ほんだ

ゆっくりと前を向いて歩いている。たまに振り返ったり座り込んだり。雨が降ったら傘を差し、…

ほんだ

ゆっくりと前を向いて歩いている。たまに振り返ったり座り込んだり。雨が降ったら傘を差し、遠くの分厚い雲の隙間から溢れる光に胸を熱くする。いつでも追い風に乗る準備は出来ている。

マガジン

  • 【とってもスキの本棚】

    個人的に素敵な考え方だな、心を揺さぶられたな、そんなスキな記事を集めました。良い記事は本棚にストン^^

記事一覧

固定された記事

いただきますと愛の味

僕が好きな言葉、日本語を誇らしいと思える言葉。言葉というコトバも美しいな。 外国人の知り合いに、「いただきますってどう言う意味?」と聞かれる事がよくある。 僕は…

ほんだ
4年前
27

Need more crazy speed

日々のストレスが自由だったあの頃の自分を蝕んで行く。頭の中に霧がかかったような、どうあがいても本来の力の20%しか出せていないようなそんな毎日だった。 仕事も人間…

ほんだ
1年前
3

ひとり言

ずっと一緒にいたのに、会えなくなってから気付けばもう2年半もの時が過ぎてしまった。始めのうちは、毎日連絡を取り合っては彼女の言葉に一喜一憂していた。喧嘩をしては…

ほんだ
2年前
9

傍観者

ヤフーニュースを読んでいると、〜人が死亡、大規模デモ、BLM、〜人が感染など、もう見慣れてしまったワードばかりが目につく。 行動を起こす起こさないは別にして同情の…

ほんだ
3年前
2

Fête des Lumières ~光の祭典~

どうもお久しぶりです^^ 12/08にリヨンの光の祭典に行ってきました!12月上旬に行われるこのイベントでは、リヨンの街中が色彩あふれる光に照らされます。 照明技師、デ…

ほんだ
4年前
9

雨と猫

雨に打たれながら、笑っていた頃 びしょ濡れになりながら何かに打ち込んでいた頃 雨に濡れるのを避けて、ズボンの裾を気にする僕 雨に濡れる事を気にしなかったらしたい…

ほんだ
4年前
11

孤独

僕が小学生だった頃、周りにはいつも友達がいた。実際は友人では無かったのかもしれないが、その時の同級生が求めているものを持っていた。人を笑わせるのが好きで、色んな…

ほんだ
4年前
19

良いやつか悪いやつかふたつにひとつってなんかおかしい。

車を運転していて、ハザードでありがとう、と言われたら「おお、いい人だな」って思うのに、何も言わなかったら「なんだこいつ、ありがとうって言えよ」って思う。 この「…

ほんだ
4年前
16

彼女に連れられ宝塚歌劇を観たら、完全に心を掴まれた話

大学生の頃、宝塚歌劇が観てみたい、と言う彼女の一言から始まった。 彼女はフランスからの留学生で、知り合ってから一ヶ月も経たずに付き合う事になった。 宝塚歌劇って…

ほんだ
4年前
36

居心地の良い場所

今日、お客さんとして出会ったおじいさんと少し話した。今の若い人達はあんまり肉を食べないのかな?私らの時代は肉があったら、みんな飛びついてたけどねぇと笑いながら話…

ほんだ
4年前
15

熱帯魚のように個性的で美しく

僕が熱帯魚に興味を持ったのは高校1年生の時。インターネットか、テレビで見たのをきっかけに飼ってみたい!という思いが抑えきれなくなったので、なけなしの小遣いを握り…

ほんだ
4年前
18

自由と忍耐

フランス人は自由を発明し、日本人は忍耐を発明した。 僕が知る範囲でのフランス人は自由の為に戦う人々である。自分を守る為、一部の人間だけではなく平等に自由を手に入…

ほんだ
4年前
11

月に恋する女

私はモノじゃないわ。 そう言って男という生き物に不満をぶつける彼女は、弱くて強い。彼女は、悪意に満ちた不公平な社会で生きてきた。彼女の傷を見るたびに、僕は当たり…

ほんだ
4年前
12

光の意志

人が生活する中で、光は常に人に寄り添い、時に人を励まし、人を感動させ、道を示している。 宗教や神への信仰心と本質的には似ているが、同時に人々の生活に常に寄り添う…

ほんだ
4年前
18

大人になること

大人になることって戦うことと似ているように思う。 社会と戦う、つまり正しいことを正しいって言うこと。 好きなことを好きと言える人。 悲しんだり苦しんでいる人がい…

