらしく、相手に対する好悪に関係なく、相手の影響を受けてしまう。
例えるなら水みたいなものだ。水は混ざるものによって鮮やかな色を示すことがあれば濁りもする。けれど、水自身は混ざる相手を選べない。
ひらたく言えば「うつる」。なんでも。仕草、話し方、筆跡、文章
過去に目を向ける事は時間の無駄なのか
「人生は一度きり、時間は有限なのだから、過去に囚われるのは時間の無駄だ。それよりも未来について考えた方がいい」
こういう論調をたまに見る。
わたしはこの考え方が嫌いだ。
わたしはネガティブだし、よく過去の失敗であーだこーだ悩むことが多い。先のことを考えれば恐怖で足元がすくむ。それでも前を向こうと、過去からヒントをもらうために過去について考えているから、そんな自分を否定された気になる。
だか
ぜんぶ「若気の至り」なんだ。
例えばの話。
付き合っていた女性がいた。
しかし、その彼女に内緒で浮気をしてしまった。
それも1度や2度では済まず、なんと30人もの浮気相手を作った。
そして、それぞれに「彼女がいる」と言えず、隠し通すために彼女の名前を呼び間違えないようgoogleカレンダーに名前と女性の出身地を書いておく。「ゆみこ 埼玉」みたいに。
挙げ句の果てには、仕事でも作らないぐらい立派なガントチャートを引いて、各