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人権を考えるときの示唆としてー様々なテーマー

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「心の傷」によって“失われたもの”を取り戻すために

「心の傷」によって“失われたもの”を取り戻すために

昔に書いたものが出てきたので、よかったら見てくださいね。

キーワード:トラウマ  いじめ  不登校  機会喪失 三次被害

・はじめに

 近年、学校や社会でメンタルヘルスの問題が大きく取り上げられている。「トラウマ」や「鬱病」といった心の傷を治療する動きが社会的に求められ、教育関係者や心理関係者などの役割がさらに重要となっている。一方で、「心の傷」がもたらす“失われたもの”にはあまり目が向けら

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小さな声が行き着く先を探して

小さな声が行き着く先を探して

僕は小さな声を届けられる“何か”を作りたいけれどうまく形にできない
たぶん、それは「なにができるか考える」ことを失くしたからかもしれない。

・小さな声をどこでもかき消されてしまう

いつも小さな声はかき消されてしまう
大多数にとって“不必要”な声は揉み消さないとならない。

自分たちの“知らない”、“経験のない”、“見たことのない”ものは聞いている振りをする。
それは、自分たちが“守ってきた自分

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“マイノリティ”を喰いものにする人たちへ

“マイノリティ”を喰いものにする人たちへ

 

 マイノリティとされる人達の経験や視点は、貴重なものであり話題性がある。しかし、それを運用し、話題にし、お金にして搾取するのはマジョリティである。

 なぜなのだろうか、マイノリティの「経験や言葉」を簡単に自分たちのものにしてしまうのだろうか。

 勝手に自分たちのもののように使い、還元することもしないのに善意と世論に守られる。一方で、マイノリティたちは守られることはない。

 いや活動をし

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電車に乗る前に思ったこと

電車に乗る前に思ったこと

一人の行動で、その人が所属するであろう集団の人間を否定するのは間違ってるよね…

某駅で、それなりに人も並んでいるホーム。もうすぐ電車が入ろうとすると、突然、黒人の学生くんが横入りをした。それと同時に電車のドアが開くと、我が先とばかりに入り座った。すると、並んでいた人たちは白い目をすると同時に「外人は仕方ない」「黒人だからかね」などとこそこそはなす。

もしかしたらこれが日本の日常的な感じかもしれ

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老いた者と若者の未来

老いた者と若者の未来

家には90歳と16歳(人間だと91歳)になるものがいる。

僕は26歳あと少しで27歳

未来が見えないなかで、今年はある試験のために勉強している。加えてフルタイムの仕事を抱えている。

16歳の方は、24時間ずっと吠え続け、家にも入れることができないため外で1人吠え続ける。(家の中は外だと認識しているため)

90歳になる方は、歩けないのに立ち上がり、1人で亀のように転んでいたり、記憶がなかった

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ひきこもり経験者や支援者たちの声で感じるモヤモヤ

ひきこもり経験者や支援者たちの声で感じるモヤモヤ

そもそも、ひきこもりは、ひきこもるという現象だけではない。様々な複合的な原因と現象が折り重なっている。

その複合的な原因や現象は、可視化されない、
言葉で言い表せないものも多くある。

川崎の事件や元事務次官の事件

その共通項が「ひきこもり」だったことで、
何度目かの世論を巻き込んだ議論が行われている。

僕自身もいじめを原因として数年ほど、ひきこもりを経験している。ただ、少し社会に対する、環

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死を選ぶ権利ー頑張った人のためにー

死を選ぶ権利ー頑張った人のためにー

最後にいくつか「自死援助」に関する論文等を載せておきます。
何か参考・議論になればいいです。

世界は、うまくいった人だけのもの。
そして、「努力が実る」のは恵まれた人が諦めないから実るのである。

毎度、話しているからこそ
その事実を壊したかった。この手で変えたかった。
同じように苦しむ人を救いたい。

でも、その前に自分が救われなければ意味がなかったのだ。

僕がこんなことを考えている、決めた

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可視化された障壁VS可視化されない障壁

可視化された障壁VS可視化されない障壁

そもそも勝ち負けなんかあるものか、と問われそうな内容だが、真剣に考えていかなければならないテーマではないだろうか。

ここでの定義は、以下の通りに進めていく。

可視化された障壁とは、目に見えるもの、行動的な面から推測しやすい、つまり、身体的なハンデや発達的な課題、性や病などからの差別や障壁、困難さなどといったものである。

可視化されない障壁とは、人生の中で受けてきた痛みや課題、喪失(身体的な障

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「何もしない」のに正義を気取る者ー育児や介護のなかでー

「何もしない」のに正義を気取る者ー育児や介護のなかでー

子育てや介護というものは、人間や動物問わず付いて回る。そこに協力者がいるか、支援施設があるかないかで状況は大きく変わる。しかし、みんながみんな助けがあるわけではなくて

子を産む女性の多くが、離職・休職後のキャリア形成の問題に直面し

男女ともに両親の介護によるキャリア離脱による将来不安し

ヤングケアラーたちのライフコースの喪失から来るやり直せない社会であり

などなど

1から100まで相手に

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外見至上主義(ルッキズム)と見た目問題ーGVHDに焦点をおいてー

外見至上主義(ルッキズム)と見た目問題ーGVHDに焦点をおいてー

まとまりがないのと、一つの現象を初めて目の当たりにした者が書いていることをお許し頂きたい。

誰もが「外見」で他者を判断してしまう。

それは、人間であるが故の本能なのかもしれない。

容姿の若さや整っていることが、子孫繫栄に結びついている限りは切っても切り離せない。

多くの人は、外見至上主義を受け入れてしまう。
容姿のいい人間の言いなりになったり、こびへつらってしまう。

容姿が「悪く」映って

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