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食をつくる

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やますで取り扱うアイテムの作り手に迫ります。きっかけや作り方、食を通して千葉をお伝えします。
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先代が大切にした、子供でも食べてもらえるイワシの味。 ー 千葉のおいしいを大切に ー

先代が大切にした、子供でも食べてもらえるイワシの味。 ー 千葉のおいしいを大切に ー

さかなのイメージって、どんな感じだろう。「魚は体に良い。」「魚は食べた方が良い。」テレビやメディアを通じて、そんな言葉を耳にすることがありますが、実際問題でいうと「子供が苦手。」「調理するのが大変。」と、苦手なイメージやネガティブな印象が多いのも魚です。

苦手な方のことを考えてみると、例えば焼き魚では、「骨がある。取らなきゃいけない。」「匂いがちょっとキツイかな。」「調理の手間が多く、自分で捌け

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いっちょまえの枇杷に育てるために。 ー 千葉のおいしいを大切にする ー

いっちょまえの枇杷に育てるために。 ー 千葉のおいしいを大切にする ー

南房総では、4月から6月にかけて旬を迎える果物があります。それは枇杷です。南房総で収穫される枇杷は、「房州びわ」として名高くブランド品でもあります。

南房総の枇杷は、歴史も長く約270年もの歴史があります。そして毎年のように皇室に献上されており、その味わいは初夏にふさわしい爽やかな風味を感じることができる果物でもあります。

私たちも房州びわの販売に関して携わっていることもあり、南房総の房州びわ

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老舗「福屋」の魅力。銚子の炭火焼きせんべいを訪ねて。 ー 千葉のおいしいを大切に ー

老舗「福屋」の魅力。銚子の炭火焼きせんべいを訪ねて。 ー 千葉のおいしいを大切に ー

きっかけは、年末にあったお得意先さまからのご注文だった。最初にご連絡した際にいただいたお客様の要望が、「お歳暮を差し上げる方達が、ご年配が多く、人気になるのがお煎餅なんです。」というものだった。

「お煎餅か。。。」

現状、取り扱いある商品で実は、お煎餅というのは種類がないことを人sきしていた。おかきならあるんです。おかき系だと商品が嵩張ってしまい、ご希望の価格に見合う形でのご提案が難しかった。

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甘酒づくりに欠かせない米麹のお話。知れば知るほど、わからなくなる。

甘酒づくりに欠かせない米麹のお話。知れば知るほど、わからなくなる。

寒いと何故か頭に浮かぶ飲み物。お正月も3日目の夕暮れ時となりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。お土産業界というお仕事に携わるようになってからというもの、お正月になると必ずといっていいほど、手に取る商品があります。

それが、甘酒です。

子どもの頃、どうもその風味に馴染めずあまりいい印象がなかった甘酒ですが、大人になったせいからなのか口にすると「あれ。こんなに飲みやすかったっけ?」と思うくら

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砂糖を加える簡単さと、甘さを引き出す難しさ。甘酒のお話。

砂糖を加える簡単さと、甘さを引き出す難しさ。甘酒のお話。

老舗味噌店の甘酒の素。「おそらく年始のイベントで甘酒が配られるんだろうな。」

そんな事を思わせる注文が、年末になると多くなります。弊社では、主に米麹で作られる甘酒の素の販売を行っています。甘酒って、どうしても「酒」という文字が入るので「アルコール入ってない?」と聞かれてしまうこともしばしば。

甘酒にも色々種類がありまして、米麹を原料に作られる甘酒や、酒粕を使用する甘酒。酒粕で作る甘酒などなど。

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千葉と食と人とをつなげる秋の祭典 ー いただきます やますまつり2023 ー

千葉と食と人とをつなげる秋の祭典 ー いただきます やますまつり2023 ー

まずは、昨年のオープニングセレモニーの様子をご覧ください。

あの笑いあり、感動あり、楽しさあり。と多くの人と、食とを繋いだ千葉県で行われたイベントをもう一度!ということで、今年もやってまいりました。

開催期間中のイベントは、下記目次の日程をクリックしていただければ、ご確認いただけます。

昨年大好評で幕を閉じた【いただきます、やますまつり】から、はや1年。今年もやってまいります。実施期間は、1

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これぞ銚子名物。地元愛がつくったさば寿司①

これぞ銚子名物。地元愛がつくったさば寿司①

千葉県銚子市。私は千葉県民ながら行ったことがなかった。私の中の銚子のイメージは「the 漁師町」といった屈強な漁師さんたちがすれ違う硬派な感じを勝手に想像していた。

