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音楽のお勉強

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【データ提供】かんたん操作のスケール・コード学習ツール【8段・12段鍵盤図】

【データ提供】かんたん操作のスケール・コード学習ツール【8段・12段鍵盤図】

ジャズやポップスなどを演奏する人、音楽理論を学ぶ・教える人の助けになるツールです。

面倒くさいスケールやコードの勉強スケール、コードって種類が多くて覚えるのが大変なんですよね。

ジャズやポップス、ファンク等の演奏では欠かせないと理解しつつも、いかんせん勉強が面倒くさい。

メジャー、マイナーという基本コードから、sus、dim、チャーチ・モードなんてややこしいものまで。

さらにそれぞれ12k

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世界は音に包まれている !  Part.5(最終回)

世界は音に包まれている ! Part.5(最終回)

連載4回のはずが、前回のレオン様が長くなってしまったので、2回に分けました。今回は、本当の最終回パート5です。

『音の美しさ』の続編です。
世界は音に包まれている Part.1
世界は音に包まれている Part.2
世界は音に包まれている Part.3
世界は音に包まれている Part.4

音と建築。リズムや調和を感じるのは、なにも、歴史的な建築物だけじゃありません。ちょっと視点を変えて、周り

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音の美しさ

音の美しさ

目で見て、手で触れて感じることのできる石。

角が丸くなり、表面の光沢が失われ、ところどころに溝や小さな穴があり、いままで、生きてきた証を、見せてくれる、風化した石。

まったく同じように、長い時間をかけて、いままで生きてきたのに、風化という言葉が当てはまらない、音。

わたしはキリスト教徒ではないけど、たまたま訪れた教会で、ミサが開かれていると、そのまま滞在することがあります。

ミサのときどき

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世界は音に包まれている Part.1

世界は音に包まれている Part.1

『音の美しさ』の続編です。

音楽。音を奏で、その音色を楽しむこと。
耳で聴き、時には感情をゆさぶり、時には気持ちを穏やかにしてくれる、心の処方箋のような存在。

自然、黙想。そして、音楽。昔から「音楽とは?」と、宇宙の真理を考えるごとく、深遠に思慮し、歴史に名を残した哲学者達。

紀元前6世紀頃のギリシャ。手を伸ばせば届くかのように、星の光が地上に降り注いでいた時代。

エーゲ海から聞こえてくる

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世界は音に包まれている Part.2

世界は音に包まれている Part.2

『音の美しさ』の続編です。
世界は音色に包まれている Part.1

美しさとは、調和である。音楽だけど、音楽じゃない。中世時代は音楽をどう解釈して、宇宙、神、人、との調和を図ろうとしたのでしょう。

ロマネスク様式の教会と音楽。天使が奏でる、天上の音

欧州で、キリスト教が世界の中心となると、神学が生まれます。神学では、天体の調和の観念は、天使の音楽として解釈し直されます。

昇天したマリア様が

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世界は音に包まれている Part.3

世界は音に包まれている Part.3

『音の美しさ』の続編です。
世界は音に包まれている Part.1
世界は音に包まれている Part.2

建築と音楽の、数合わせ。ルネッサンス時代に入ると、以前に登場したブルネレスキと、彼と同時代に生きたレオン・バッティスタ・アルベルティが、フィレンツェ国の空間に手を加えます。

まずは、ブルネレスキに登場してもらいましょう。1420年に着工し、1436年にクーポラが完成。聖堂の献堂式が行われます

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世界は音に包まれている Part.4

世界は音に包まれている Part.4

『音の美しさ』の続編です。
世界は音に包まれている Part.1
世界は音に包まれている Part.2
世界は音に包まれている Part.3

音楽は、音色が流れるように続く、時のなかでの美しさ。
建築は、建物にリズム感を与える、空間のなかでの美しさ。

この二つに共通する調和。それは、算数や幾何学が出会う場でもあります。

中世時代の美しさは、床面も柱も、幾何学から割り出されていましたが、ルネッ

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ブリットポップとは? 〜 90年代の音楽シーンを辿る旅 Vol.3

ブリットポップとは? 〜 90年代の音楽シーンを辿る旅 Vol.3

1990年代の英国に登場した音楽ジャンルどこか後期のビートルズを思わせるような曲調。適度にロックで、適度にポップで、適度の哀愁のあった曲の雰囲気。

こういった雰囲気を持つグループが90年代英国に登場しました。これらを称して、ブリットポップと呼ばれるようになります。

実は、この音楽が流行った背景にあるのは、リバイバルとも言える音楽の流れでした。

リバイバルとは1970年代中頃、パンクムーブメン

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世界~日本の音楽史まとめのページです(2023/10/3更新)

世界~日本の音楽史まとめのページです(2023/10/3更新)

音楽史まとめのページです。ライフワークのようになっている音楽史、音楽シーンの記事一覧をこちらにまとめておきます。過去記事で、いったん下書きに戻しているものは随時公開しますし、これから新たに描く記事もこちらに集約いたします。

また、しばらくすると有料化していますので、それは↓のマガジンに集約していきます。単体で1記事ずつご覧いただくよりも、楽しんでいただけると思っています!

◆有料マガジン(有料

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リズムの音楽理論を、非線形科学的にアップデート!【カオスリズミック・セオリー】

リズムの音楽理論を、非線形科学的にアップデート!【カオスリズミック・セオリー】

なぜリズム理論は軽視されてきたのでしょうか?
音楽理論では残念なことに、リズムの重要度が低いです。

しかし民族音楽学の発展とともに、リズムの再評価が目覚ましいものとなっていることはご存知でしょうか?

世界中の民族音楽を聞くと、リズムが重要でないなどとは口が裂けても言えません。リズムの情報は、楽器の音に、声に、そして舞踊へ変換されて私達と共有されます。

西洋音楽を評価軸とした音楽理論のままでは

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劇伴音楽の作り方

劇伴音楽の作り方

こんにちは。
劇伴作曲家の天休です。

今回は劇伴音楽の作り方について、自分の全知識を公開したいと思います。

1.はじめに僕は昔、ひょんなことから劇伴作曲家志望者のデモテープを大量に聴く仕事をやったことがあります。

数十曲聴きましたが、ハッキリ言って全部(日本の劇伴としては)NGでした。

ジョンウィリアムズ風のもの、ハンスジマー風のもの、転調したり、展開が分かりづらいもの……。

僕もがむし

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クラシック音楽史とポピュラー音楽史を1つに繋げた図解年表 (PDF配布)

クラシック音楽史とポピュラー音楽史を1つに繋げた図解年表 (PDF配布)

従来の学問的な「クラシック音楽史(西洋音楽史)」と、各ジャンルを個別に追うことでしか情報が分かりづらかった各「ポピュラー音楽史」を、一つの時系列に並べてみた図解年表です。

クラシック、ジャズ、ロック、ヒップホップ、クラブミュージック、映画音楽、ミュージカルなどを網羅した、今までにない視点の表が完成できたと自負しています。

この記事をPDF置き場にして最新改訂版を随時更新することにします。

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