Akane

人のことが好きですが、人付き合いは苦手です。生きている素晴らしい世界のことを書いていま…

Akane

人のことが好きですが、人付き合いは苦手です。生きている素晴らしい世界のことを書いています。

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  • 同じだと思うくらいに近くて、完全に違うあなた

  • 遠く離れた、それでも志を共にする相棒

    私の周りの、魅力的な友達についてまとめています。

記事一覧

幽霊は糖質か、はたまたシグナルか?

最近、浜田山にある古着屋兼カフェ兼読書スペース?にたまに行くようになった。大学の先輩が開いたお店で、とっても居心地が良い。東京で暇になるといつの間にか浜田山に足…

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1年前
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未練タラタラの亡霊は成仏しないことこそが心の底からの成仏かもって思った話

ええと、なんでこうしてまた書き始めているかというと、端的に言えばまた演劇の再公演が決まったからです。↓↓↓ ■ 公演日程 2023年2月18、19日 @中野 スタジオあくとれ …

Akane
1年前
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未練タラタラの私を成仏させるの巻

こんばんは。ご存知の方も多いと思うが、実は、あれほど懐かしんでいた(未練タラタラだった?)演劇を最近またやり始めた。大学のサークルで一緒だった先輩たちが、卒業後…

Akane
1年前
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【気まぐれ読書】チェーホフ『三人姉妹』 〜まつりのあとを生きる人たちは人生をどう彩るべきか〜

チェーホフの三人姉妹という本を読んだので感想を。久々に、堅苦しい本から逃れて戯曲なるものを読みました。 あらすじ まあ、こんなような話だ。全体の感想としては、チ…

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1年前
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いつか死ぬ。でも今生きている。

最近全然文章が書けてなかった。考えることが少なくなったのかな、とも思う。人との関わりを減らしたから、自分の周りで起こる出来事が減ったのかもしれない。それでも心の…

Akane
2年前
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便利さの先

今日も、私は何かにお金を払って生活している。食べるもの、飲むもの、着る物、使う物、居る場所、誰かとのコミュニケーション…。何気なく生活しているようでありながら、…

Akane
2年前
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23歳、もうすぐ24。3年半ぶりにフリー。

3年半ほど一緒にいた恋人と別れた。あっけなかった。先週の今ごろは別れる予感なんて微塵もなくて、六本木でデートしていたよね。でっかいケーキを食べて、「次来るときは2…

Akane
2年前
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「絶対いいことありますよ!」かけてくれた言葉、そっくり返せなかった自分が憎い

9月最後の金曜日、クタクタに疲れて帰路についた。華金、なんて言葉が流行ったりもしたけど、心配事が多いこのご時世、大したリフレッシュもなく、過ぎていく金曜日。「仕…

Akane
2年前
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交換が見えなくなっている現代〜消費者には値段くらいしか見るものがない〜

私たちは日々交換の中で生きている。今日食べたハンバーグも、誰かが育てた牛をいろいろな人がお金と交換して加工し、私たちも消費者としてお金を払って食べている。今日起…

Akane
3年前
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占います?

clubhouseというSNSをご存知だろうか?完全招待制で、コミュニケーションは全て音声のみ。誰かが話しているのを盗み聞きすることもできるし話したいと思ったらハンズアップ…

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3年前
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資本主義と暇

あなたの生活において、暇だと感じる時はどのくらいあるだろうか?そして、その暇を退屈だと思うときはどのくらいあるだろうか? 私個人において考えてみた時、暇だと思う…

Akane
3年前
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私たちの受動的ナルシシズム

「人間らしい生活をしたい」これが私の夢だ。 でも人間らしい生活ってなんだろう? いろいろな意見があると思うが、今私が思っている人間らしい生活とはこうだ。 人間ら…

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3年前
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私のかなこ

よく、夢をみる。不思議に夢にはインターネットの世界はない。全てのコミュニケーションがアナログで、いつも見るよりも原風景的な何かが広がっている。いつも私の大好きな…

Akane
3年前
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風の谷のナウシカから人類としての私を考える

今思ってみれば、私が生きていることや社会に出ることに疑問を感じ始めたのは大学受験が終わった夏休み風の谷のナウシカを読んだ時からかもしれない。 私は大学には高校を…

Akane
3年前
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来年もよろしく、と自分を抱きしめる

2020年が、終わる。終わるっていう感覚よりは、リレーのバトンタッチという感覚だ。2021年がそこまできている。今年も自分よ、頑張ったな。来年もよろしくね。そう体をさす…

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3年前
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心のモザイクを払拭するには

忙しい期末期間が終わって何日かが過ぎた。この1ヶ月、身の回りでいろいろなことが起きて、ずっとモザイクがかかったような精神状態だった。苦手な冬が本格的に到来したと…

Akane
3年前
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幽霊は糖質か、はたまたシグナルか?

