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アメリカ滞在中、アジア系差別と思われる出来事を前に思ったこと
少し前、アカデミー賞授賞式でのアジア系差別が話題になっていた。報道を傍観しつつ、心の中は様々な思いが駆け巡っていた。
記憶のすみに追いやっていた、アメリカ滞在中のシーンがいくつか蘇る。
2年間のアメリカ滞在中、たくさんの素敵な出会いがあったし、様々な国の興味深い文化に触れることができた。
ただネガティブなことが一切なかったというと嘘になる。人種差別の多くは見方によって変幻自在で、ジャッジが難
週末の朝をちょっぴり豊かにしてくれるのは、近所のパン屋さん 〜ボストンのパン屋さん「Iggy's」
その土曜は完璧な朝だった。だから私はいつも通りの朝ごはんで一日を始めるのをやめてみた。
近所のパン屋さんでスモークサーモンとクリームチーズのたっぷり入ったベーグルサンドを買って朝ごはんにしよう。きっと完璧な朝食になる。
朝に弱い夫が出張中だったので、子供達と特別な朝をつくる絶好の機会だった。
❍真面目なパン屋イギーズ
パン屋の名はイギーズ。 いつ行ってもパンを焼く匂いの漂うレンガ建ての大き
学び直しウェルカムなアメリカで、 学び直しにチャレンジした話
半年間、スキマ時間限定ではあるが日本語断ちをしていた。それくらい英語学習が停滞していたし、だからこそ真剣に向き合えたんだろう、と今なら素直に思える。
多くの人が言うように、アメリカに住んでいるだけで英語力が劇的に向上するなんてことは、ほぼ不可能だと思う。
いまどき、分からないことがあってもネットで調べればたいていのことは解決できるし、Google翻訳やGoogle Mapのクオリティだってだい
紆余曲折の4年を経て、ようやくの海外赴任へ
「ボストンへ転勤することになった」。夫からそう告げられたのは4年前。海外勤務はかねてからの夫の希望だったので、家族としては喜ばしいことではあった。
その後、理由を異にする3回の延期があった。直近の延期は昨年で、コロナが原因。引っ越し屋さんとの打ち合わせや予防接種もすべて完了していたので、かなり拍子抜けしたのを覚えている。
そして4年経つ今も、ぜんぜん日本にいます(笑)。
■心構えの積み重なり
母の手掛けた食卓目指し、私は今夜もキッチンに向かう
おそらく多くの人にとってそうであるように、子供の頃の私にとって、何よりかけがえのない家族の時間は、「夕食の時間」だった。
それは、決まって19時に始まる。うだるような暑さの残る夏の浅い夜にも。オリオン座がまたたく冬の深い夜にも。
18時頃になると台所から良い匂いが立ち込めて、思わず母の背中に「今日のご飯なに?」と尋ねる。「焼き魚よ」と言われれば、ちょっぴり残念な気持ちになり、「ミートソースだ