ほんだ
4年前
19

人嫌いの人

僕は時にどうしようもなく人を嫌いになる瞬間がある。それはいつかというと、文句を言いたくなっても誰にも言えない時だ。誰も人の文句など聞きたく無いのだから当たり前だ…

ほんだ
4年前
8
いただきますと愛の味

いただきますと愛の味

僕が好きな言葉、日本語を誇らしいと思える言葉。言葉というコトバも美しいな。

外国人の知り合いに、「いただきますってどう言う意味?」と聞かれる事がよくある。

僕は毎回丁寧に、「いただきます」は食べ物に対する感謝と、食事を作ってくれた人、作物を育ててくれた人、その食事に関わった人すべてに対して感謝する言葉だよ。と伝える。

そうすると皆は納得したようにうんうん、と頷く。

「ごちそうさま」は、その

もっとみる
Need more crazy speed

Need more crazy speed

日々のストレスが自由だったあの頃の自分を蝕んで行く。頭の中に霧がかかったような、どうあがいても本来の力の20%しか出せていないようなそんな毎日だった。

仕事も人間関係もうまく行かない。上手くやろうとすればするほどに自分が無能だと言うことを突きつけられるようだった。

「あの子と別れてからそうなったんじゃない?」

突拍子の無い言葉にドキっとした。会えなくなってからの僕の目に映る世界は、確かにどこ

もっとみる

ひとり言

ずっと一緒にいたのに、会えなくなってから気付けばもう2年半もの時が過ぎてしまった。始めのうちは、毎日連絡を取り合っては彼女の言葉に一喜一憂していた。喧嘩をしては電話越しに彼女を理解したような態度で謝っていたが、彼女の気持ちを本当の意味で理解出来ていなかった自分は、人が未来を予測出来ないのと同じで相手の気持ちなんて本心を言葉にしてもらわないとわかりっこないのだ。という本心が自分の中にずっと居座り続け

もっとみる
傍観者

傍観者

ヤフーニュースを読んでいると、〜人が死亡、大規模デモ、BLM、〜人が感染など、もう見慣れてしまったワードばかりが目につく。

行動を起こす起こさないは別にして同情の念を持つのが大方の反応だろう。大変そう、可哀相など。では何も言わずただ冷めたように振る舞うのは悪か。傍観者も加害者と同じ、とはいじめ問題で度々耳にするが、それとは少し違う。僕だってその現場にいるのであればもちろんなにか行動するだろう。問

もっとみる
Fête des Lumières ~光の祭典~

Fête des Lumières ~光の祭典~

どうもお久しぶりです^^

12/08にリヨンの光の祭典に行ってきました!12月上旬に行われるこのイベントでは、リヨンの街中が色彩あふれる光に照らされます。

照明技師、デザイナー、造形芸術家、動画クリエイターらの専門チームが作った作品が協会の正面などに映し出され、とても幻想的な雰囲気です。

その他にも川に数千個のキャンドルを流していたり、火を使ったアートショーなど色々と楽しめました!

教会の

もっとみる
雨と猫

雨と猫

雨に打たれながら、笑っていた頃

びしょ濡れになりながら何かに打ち込んでいた頃

雨に濡れるのを避けて、ズボンの裾を気にする僕

雨に濡れる事を気にしなかったらしたい事できるんだろうか

いつから雨に濡れるのが嫌になったのだろうか

書きながら視線を過去へと向ける

雨粒が他人の目だとしたら、雨は僕を萎縮させる

魚は食いたい、脚は濡らしたくないの猫そっくり

ハムレットを読んだときに、そんな言葉

もっとみる
孤独

孤独

僕が小学生だった頃、周りにはいつも友達がいた。実際は友人では無かったのかもしれないが、その時の同級生が求めているものを持っていた。人を笑わせるのが好きで、色んな遊びや言葉を流行らせた。自作のカードゲームを作ってルールを作り、皆にカードを配っていた。

学校では1番背が高かったし、自覚は無かったけれど、カリスマ性があると言われた。周りには金魚のフンみたいにいつも人が付いてきた。山に入って探検する時な

もっとみる
良いやつか悪いやつかふたつにひとつってなんかおかしい。

良いやつか悪いやつかふたつにひとつってなんかおかしい。

車を運転していて、ハザードでありがとう、と言われたら「おお、いい人だな」って思うのに、何も言わなかったら「なんだこいつ、ありがとうって言えよ」って思う。

この「いい人だな」ってきっと自分の期待通りになったから、本当は自分の都合の"いい人"って意味だと思う。

物を落とした時に、目の前の人は何食わぬ顔でそこを通り過ぎたら、ちょっとぐらい拾うそぶりをしても良いんじゃない?って不満に思う。

でも、他

もっとみる
彼女に連れられ宝塚歌劇を観たら、完全に心を掴まれた話

彼女に連れられ宝塚歌劇を観たら、完全に心を掴まれた話

大学生の頃、宝塚歌劇が観てみたい、と言う彼女の一言から始まった。

彼女はフランスからの留学生で、知り合ってから一ヶ月も経たずに付き合う事になった。

宝塚歌劇ってあれでしょ、何かあればすぐ歌う人達ですよね知ってます知ってますよそのくらい。でもその類には全く興味ないし、僕は芸術とは無縁の人生を歩んで来たし、フランス人じゃないから分かってあげられないんだ。ごめんよ。