幽霊は糖質か、はたまたシグナルか?

最近、浜田山にある古着屋兼カフェ兼読書スペース?にたまに行くようになった。大学の先輩が開いたお店で、とっても居心地が良い。東京で暇になるといつの間にか浜田山に足が向いている。この前、そのお店でした話が面白かったので記録。

ことの始まりは、その場に居合わせた人の突然の「幽霊は糖質だと思う。」という発言だった。
「幽霊は糖質だと俺は思ってる。だから怖くない。」
その人(めんどくさいのでこれ以降はAさ

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未練タラタラの亡霊は成仏しないことこそが心の底からの成仏かもって思った話

未練タラタラの亡霊は成仏しないことこそが心の底からの成仏かもって思った話

ええと、なんでこうしてまた書き始めているかというと、端的に言えばまた演劇の再公演が決まったからです。↓↓↓
■ 公演日程
2023年2月18、19日 @中野 スタジオあくとれ
-2月18日:★11:00(プレビュー公演)/15:00/18:30
-2月19日:13:00/16:30

さて〜と、以前の投稿でも書いた通り、端的に言えば自分の情熱が演劇で生きていくほどの覚悟にはならなかったことがショッ

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未練タラタラの私を成仏させるの巻

未練タラタラの私を成仏させるの巻

こんばんは。ご存知の方も多いと思うが、実は、あれほど懐かしんでいた(未練タラタラだった?)演劇を最近またやり始めた。大学のサークルで一緒だった先輩たちが、卒業後今度は東京で集まって社会人劇団をやっていて、役者として出演させてもらえることになった。夢にまで見た舞台。5年ぶりの役者。あの時の私はどうやってセリフを覚えていたんだっけ?あの時の私の集中力はどこに行った?あの時の私の燃えていた情熱をなぜ恥ず

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【気まぐれ読書】チェーホフ『三人姉妹』 〜まつりのあとを生きる人たちは人生をどう彩るべきか〜

【気まぐれ読書】チェーホフ『三人姉妹』 〜まつりのあとを生きる人たちは人生をどう彩るべきか〜

チェーホフの三人姉妹という本を読んだので感想を。久々に、堅苦しい本から逃れて戯曲なるものを読みました。

あらすじ

まあ、こんなような話だ。全体の感想としては、チェーホフ、いつものごとく皮肉がとてもよく効いている、だろうか。一幕では「働けば、つまらない今の生活から抜け出せる」なんて言ってるのに、ニ幕では「ああ、仕事が辛い。仕事のせいで老けたし、痩せたし、いいことなし!」とまあこんなところだ。憧れ

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いつか死ぬ。でも今生きている。

いつか死ぬ。でも今生きている。

最近全然文章が書けてなかった。考えることが少なくなったのかな、とも思う。人との関わりを減らしたから、自分の周りで起こる出来事が減ったのかもしれない。それでも心の中に残ってることがあるから、書いておく。

はっきり言って、2018年以降、老後の人生を生きている。あの頃、演劇がやりたかった自分。「私はアートの力を信じる」なんて独りよがりの言葉ではなく、誰もがわかる論理的かつ具体的な言葉または行動でアー

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便利さの先

便利さの先

今日も、私は何かにお金を払って生活している。食べるもの、飲むもの、着る物、使う物、居る場所、誰かとのコミュニケーション…。何気なく生活しているようでありながら、私たちの生活は消費に溢れている。私個人のことを言えば、生活の中で消費者であることの方が断然多い。確かに日々文章やコンテンツを作成=生産しているといえるが、どんなに頑張っても、1日3本〜5本の記事が書けるか書けないかで、クタクタに疲れ果ててし

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23歳、もうすぐ24。3年半ぶりにフリー。

23歳、もうすぐ24。3年半ぶりにフリー。

3年半ほど一緒にいた恋人と別れた。あっけなかった。先週の今ごろは別れる予感なんて微塵もなくて、六本木でデートしていたよね。でっかいケーキを食べて、「次来るときは2人で1個だね。」とか話していたんだ。

だけど、2人で1個のケーキを食べる日は来ない。

別れた当日は強がって、涙の一つも出なかったのに、数日経ってみたら仕事が全く手につかない。彼から送られてきた最後の荷物を解いて、それがなかなか片付けら

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「絶対いいことありますよ!」かけてくれた言葉、そっくり返せなかった自分が憎い