銚子駅から徒歩5~10分ほどのところにある「銚子プラザホテル」さんに今回お邪魔します。

銚子プラザホテルさんは、房の駅で人気の「さば寿司」を出してくださる生産者さんです。私の脳内では「さば寿司とホテル」がうまくくっつかずなんだか変

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はじめての魚捌きに挑戦。工場の達人に倣う。

はじめての魚捌きに挑戦。工場の達人に倣う。

いわしと聞いて、真っ先に浮かんでくる商品があります。

それは「ピリ辛いわし」です。

私が入社する前から、房の駅を支えてきた看板商品。しかし3年程前に製造している工場が変わり、現在は東金に工場を持つ【小川屋味噌店】が、その味を変わらずに引き継いでいます。

販売する上で何度か試食をさせてもらってきたが、青魚特有の臭みもなく骨も柔らかくて、いわしが得意ではない私でも食べやすく美味しい!いわしの甘露

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100年以上もの間つづく、歴史を守り続けていく人たち。南房総の房州びわ。 ー 千葉のおいしいを大切に ー

100年以上もの間つづく、歴史を守り続けていく人たち。南房総の房州びわ。 ー 千葉のおいしいを大切に ー

4月になると千葉の南房総では、房州びわの出荷がはじまります。収穫は4月の温室栽培で育てられたものからはじまり、6月には露地栽培で育てられた枇杷の出荷へと続いていきます。

5月の母の日には温室栽培の枇杷を贈り物として、また6月には露地栽培の枇杷を父の日の贈り物として、ご利用いただくことが近年多くなっているように見受けられます。

そして弊社でも、お世話になっているのがびわ園さんの一つに川名びわ園さ

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「うまく行く」が手応えになり、自信につながっていく。【じゃばらキュウリ】

「うまく行く」が手応えになり、自信につながっていく。【じゃばらキュウリ】

前回つくった南房総みかんパスタの時から、少し話が出ていた今回のじゃばらキュウリ。ぼくの中では、キュウリはサラダで食べるイメージ。だから、「火を使わないし簡単なのだろう。」と料理をしないながら甘くみていた。

正直な話「キュウリでこれ作ろう!」と、正確には決まっていたようないなかったような、そんなボヤッとした感じで迎えた当日だったので、半分「今日は、何やるんだっけ?」くらいに思っていました。

そし

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知れば知るほど、納得できなくなる。

知れば知るほど、納得できなくなる。

グループ会社に、江戸時代から続く老舗、小川屋味噌店がある。小川屋味噌店は、味噌づくりからはじまり金山寺味噌、漬物、惣菜、今では魚の佃煮も手がけている工場だ。

過去に見学をさせてもらった事はあるが、味噌づくりの見学をさせていただいた程度で、これと言って記憶に残っていない。

あれから月日が流れ、とある一本の電話から今回再度行くことになった。ただ、今回は味噌とは関係ないという。であれば、あれしかない

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花より、やっぱり団子でしょ。【Vol.2】

花より、やっぱり団子でしょ。【Vol.2】

和菓子歴50年以上の職人、高梨さんのところで和菓子づくりに挑戦。この前noteにまとめた桜もちに続き、今回は最中編。前回の桜もち編は、こちらになります。

桜もちづくりでは、今まで食べるだけだった和菓子をつくると言う厳しさを知り、歴史や文化を少しばかり知った感じでした。

最中は最中で、餡子をつめるだけのイメージしかないのに、とても難しかった。これには一緒に体験しに行った、同期の茂木くんも同じ感想

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和菓子づくり50年以上の職人さんのところに行って学んできました。

和菓子づくり50年以上の職人さんのところに行って学んできました。

まず最初に一言、言っておきたいことがあります。

「高梨さん。いつもありがとうございます。」

体験をしてみて、この言葉しか思い浮かびませんでした。高梨さんとは、店舗にいつも和菓子を納品してくれる和菓子職人さんのこと。今回はいつもお世話になっている和菓子職人さんのところへ体験を兼ねて、色々学ばせてもらいに伺いました。

皆様がどれだけ、ぼくの事を存じていただけているかわかりませんが、料理が不得意で

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花より、やっぱり団子でしょ。【Vol.1】

花より、やっぱり団子でしょ。【Vol.1】

今年は、例年より気温が低い日が続きます。寒いのは苦手で、春の暖かさが恋しく感じます。春よ来い。早く来い。早く来れば、あの季節になります。わたしの好きな桜餅!桜が咲かずとも、ひな祭り頃から店頭に並び始めるあの味。

桜餅に限らないけど、あまい和菓子が大好物。

この画像を見るだけで、喉がゴクリだ。

興味を持ったら行かない理由などない。今回は、房の駅でお世話になるようになってから約20年ほど。和菓子

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