あなたと初デートで観に行ったK

もっとみる
居心地の良い場所

居心地の良い場所

今日、お客さんとして出会ったおじいさんと少し話した。今の若い人達はあんまり肉を食べないのかな?私らの時代は肉があったら、みんな飛びついてたけどねぇと笑いながら話す。このおじいさんは奥さんと二人で長野のホテルに旅行に来ていた。

少しだけお話よろしいか?と前置きをしてから話しだす。

私は戦前に生まれて、戦時中は空から焼夷弾がたくさん降ってくるような時代だった。逃げ惑いながらも防空壕に逃げ込んだりし

もっとみる
熱帯魚のように個性的で美しく

熱帯魚のように個性的で美しく

僕が熱帯魚に興味を持ったのは高校1年生の時。インターネットか、テレビで見たのをきっかけに飼ってみたい!という思いが抑えきれなくなったので、なけなしの小遣いを握りしめて放課後ペットショップへ行った。熱帯魚コーナーは、当時の僕にとってそこにいるだけでわくわくする空間だった。

水が流れる音。エアレーションやポンプが回る音。照明によって美しく照らし出される小さなガラスの池。そこに無数のカラフルでそれぞれ

もっとみる
自由と忍耐

自由と忍耐

フランス人は自由を発明し、日本人は忍耐を発明した。

僕が知る範囲でのフランス人は自由の為に戦う人々である。自分を守る為、一部の人間だけではなく平等に自由を手に入れる為に生きているように見える。

そもそも自由とは、ルールや規律を重んじるからこそ手に入るものだ。自由を自分勝手や放縦と勘違いしてはいけない。

彼らにとって保守的というのは、あまり良く思われない事で、革命こそが自由を勝ち得る為の術であ

もっとみる
月に恋する女

月に恋する女

私はモノじゃないわ。

そう言って男という生き物に不満をぶつける彼女は、弱くて強い。彼女は、悪意に満ちた不公平な社会で生きてきた。彼女の傷を見るたびに、僕は当たり前の日常が孕む悪意と無神経さに気づき始める。

光の中で生きてきた僕は家族の温もりや恋人への愛を信じて疑わず、フランスで闇を抱えた彼女は人間の残酷さに打ちひしがれ消えていく人間の儚い美しさが真実だと言う。

泣いている人が真実だと、繊細な

もっとみる
光の意志

光の意志

人が生活する中で、光は常に人に寄り添い、時に人を励まし、人を感動させ、道を示している。

宗教や神への信仰心と本質的には似ているが、同時に人々の生活に常に寄り添う存在が光である。

ある人はそれを神様と呼ぶし、ある人は全ての生命の始まりと呼ぶ。光は日常にありふれているが、それらは何かを鮮明に映し出す役割を持ち、どんな時であっても力強く眩い。

朝日が登る時、太陽はそれが持つ最大限の範囲に光を放射し

もっとみる
大人になること

大人になること

大人になることって戦うことと似ているように思う。

社会と戦う、つまり正しいことを正しいって言うこと。

好きなことを好きと言える人。

悲しんだり苦しんでいる人がいたら、手を差し伸べられる人、

こころが広くて大きい人。みんなそうなりたいのに

綺麗ごというなよ、って誰かが言う。

綺麗ごとって、綺麗なんでしょ?なんでそれを追い求めないの。

社会は厳しいんだ、間違っているとわかっていながらもし

もっとみる
人嫌いの人

人嫌いの人

僕は時にどうしようもなく人を嫌いになる瞬間がある。それはいつかというと、文句を言いたくなっても誰にも言えない時だ。誰も人の文句など聞きたく無いのだから当たり前だが、もし僕が間違っていても、誰かにそうだよね、と言ってもらえると、僕の心はとても軽くなるのだが、そこまで分かって気を遣える人は多くない。人を嫌いになってしまうと一時的に人から離れたくなる。離れて一度自分を整える必要がある。

人を傷付けてし

もっとみる