「絶対いいことありますよ!」かけてくれた言葉、そっくり返せなかった自分が憎い

9月最後の金曜日、クタクタに疲れて帰路についた。華金、なんて言葉が流行ったりもしたけど、心配事が多いこのご時世、大したリフレッシュもなく、過ぎていく金曜日。「仕事やだなあと思う日曜日を想像してさらに落ち込む金曜日」なんて、一句。トホホ。
そんなことを思いながら長い階段を息を切らしながら登って、駅を出ると、人から声をかけられた。

「すみません、お姉さん」

お姉さんなんて言ってくる人は、だいたいよ

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交換が見えなくなっている現代〜消費者には値段くらいしか見るものがない〜

交換が見えなくなっている現代〜消費者には値段くらいしか見るものがない〜

私たちは日々交換の中で生きている。今日食べたハンバーグも、誰かが育てた牛をいろいろな人がお金と交換して加工し、私たちも消費者としてお金を払って食べている。今日起きて、つけた電気もお金を払って、誰かが作ってくれたもの。ものだけでなく、私たちは情報も交換しあっている。「今日は午後から雨でしょう」そんな情報を受信料、または広告会社という仲介を通してお金を払ったり、または、私たちの個人情報を払ったりして受

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占います?

占います?

clubhouseというSNSをご存知だろうか?完全招待制で、コミュニケーションは全て音声のみ。誰かが話しているのを盗み聞きすることもできるし話したいと思ったらハンズアップ機能を使って、スピーカーたちがいいよ〜と言えば会話に飛び込むこともできる。「声のSNS」。このアプリが爆発的に流行り始めた時にはこんな風に言われていた時もあった。

ある時、『占います?』というトークルームを見つけた。

「あ、

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資本主義と暇

資本主義と暇

あなたの生活において、暇だと感じる時はどのくらいあるだろうか?そして、その暇を退屈だと思うときはどのくらいあるだろうか?

私個人において考えてみた時、暇だと思う時、ほとんど退屈している。何もやることがなくて、やりたいことがどこにあるのかわからない。そんな瞬間を見つけるたびに私は不機嫌になる。

「何かするために生まれてきたはずであるのに、何もやることがないなんて!?」

やりたいことを見つけるた

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私たちの受動的ナルシシズム

私たちの受動的ナルシシズム

「人間らしい生活をしたい」これが私の夢だ。

でも人間らしい生活ってなんだろう?

いろいろな意見があると思うが、今私が思っている人間らしい生活とはこうだ。

人間らしい生活とは自分の生活に関わっている人、もの全てを把握し、自分の元にそれらが流れてきていることに礼節を持って生きること。そして、いつか他の人の元に流れていくそれらを愛を持って見送ること。

私たちの生活はあまりにも豊かになりすぎて、今

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私のかなこ

私のかなこ

よく、夢をみる。不思議に夢にはインターネットの世界はない。全てのコミュニケーションがアナログで、いつも見るよりも原風景的な何かが広がっている。いつも私の大好きな季節で、梅雨に入る直前くらいの5月のある日。葉っぱには露が滴っていて子供たちが田んぼで遊んでいる。

そんな世界で、私は会いたい人に会いに行っている。いつも。毎日の夢は会いたい人に会いに行くプロセスの一部を切り取っている。切り取るシーンはさ

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風の谷のナウシカから人類としての私を考える

風の谷のナウシカから人類としての私を考える

今思ってみれば、私が生きていることや社会に出ることに疑問を感じ始めたのは大学受験が終わった夏休み風の谷のナウシカを読んだ時からかもしれない。

私は大学には高校を卒業して半年のギャップイヤーを経て入学したので、夏休みは誰と遊ぶでもなく、実家で引越しの準備と勉強に追われていた。時間はあったので、風の谷のナウシカの原作漫画を某通販サイトで安く買って、読むことに夢中になっていた。

風の谷のナウシカとい

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来年もよろしく、と自分を抱きしめる

来年もよろしく、と自分を抱きしめる

2020年が、終わる。終わるっていう感覚よりは、リレーのバトンタッチという感覚だ。2021年がそこまできている。今年も自分よ、頑張ったな。来年もよろしくね。そう体をさすってみる。ふむ。今年も健康であった。

忙しい毎日、年末も文章を書き、編集をし、という生活を送っている。目の前のことに追われて、なんだか未来が少し不安…。そんな時こそ、何をすべきか遠くを見据えて動くことも大事だ。スタートよく切れるよ

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心のモザイクを払拭するには

忙しい期末期間が終わって何日かが過ぎた。この1ヶ月、身の回りでいろいろなことが起きて、ずっとモザイクがかかったような精神状態だった。苦手な冬が本格的に到来したというのもあると思う。なかなか寝付けない、朝起きられない状態が長く続いてしまった。しかし、やらなければならないこと、自分ができる範囲で終わらせたのだからそれでいい。そう思うしかないのだ。

最近は、「覚悟」について考えている。私の人生でいろい

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